恋話(コイバナ)
私、根山純子17歳。
皆は私の事をネジって呼んでるの。
私の男友達に十文字と一文字がいるの。
私達は高校入学から仲良しだったんだけどこの前ちょっとした事があって一人と疎遠になちゃったの。
その時の話を皆に聞いて欲しいの。
一週間前にね、十文字と一文字に放課後呼び出されたの。
二人に私を呼び出した理由を聞いたら二人とも一年生の時から私の事ずっと好きだったからどっちか選んで欲しいっていう話だったの。
すっごくビックリしちゃった。
この二人が私に気があるなんて思ってなかったんだもの。
でも振り返ってみると確かに二人とも私の事気にしてたなぁ〜って思い当たる節があったのよね。
と、話に戻るけど十文字は体が大きくてたくましくて何でも勢いでやっちゃうタイプなの。
一文字は平均的な体なんだけどすらりとしたモデル体型って感じで、性格はたま〜に勢いだけで動いちゃうけど基本的には慎重派で優しいんだよね。
私に合うのって一文字だと思って一文字にOK出したんだけど、十文字ったらそれが不満だったらしくて物凄い勢いで私に詰め寄ってきて自分がどれだけ私の事を想っているかを熱弁する訳。
最初は凄くウザかったんだけどなんか段々一生懸命さが可愛く思えてきちゃって、一文字には悪い事しちゃったけど結局十文字に決めちゃった。
友情よりも私と付き合いたかったって気持ちが大きかったのね。
恋っていいわね。
なんていうか恋に生きるって二人以外は要らないって感じになるわ。
付き合い始めて一週間になるけど周りがバカになったって言ってるけど気にしないわ。
私達熱々なんだもん。
気付いたら惚気話になっちゃった。
ごめんね、これから十文字とデートなの。
それじゃあね!!
本文を読んで女の子っぽさがでていたでしょうか?
それはさておきこの話はバッドエンドです。
出てきた人物は工具を元にしています。
十文字→プラスドライバー
一文字→マイナスドライバー
ネジはそのままネジという風にです。
なぜバッドエンドかと言うとネジを締める時に力を入れすぎたり、合わないドライバーでネジを締めるとネジ頭が潰れてしまう(バカ)になってしまうからです。
潰れてしまったネジは使い物になりませんから・・・。