表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/63

ラスティーナの街の仮説

**********************


【ラスティーナ】の街でどうするかを話し合うことにしたのだが、まだ夕暮れで宿屋に空きがあってもおかしくないのだどこも既に満室であった為に2人は拠点であるエデンの街へ転移魔法を利用して戻ってくるとマリナに現状を報告して【スフィンクス】という怪物について尋ねたがマリナは情報がないというのだ。

そもそも、魔物は魔界からの魔力の影響を受けた動植物がなるもので魔界側(こちら)で産み出された怪物ではないと言うことだ。


「そもそも【スフィンクス】って何?」


「主に女性の顔と、ライオンの体を持ち、ワシの翼を持ち尻尾は蛇という異形の怪物といわれている。もしくは神やその使いの聖獣と呼ばれる生物だが、天界と魔界との条約でスフィンクスという魔物や怪物を産み出した覚えは無いのだ」


「ギルドでも未確認の魔物ですし…そもそもラスティーナ】の街は踊り子達とカジノの賑わう街として有名で…」


「それが踊り子に必要な弾き手が全くおらんのだ…色々と不備が起きているようだ…」


マリナは首を傾げてイフリートに事情を尋ねると、本来ならば知哉が勇者になり、何事なければティアが導いた展開(シナリオ)通りに事が進んでいた筈であったが、勇者になることを拒み、悪魔ある自分と融合した事により知哉の知識がおり混ざった混沌な展開(カオスなシナリオ)になってしまっているのだと説明した。

言ってしまえば、自分と契約をしてそれが達成された今、イフリートが伊藤知哉という異世界人の身体を使用している事により、本来ならば存在しない怪物や展開が発生してしまっている事に不足の事態が起こっているのだ。

事情を説明されたマリナは【スフィンクス】という怪物の弱点などを尋ねたがイフリートは謎掛けだと答えたのだ。

マリナがどう言った謎掛けを出してくるのか尋ねるとイフリートは知哉が学生の頃に課題で調べた知識を辿ってある謎掛けを口に出す。


「そうだな… 朝は4本足、昼は2本足、夜になると3本足になるものはなんだと思う?」


「えっと…朝はバックで昼は駅弁で夜は対面立位の片足上げのエッチな体位??」


「…逆に良くそれを思い付いたな。因にだが、解けない者の命を奪われ食べてしまう。つまりは食べられてしまうのだ」


「スフィンクスって女性なんでしょ!?なら1日中エッチな事してた時の体位で気持ち良かった時間帯だよ!」


リディーナは自信満々に答えたが違うとイフリートがリディーナの頬を優しく揉むと不服そうな表情を見せてくるが、自分の好きな体位を謎掛けに出す様な事をすれば絶対に答えられる筈がない。

それを答えられるのはそういった関係まで発展した男性しか答えられない問題を出さないと論したのだ。

マリナやセリア達受付嬢達も考えたが答えが思い浮かばなかったのだ。

だが、ソフィア達と食事をしていたダグラスが正解を答えた為にイフリートは意外な人物が正解したことに驚きを隠せなかった。


「ガッハッハッ~!!簡単だな!!それは人間だ!!」


「えっ?なんでよ?」


「赤ん坊あの頃はハイハイで4本、成長して歩ける様になって2本、そして歳をとって杖を足として数えて3本。つまりは人の一生だろ?だから人間だ」


「ふむ。正解だ…といった感じの謎掛けをしてくる怪物なのだが」


そもそも何故【スフィンクス】が人の街でその様な事をしているのか理解する事が出来なかったのだ。

神の使いならば、何らかの秘宝や特殊なダンジョンの番人に使命されてもいい筈だが、カジノと何の関係があるのか全く予想が着かないのと、踊り子と弾き手を離すような真似を何故しているのか理解が出来なかったのだ。

だが、リディーナが言うこともあながち間違えでは無いのかも知れない可能性は充分にあり得るのだ。

メアリーの話では、弾き手の男と踊り子の女を引き離す行為や【ラスティーナ】の街を堕落させる為にカジノを作り出し、そちらに神聖な踊り子の才能を持つ者や弾き手として優秀な男性達を娯楽で誘惑して堕落させている事から推測される事が事実であればスフィンクスに同情をしてしまうかもしれない。


「… リディーナのいう事も少しは当たっているのやも知れんぞ?」


「えっ!?やっぱりエッチの体位で正解なの!?」


「そこじゃない。スフィンクスの元になった女性が踊り子で弾き手である恋人の男性を探しているのだ。恐らくだが、海の女神や主達に海の恵みを授かる為に必要な舞いと音楽を奏でる役を託されたが何らかの事情で海の女神と主から怒りを買ってしまってスフィンクスにされて、踊り子と弾き手を引き離す様になったと仮説を立てれば辻褄が合う部分が多いのだ… 」


「で、でもスフィンクスってを守護する代わりに弾き手の踊り子の舞が気にれば富を気に入らなければ不幸を選別する様になって…あっ…」


リディーナも気が付いた様子であったが何とも性格の悪いやり方であると心底思ったのだ。

どの道【富】を手に入れても現在の【ラスティーナ】の街は『美貌』に自信のある若い娘達が金を持っている男性の気を引く為だけに露出の高い服を着て買い叩かせている所謂『自演春売』をしているのだ。

正式な踊り子ではない娘が充満している状態だ。

もし、富を手に入れたとしても男が美しい女性に目移り差せて踊り子で相棒(こいびと)である女性と別れさせて同じ様に自演春売する踊り子まで堕落さられてしまうのだ。

どの道、踊り子と弾き手の男女にはどちらを得ても不幸しか訪れないように仕組まれているのだ。


だがこそ、海の女神や主から直接、話を聞く術はない為に、1度、スフィンクスに直接話を聞いて貰い説得に応じて貰う必要があるが難しいのは目に見えていたのだ。

やらば、大悪魔・イフリート流のやり方で無理矢理にでも納得させて自白させるか少し痛め付けて素直に受け答えをさせるかどちらかを選ぶのか楽しみで仕方がない様子であったのだ。

エジプトとギリシャでスフィンクスもなんかごちゃ混ぜになっててめんどくセェって学生の頃に調べ学習時思ったので…ネタとして利用させて貰いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ