据え膳食わぬは男の恥?
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黒髪の短髪でバンダナを着けた巨体な身体をした重戦士の少年・ダグラスは豪快な笑い声をあげて伝説の魔物・古代の暴君蜥蜴を討伐した英雄として冒険者達から持て囃されていた。
ダグラスは受け付けにいって冒険者登録をしたい胸を伝えると欠け無しの金で冒険者登録をし始めたが、彼は字の読み書きが出来ないというとマリナが質問して冒険者登録用紙に記入していくと彼がまだ16歳であることをギルド内は騒然としていた。
「これで俺も冒険者になれた訳だな!!」
「まさか、冒険者になる前に伝説の魔物・古代の暴君蜥蜴を討伐してしまうとは…」
「所でこの金はなんだ???」
「あんたねぇ伝説の魔物・古代の暴君蜥蜴を討伐した報奨金よ…」
ソフィアが説明すると、ダグラスは豪快に笑って納得すると討伐の勝利祝いにこの金でパッーと飲もうではないかと提案すると、ギルドいた冒険者達は大盛り上がりしていた。
ソフィアは大金が入ったら装備を整えるなりして冒険者らしく格好をするように言うが、ダグラスは細かいことよりも今は勝利の美酒に酔うべきだとソフィアを軽々と抱き抱えてた。
「それにお前さんはもっと食わんとな!小さすぎて少年だと思ったぞ?」
「…言っとくけどね。エルフだからあんたよりも年上だからね? 後何処見てそう思ったのか正直に言ってごらん…?」
「そうなのか…年上だったのか。背丈がちっこくてまだ発展途上の胸をしているものだから。てっきりちゃんと食べれてないのかと…」
「あんたがデカすぎるのよ!?てか、貧乳って言いたい訳ね!?このデカブツ!!!」
ソフィアは肩に乗せられてダグラスにそう言われて耳を引っ張ると、ダグラスは痛がりながらも豪快に笑って謝罪すると皆もそれにつられて笑みをこぼしていた。イフリートは2階からその様子を見て、部屋に戻り、リディーナとともに今後の方針を話し合ってどうするか相談していたのだ。
確かに、リディーナと恋人になったのは良いが、恋人らしい事を性行為しかお互いに知識がないのは問題である。
つまりは恋人らしくお互いに好きにならねばならないと言うことだ。
そこで、イフリートがお互いに惚れる切っ掛け作りをどうするのかをリディーナに尋ねてきた。
「まずは互いに「ここが良いな。好きだな」と思うところを…」
「ダークエルフにでも優しい。強い。その気になったら性欲強そうな所かな…とか?」
「うむ、即答か。なるほど、確かに俺もリディーナの見た目も身体も好みだし性格も好み。
…だが、これたけでは駄目なのか?何が足りんのだ…?」
「まぁ、取りあえずは一緒にいて行動してれば、そのうち好きになれば良いんじゃないの?
ウチはエルフだから殺されない限り寿命は尽きないからさ。
いつまでもイフリートが好きなるまで付き合ってあげるよ?」
エルフは基本的に寿命がなく、老いる事は無い種族で性に対する意識が低い種族である。
だが、リディーナはダークエルフゆえに差別され、永年の性奴隷生活でそういったエルフらしさを無くしてしまっていたのだ。
しかし、本気で自分の事を大事にしようと愛してくれようと努力をしてくれている悪魔あるイフリートに興味が沸いたのだ。
イフリートの性格上、その気にさせれば、凄そうだと悪魔相手に真顔をいうぐらい性欲が強いのだろう。
だが、肝心な恋心とは直結していないのがこの現状だろう。知哉の世界の言葉に「据え膳食わぬは男の恥」という言葉あるが現在進行形で「恥」状態が続いているのだ。
よくよく考えてみれば、魔界でもリリアーヌもダエノール相手にもこれは当てはまると気付いた。
だが、結局のところは何をしてでも守りたくなるような関係が必要なのだろう。
「それか無理矢理複数で襲うとか?
愛人とか側室候補が魔界にいるならその人ら交ぜてヤればいいんじゃない?」
「悪魔に「結婚」という概念はないからなぁ…
そもそも人の「欲」から悪魔になったり、天界の決まりに抗った者が堕天使だの悪魔と呼ばれているからな…」
「つまり、イフリートは性「欲」よりも憤怒の感情が強いから粗暴で凶悪の悪魔って言われてる訳だね?」
「まぁな…そもそも、炎は大抵のものを奪う象徴でもあるからな。家や人、全てを焼き払う根元は憤怒によるものだ…」
イフリートは大悪魔として人を焼き殺したり、国や大陸を滅ぼしたりしてきた力を愛する者のために使うのは、何かと不合理な気がしていた。
が、リディーナは逆に前向きに考えれば、どんな敵にも負ける事が無いから守れる強さが備わっていると励ましの言葉をかけるのであった。
すると、リディーナは襲えそうな時にらればいいと楽観的に発すると、イフリートをベッドに押し倒したのであったのであった。
奴隷として様々な経験をしてきたリディーナからすれば大悪魔に愛されて行う性行為に興味があり、積極的なアプローチを掛けると上目使いで誘惑してきたのであった。
だが、「据え膳食わぬは男の恥」を実現するのにはまだまだ時間が掛かりそうだが、リディーナとは上手くやっていけるような気がしてきたのであった。
よくよく考えたら中世とかあの辺りの恋人はどんなデートが主流だったのか調べて見よう…。




