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悪魔の本業は脅しと脅迫

**********************


イフリートはスフィンクスの尻尾から映えている大蛇の頭を押さえつけると、そのまま蛇の頭を叩き潰してして、スフィンクスの尻尾を焼き落としてしまったのだ。

尻尾の蛇を焼かれてしまった事により、スフィンクスは苦痛の叫びをあげたが、イフリートはそれすらも許さなかった。

イフリートは知哉の尽きることの無い魔力を使って本来の大柄な悪魔の姿に変えると、わめき声を挙げるスフィンクスの顔面を鷲掴みにして黙らせたのだ。


「これ以上、耳障りに叫ぶなら次は喉を潰すぞ?俺はどうでもいい女ならば、どれ程の苦痛でも与える事に何とも思わんからな。俺のいうの事に正直に答えれば、命だけは助けやろう…」


「ひっ…」


「イフリート、やり過ぎだよ!?話し合いじゃなくて脅しじゃんか!?」


「悪魔が恐怖で脅さなくてどうするのだ? 従わないなら従うように威圧を掛ければいいのだ。悪魔は人間の様な生優しさは本来は持ち合わせておらんのだ。

このアマはリディーナを愚弄する処か蛇を使って殺めようとしたからな。それなりに痛い目にあって貰っただけの…」


イフリートはスフィンクスが大蛇を使って殺気を放ち尻尾の蛇を近づけさせた事に激怒していたのだ。

額面を鷲掴みにされたスフィンクスは怯えたように鳴き始めてしまった為にリディーナが許す様に懇願してきた為に手を離したが、イフリートはスフィンクスに自分等の質問に嘘偽りを付いたり、攻撃を仕掛けてくるようならば容赦なく殺すと脅しを掛けるとスフィンクスは泣きながら頷いたのだ。

その様子をみていたメアリーは『大悪魔・イフリートは粗暴で獰猛であり地獄の炎を操る厄災』であるといういい伝い通りに怪物・スフィンクスを恐怖で支配してしまったのだ。

すっかりと大人しくなってしまったスフィンクスにリディーナは少しばかり可哀相な事をしてしまったなと優しく頭を撫でるとポロポロと泣き出してしまったのだ。

リディーナは流石に度が過ぎたのではないかとイフリートを見つめたが、スフィンクスは二人の関係を羨ましいというのだ。


「私は愛した弾き手の恋人に裏切られて喧嘩別れ手をして最後に彼は酷い音と奏でて私は酷い踊りを海の女神や主達に見せた事により私だけこの怪物の姿にさせられてしまって…弾き手の男性を恨んでいます」


「イフリートの予想通りだけど…どうするの?」


「決まってる。次は海の女神と主どもを痛め付けて従わせるだけだ。ただでさえ、この街は悪魔に取って居心地が悪いのだ。悪魔は相手が求める欲を対価にしているが…この街の女神と主どものやり口が気に入らんからな…少しばかり痛い目に合わせるだけだ」


「でも海の女神に手出しちゃっていいの?」


イフリートは自分と契約してる知哉が既に二度も女神を愚弄している為に天界の女神達が決めた規則(ルール)などあって無いようなものだという言い切ったのであった。

イフリートはスフィンクスにその姿でも愛してくれるであろう悪魔がいるからそいつに愛して貰えと魔界に通じる扉を開くとスフィンクスの首根っこを掴み放り投げるとイフリートはメアリーに儀式の準備をしておくように伝えるとリディーナをつけて魔界にいってしまったのであった。


*********************


魔界に訪れたイフリート達は西の地域の統括をしている同じ大悪魔であるフェンリルの元にやってきていたのだ。

フェンリルはイフリートが厄介事を持ってきたのではないと警戒をしていたが、フェンリルはスフィンクスをじっと見つめていたのだ。


「フェンリル、お前はリリアーヌの所のサキュバスとするの好きじゃないだろ?」


「…ブブとは違って俺は獣人型悪魔になれるしサキュバス相手でもヤれるけど、本来の姿で出来る女の獣が良いってリリアーヌに言ったことがあるが無理だって言われたから諦めてたんだが…」


「もしかしてスフィンクスならOK的な?」


「 まぁ、フェンリルなら浮気もする心配ないし、体格的にも問題は無いだろ?

お前、さっきからスフィンクスの胸ばかり見てるしな…」


フェンリルはスフィンクスをずっと見つめていたのだが、イフリートと同じ大悪魔ならばどんな酷い目に合わされるのかスフィンクスは恐怖を感じていたが、フェンリルはスフィンクスの尻尾が無いことをイフリートに尋ねるとリディーナに手を大蛇を叩き潰して焼きおとしたというとフェンリルは溜め息をついてスフィンクスを抱き寄せたのだ。


「イフリートが怖い思いさせたみたいで悪かったな?大丈夫だ。ここにいれば、このフェンリルが守ってやるから…」


「あの…良いのですか?この様な化け物の身体でも…」


「化け物って…それいったら魔界の大半は化け物だしイフリートも化け物だろうが?そもそも俺も元は狼何だよ…ほれ」


「カッコいい…」


フェンリルは元の大型の狼の姿に戻ると自分も同じだと伝えるとイフリートが焼きおとした尻尾を自らの魔力で美しく毛並みの尻尾に代えたのであった。

スフィンクスは目をまるくして初対面でこの姿に恐怖せずに優しくしてくれたのはフェンリルが初めてだと答えたのだ。

フェンリルはイフリートに何をしたのか尋ねるとイフリート流の制裁を加えて脅したと答えるとフェンリルはスフィンクスに同情してここで自分が面倒を見て守ってやると契約をするとスフィンクスはまたポロポロと泣き出してしまったのであった。

その後、イフリートはマグニスに連絡をいれてスフィンクスが人間であったときに付き合っていた弾き手の魂を探させて二度と輪廻転生出来ないよう様に獄炎に縛り付けておくように指示を出すと、リディーナは粗暴で獰猛な一面を見せた恋人に少しばかり恐怖心を抱いたが、リディーナはそんなイフリートを面白いと抱き着いてこれから何を行うのか微笑みながら尋ねるとスフィンクスはリディーナの肝っ玉の強さに苦笑いするしか無かったのだ。

サイズ的にフェンリルなら良いんじゃね?ていうノリでつれてきました

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