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02-07 邪気

電脳空間の中。

自称・超級風水師のシャンジャーは邪気を追っていた。

彼の言う邪気とは、電脳におけるバグやウイルスなど、

ついでに人の思念の悪いところも混ぜてある。

そんな、悪いものの凝り固まったものと思っていただければよい。


電脳空間の…空気はないが、空気のちりつきのようなもの。

そんなわずかな変化をとらえ、

シャンジャーは電脳空間を駆ける。

この邪気は、電脳空間だとコピーを量産できるらしい。

劣化コピーを特製の剣で削除しながら、

黒く、ちりちりとした邪気を追っていた。


(やっぱり、本体をどうにかしないことには…)

キリのないコピーとの格闘にも疲れた。

それにしても、本体のコピーを作る速度や、逃げる速度は半端ではない。

(どこか、取り合えずコピーの作れないところに追い込むしか…)

シャンジャーは考え、

「ちょっと迷惑かけるかな…」

と、呟くと、邪気を追い込みはじめた。


キーワードは…まずは水。

電脳空間に、水のイメージがはられたところに追い込む。

シャンジャーのよく知った水に追い込む。

そして、その水から、

邪気を、水面のほうへ、

とある出口に追い出しにかかる。


…八卦池…

斜陽街番外地の、スカ爺のいる池だ。

そこは電脳と通じている池だ。


邪気は電脳空間の行き場がなくなり、

大量にコピーを作って姿をくらますと、

八卦池の水面に向かって飛び出していった。


シャンジャーは、その出口から、邪気の本体が電脳空間から出ていったことを確認すると、

電脳娘々に連絡を取った。

「あ…俺。邪気が一匹、八卦池経由で出ていっちゃって…そう、捕まえて欲しいんだ…」

電脳娘々が何か騒いでいたが、気にせず通信を切った。


斜陽街に行けば、取り合えず電脳的なコピーは出来なくなる。

あとは…電脳娘々次第。

あの邪気は逃げ足が速い。

(さて、とりあえず、お手並み拝見かな)


シャンジャーは、残りの劣化コピーを削除に、電脳空間を駆けていった。

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