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悪魔流の指導法

本来ならばR指定になってもおかしくないとはおもいますが…なんとか騙しで頑張ります。

*********************


悪魔であるイフリートから見て知哉達は日本人という人種は大変、面白い種族であった。

宗教的概念というものはないが、日本人からしたら関係の無いクリスマスやハロウィンといった本来の目的よりも『ノリで楽しみ利益を得る』考え方を持っているからだ。

この異世界人自身も楽しめるものは楽しみ、楽しめないものはやらないとわりとわかりやすい趣向をしていた。


性行為は大人になってからする事と大人に学び、13~15歳でその知識を学ぶが基本的にそう言った教養は無意味であると思うことが多々あったからだ。そもそも実戦で最初から上手く行くことが少ないからだ。例えるならば少し剣の振り方を教えただけで魔物を倒してこいと言われても出来る人間は数は少ない天才肌と呼ばれる人材だろう。経験を重ね間合いや構えなど経験を重ねていく事に技術を着けていくものだと。


教本通り全てその通りに上手く行くことは先ず無い。

それはあくまでもそう作られた世界の中だけの話である。

人から学び知識を得ることは確かに必要だが、それは本当に必要な事かどうか判断する能力が重要であるとイフリートは思えたのだ。

イフリートは金貨でスティルを雇うと、オルガが経営する宿屋の改装を提案したのだ。


「まずはここの壁を俺が壊す。スティルは土を操り入り口を使ってくれ」


「お、オルガさん…良いんですか? 」


「実際にお客さんが泊まりにくる数も減ってるからね…何かそう言った宿屋の強みを作らないと…」


「安心しろ。ここに露天風呂を作るのだ。

勿論、男女別に分けるがな。スティルの魔法練習にもなって一石二鳥と言うものだ」


イフリートは宿屋の壁を拳で壊すと、スティルに精霊の声を聞き、人が入れる入り口をイメージしながら修復してみろと指示を出すとスティルは頷き、深呼吸しやって見せた。

たが、魔力が強大になったゆえに制御が難しいのか上手くいっていない。 イフリートはスティルの後ろに立ち肩に手をおいた。


「スティルよ。今は練習だが、いいがもしこれが魔物との戦闘でリリアーナが窮地に陥った時にこんな状況で守れると思うか? 」


「… 思えません。僕は魔法使いとして駆け出しでいつもリリアーナに助けられてて…リリアーナにいつか認めて貰える男になりたいっておもったんです…」


「なるほど…これが愛するものを守る為の感情か… 先程よりも不安も無くなっていい感じだ。その意思で入り口を2つ作り出すイメージをしてみろ」


イフリートに言われてリリアーナを守るために力を使いこなす覚悟を決めたスティルは驚くほど早く上達を見せ、人が往き来しやすい広さのある入り口を2つ作り上げたのだ。次にそこから裏に回ると土の壁と岩を上手く混ぜ合わせた壁を作り出して見せる。


「イフリートさん、肝心の露天風呂はどうやって作るつもりなのですか?僕の精霊の力は土と火ですが…」


「簡単な事だ。まずは露天風呂として必要な深さの浴槽を想像して土を退かせて見せろ」


スティルは最初こそ上手く出来ずにいたが、イフリートに聞くだけではなく自分で試行錯誤し、色々と為し続けていた。

徐々に上位精霊となった『ヒートン』との魔力の波長は合い始めて来ていたのだ。

更にそこからセメント様に固めるブロックという魔法を教えてると、先程よりも素早く出来るまで上達していた。


「後は簡単だ。ここに火の魔法陣を書き込む。

水が入ってきたら熱で暖める指示魔法を書き込むだけだ」


「さ、流石大悪魔だ。魔法の勉強になるし、

力の使い方まで教えてくれるなんて…」


「これで大方は完成だ。後はお湯を排出する場所を作って定期的に掃除し、水を入れればお湯になるという訳だ」


「早速やってみてもいいですか!?」


既にアルマが水樽を用意し、水を入れ始めていた。優秀なサキュバスは仕事も早いと聞いたが、あながちド変態なサキュバスでないなとアルマを評価した。オルガは手で水がお湯に変わった事に驚きながらもスティルとイフリートにおれを言った。


「悪魔である俺がただでそんな事をする訳ないだろ?オルガよ。ここでサキュバスと堕天使を二人ほど雇ってはくれんか?」


「えっ!?け、けどうちに雇う金は…」


「大丈夫です。イフリート様が求めているのはお客様への接客方法とベッドメイキンですから…」


アルマはそう言うと魔界に通じる扉を繋げると、二人の中級サキュバスと堕天使を呼び出した。イフリートは二人に魔力を訳与え、サキュバスに『クロ』堕天使に『シロ』名をつけるとオルガの命令は絶対で学んだことは忘れない。オルガが襲わない事と二人に指示を出すとクロとシロはオルガに跪いて忠誠を誓った。


「さて、次は連れ込み宿屋の主人と交渉するとするか…」


「スティル、頑張ったらリリアーナがそう言ったことをさせてくれるそうだからがんばるんだぞ?」


イフリートの言葉にリリアーナは激怒するが、満更でもない様子だったのでアルマがそう言ったときの注意事項を教えると恥ずかしがりながらも真面目に効いていた。


実際に好きな人が出来てバイトとかしてプレゼント送るために頑張ろうとかは愛があったから出来たことなのかと書いてて思い出したな…。

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