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悪魔流の誠実さ

マリナ【人間】年齢16

セミロングの金髪でそこそこ立派なモノをもっている仕事に真面目な少女。イフリートが最初に声を掛けた受付嬢だが、受付嬢の中では新人である。

宿屋を営んでいる幼馴染に恋心を抱いていたが中々告白できずにいたが、イフリートの助言により、長年の恋が実った。


*********************


無事に冒険者登録が出来たことにより、当初の契約通り愛する人を探し守る冒険を始める事

ができたが、知哉とティアのやり取りのせいで問題が増えてしまったのだ。

魔族の大悪魔・イフリートで愛した女次第の願望次第で世界を滅ぼすかもしれない噂とこの世界での大悪魔・イフリートのイメージのせいで皆が恐れている。しかしそういった要素も見通してこそ一流の大悪魔というものだ。


「あ、あのありがとうございます!!

思い切って幼馴染に告白したら無事に付き合える事になりまして…//////」


「それはよかった。貴女には冒険者登録をしてくれた恩があったからな。

大悪魔と解っていながら勇気を出しこちらの要望を通してくれた事への敬意を評して助言したまでの事だ」


最初に声をかけた受付嬢であるマリナは、幼馴染の宿屋のせがれに恋心を長年抱いており、その想いを伝えると良いと助言した。

イフリートの言葉に背中を押させた彼女はその後宿屋の幼馴染と晴れて恋人になれた事を赤裸々に伝えてくる。


「想い人と恋仲になれた事により幸運の感情が溢れているな。これが恋というものか… 」


「す、すみません////仕事中にこんな事を話してしまって…

でも、イフリート様が背中を押してくれた事で勇気を出して告白できて上手くいったのです 」


「構わんさ。俺の正体が大悪魔イフリートと分かっても冒険者登録を進めてくれた事により俺も動きやすくなるのでな。

それに俺の目的は貴女が抱いてる感情を得られるような女性を探さなくてはならないからな」


イフリートからすれば、ギルド側の人間と親密になる事でこの世界の情報を会得しやすくなる。

更には知哉との契約の恋仲の感情を知るには都合の良い条件が揃っていたのだ。

案の定、依頼を受注する際も、依頼の達成の報告も全てマリナの元に行けば、快く受けてくれる仲まで発展している。


「俺の目的達成の為にも色々知りたい事が山ほどあるのにあの二人のせいで危うく情報を得る機会を無くしてしまう所だったが、貴女のお陰でその心配はなくなった。」


「私であれば何時でも相談に乗りますよ?」


「それは助かるのだがな。貴女一人ではな…俺が知りたいのは貴女ら女性にとっての禁断の恋とはどう言った感情かを知りたいのだ」


悪魔であるイフリートとの恋は禁断の恋といっても問題は無いだろう。人同士の恋で家柄の都合でしてはならない恋というのは存在する。

例えでいえば貴族と平民の恋や執事とその令嬢との恋は様々な障壁があり叶うの無い夢物語が多いが、悪魔が恋人を見つけ作り恋をするという契約事態がその行為に似ているのだ。


「俺は生まれながらにして悪魔だ。

悪魔は感情によって生まれたり天界から追放され堕落した天使に神々が作った怪物もいる。

いってしまえば種を残す為に、性行為をする必要が無い。

自らが喰われずに生永得る強さだけが重要視されているのが魔界だからな。

中には人間の欲によって生まれたサキュバスもいるが、奴らも恋ではなく性を奪い取ることを生業にしている。」


「…つまりイフリート様が契約を達成する為に必要な事は『コイバナ』を聞いて、恋愛観を養いたいという事ですね!!? 」


マリナの声に何人かの女性陣が此方を振り向いた。恋を知るには相手側、つまりは女性側の考えや想いが解らなければ意味がない。

そもそも性行為だけでは、恋や愛ではないという意味を知らなければ意味がないのだ。


「ここだけの話だが、俺は大悪魔故に強くてな。

ここの高額な依頼を粗方受けて報酬を多く貰ってい

るのは知っているな?」


「はい。ここは始まりの街と呼ばれていますが高額な賞金が掛かった危険な魔物や魔物の一団をイフリート様が倒して、その報酬金をお渡ししていますが…もしかして金額に不満が… 」


「いいや?この身体に見合うだけの食事が取れる金額と宿屋に泊まれる報酬があれば不満はないぞ?

でだな、マリナに一つ頼まれて欲しい事というのは

俺の金で酒や料理を提供する代わりに俺に恋や愛について教えて欲しいのだ。

この世界でいう女子会を開催して俺に好きになるという意味を教授して欲しいのだ」


イフリートは空間魔法を発動させ、今まで稼いだ大量の金貨が入った袋をテーブルに差し出した。

これには受付嬢達もマリナも驚きを隠せなかった。

勿論だが、これにも理由がある。

大悪魔・イフリートの粗暴で乱暴なイメージの払拭し恐怖心を無くして貰う必要がある。

次に大金を見せ、女子会を開き『禁断の恋』を後押しさせるという女心の興味を唆られる内容で気前よく開催する事で多くの女性の意見・情報を得る事が出来るとみている。


「勿論だが、中には悪魔の手助けをしたくない。一緒に食事なんて嫌だという女性陣はいるだろう。

無論、恋仲になったばかりのマリナにも悪いと思っている。

だから、出来ればその彼氏にも参加して好きなった理由などを尋ねたいのだ。

無理にとは言わんが、この金で俺に『禁断の恋』を教授してはくれないだろうか?」


「な、なるほど…とても興味深いお誘いですね。

解りました。ギルド内にある宴会場を御予約しておきますので、女性陣が集まり次第開催という形にさせて頂きたいのですが、よろしいですか?」


イフリートは二つ返事で許可を得るとマリナは笑みを浮かべた。近くの掲示板から高難度依頼を一つ取り、マリナに依頼を受ける事を了承を得てギルド出ると、直ぐ様受付嬢達や女冒険者達が騒ぎ始めていた。イフリートは上機嫌で討伐対象の魔物の住み処へと向かった。


悪魔だから女子会参加してもハーレムにならない筈だ。酒の入った女子会に近い飲み会に2回参加した事あるけど彼氏の愚痴とか自慢話より卑猥談のが多かったからな…。ここぐらい乙女な女性人を書きたい。

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