悪魔は基本自分本意な性格
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リディーナを正式な恋人として付き合い始めたイフリートとであったが、恋人らしい事は何かとリディーナに尋ねるととりあえず性行為だというが、まだイフリートはリディーナに恋をしていない為にそういった感情になれないでいた。
「で、主ら集まってもらったのは恋人として付き合って性行為以外で何をしたらいいのかを尋ねたい」
「真っ昼間に何いってるんですか!?//////」
「昼間でヤッた事あるし日没とか関係なくない?イフリート、トードのお肉ちょーだい♪」
「ん?わかったわかった…ほら口を開けろ…」
イフリートはリディーナに|カエル肉の唐揚げをフォークで突き刺して食べさせると、リディーナは口を開けて食べさせてもらった。
食事に誘われたマリナとオルガ、リリアーナとスティル、ゴッシュとセリアの3組のカップルに食事を交えて尋ねたのだ。
当然の如く、マリナには怒られたが、性奴隷であった経験のあるリディーナからしたら昼夜は関係ないというのだ。
マリナはため息をつくと、セリアがリディーナの冒険者ギルドの登録書カードを発行して彼女に渡した。
「…いいたくないけど、貴女は元・奴隷で酷い扱いをさせていたのではないの?何かあったらイフリートさんに相談するかギルドに頼ってね?」
「イヤイヤ、普通ダークエルフって討伐対象かそう言った性癖の貴族の売られるのが普通でしょ?何で優しくするの…?」
「いやね。ソフィアがダークエルフの歴史とか教えてくれたからさ…。なんつーか、ほっとけなくてな?」
少し離れた席でリディーナを心配そうにソフィアが見つめていた。同じエルフであるが、ダークエルフだからという固定概念は持っておらず、古臭いエルフの掟が嫌で人里に出て冒険者になった過去がある為、もしかしたら自分も同じ様な目にあっていたかも知れないから普通に接して欲しいと頼んでくれていたのだ。
「…イフリート。今晩、あのエルフの相手してもいい?お礼の意味も込めて…同性同士のやり方も奴隷時に覚えたからそっち方面は任せて…」
「…という感じで性行為以外の快楽と金の稼ぎ方を知らなくて金も飯以外に使ったこともない為、普通の恋人らしいことがわからんのだ…お互いに…」
「あぁ…それなら冒険者出し防具とか武器屋に一緒に行くのは?」
イフリートはリディーナに武具は必要かと問い掛けると、動きやすい今の格好で良く武器も使えなくなったら色気仕掛けで乗り切るつもりだというので興味は無いようだ。
イフリート自身も素手喧嘩と炎の爆発の魔法で魔物は対処出来る為、武器屋にも行ったことはない。
「そ、それならどっか綺麗な泉で…」
「○○○プレイ?そーいう趣味の貴族もいたけど…」
「なるほど…ジャンセン店のサキュバス達に転移魔法で場所を確保してそれを売りにするものありか…」
「イフリートさん、普通にしてないでそこは心配してあげてください…」
だが、リディーナ的にはもう過去の事なので余り気にしていないが、マリナ達が思ったことはこの二人に一般常識という概念がないのだ。
悪魔と元・奴隷のリディーナでは仕方がない事ではあった。
そもそも、エルフ自体が外部との交流を避ける種族の為、人間に偏見を持ってるエルフは多くソフィアも魔物の肉を食べるのを信じられないように言っていたのを思い出していた。
冒険者として街にきたばかりのリリアーナも女戦闘部族流のやり方で解決しようとしていたので人の事をとやかく言える立場では無いし、それをスティルが怖がらずに教えてくれたから冒険者として相棒を組んでいるのだ。
大人組のセリアとゴッシュは顔を見合わせると今後二人に世間的な恋人の恋愛観を教えるのがいいのではないかと提案する。
「だが、そんな悠長な事もいってられんぞ?もうそろそろソフィアの恋人が倒す魔物が表れる時期だしなぁ…」
「…イフリートさん?ソレドウイウコトデスカ?」
「ん?ソフィアの恋人がどんな人物か見通した時にこの街の直ぐ近くの岩山…山賊団のアジトの地下でねむっていた古代の暴君蜥蜴が目覚めて腹を空かせて近くのこの街を襲撃に来るぞ?」
「ち、因みにそれって…」
「う~む…女子会を開いたときに見たからそこから逆算すると………今日だったな」
イフリートの言葉を聞いていた冒険者達が、手に持っていたナイフやフォークを落とす金属音が鳴り響いた。
古代の暴君蜥蜴は大昔にこの地を支配していた暴君の様に暴れまわり、二足歩行の巨大な蜥蜴の姿をしており、強靭な顎と大木をなぎ倒してまう強靭な尻尾に加えて強力な火炎弾を口から放つ狂暴な魔物として語り継がれている所謂、伝説の魔物である存在が目覚めて襲撃に来るというのだ。
イフリートの予言通り、エデンの街に備え付けられている緊急連絡を告げる鐘が鳴り響くと、岩山が崩れ、その下から古代の暴君蜥蜴が姿を表したと見張りの門兵の一人が冒険者ギルドに緊急通達にきたのだ。
そしてイフリートと食事を終え、ソフィアを今晩誘おうとしているリディーナ以外の冒険者全員が口を揃えて早く言えと息のあった突っ込みがギルド内に響き渡ったのであった。
リディーナをまともにするといろいろあれなので…こうなりました。




