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第二話 変身

 ピンク色の空間に俺と妖精は二人きり。まさか俺死んだのか……? 

すると妖精はルンルンで、


「ちょっとあんた!喜びなさい!あの化け物を倒せるチャンス到来よ!」と言ってき


「いや、生きてなきゃ意味ないじゃん。」


 俺の言葉にカチンときたのか妖精は


「黄泉の国じゃなーい!ここは、選ばれた人間が妖精と契約する神聖な間よ!」と最後らへんは自慢げに言った。


「簡単に言っちゃえば、ここであたしと契約して変身しあいつを倒すのよ!」


「変身!?」


「否定権はないわ」


 いやむしろ……。

「変身させてください!お願いします!」


 急な態度に驚いたのかちょっと引いていたが、


「名前をおしえてちょうだい。名前さえわかれば契約できるわ」と契約を進めてくれた。


「俺の名は松城京馬!」


「京馬ね」


 妖精が呪文のようなものを唱える。


「偉大なる妖精王よ。このファナシーと京馬に聖なる力を与えよ!」


 すると、俺の目の前にピンク色のブレスレットが現れた。


「それを付けて変身よ!」


「分かった!」


 ブレスレットを付けると自然と口から変身台詞が出てきた。


「ミラクルマジカルチェンジ!」


 よくある敵が近づけない光が現れ、俺はみるみる姿を変える。


「ミラクルくるくるみんなの魔法少女!ミラクル♡ティレン!ただいま参上!」


 よし!変身できた!どんな見た目か気になり、服を見る。……わぁ!ひらひらのリボンとフリフリでかわいいドレスだぁ。


「……ってなんじゃこりゃー!?」


 これじゃまるで魔法少女じゃないか!?


 「よし!変身成功ね!」


「これが成功なの!?俺男よ!I’m boy!」


「つべこべ言わず戦う!」


 俺が憧れていたのはかっこいいヒーローなのにぃ……。すると、もう待てないのか化け物は襲い掛かってきた。


 思い出せ、ヒーローものを……。そうだ、技だ。技を出せ!


「いっけぇ!風のウィンドブレード!」


 持っていた杖から風の刃が飛び出す。しかし、しぶとい怪獣はまだ立っている。


「風のウィンドブレードじゃダメか……なら!」


 杖を前に出し全身全力で繰り出す。「悪を打ちくだーく!サンダーブレイク!」

大きな雷が化け物めがけて落ちた。さすがにこれには耐えられなかったのか化け物は塵と化した。



「やったわねティレン!」


「俺……倒したのか?」


「えぇ。けれど……もっとかわいい魔法とかなかったの?せっかくかわいい衣装にしたのにばりばり男っぽいじゃない」


「この衣装にする意味あるのか!」


 まさか衣装は妖精側から決められるとは思わなかった。


「一度決めたものは変えられましぇーん」


「嘘だろぉ!」


すると妖精が鏡をだして、「ほら!かわいいでしょ!」と変身した俺の姿を見せびらかしてきた。


「しかし、どっかで見たような……ひらひらのリボンにフリフリのドレス……あっ!?」


 そういえば夢で見た女の子もこんな見た目だった!ってか、まんまその姿だ!


「あれって予知夢だったのかよー……」


「何のことかわからないけどこれからもその姿で町の平和と私の安全を守ってね」


「……あのとき逃げればよかったかも」


 そしてこれから町の平和を守るために俺は魔法少女ミラクル♡ティレンとして戦うのであった。

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