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ゲラゲラコンテストの漫才

平民のお漫才

作者: 庵目 姫史


 二人 「はぁーい、こんにちわー」


 ボケ 「悩みがある!」


 ツッコミ 「悩みがある? 聞こうか!」


 ボケ 「賢くなりたい!」


 ツッコミ 「そりゃまたどうして」


 ボケ 「アタマが悪いのよ、ボク」


 ツッコミ 「そんな自分を悪く言うもんじゃぁないよ?」


 ボケ 「右も左も分からない」


 ツッコミ 「初めてはみんなそう」


 ボケ 「どっちが右でどっちが左か」


 ツッコミ 「あ、ホントに分かんないのね。お箸を持つ方が右で、お茶碗持つ方が左」


 ボケ 「(左手を上げる)こっちが右かぁ」


 ツッコミ 「左利きなのね。ごめんね」


 ボケ 「賢くなりたい!」


 ツッコミ 「二回目だね、みんなそうよ?」


 ボケ 「賢くなって、アタマが悪い人たちを見下して気持ちよくなりたい」


 ツッコミ 「性格も悪いね」


 ボケ 「すぐ鼻水垂れてくるし」


 ツッコミ 「アタマ悪そうに見えちゃうね」


 ボケ 「半ズボンでランニングシャツもよれよれだし」


 ツッコミ 「賢くは見えないよね」


 ボケ 「こないだなんか公共料金の振り込み用紙。読まずに食べちゃったよ」


 ツッコミ 「白ヤギさんかな?」


 ボケ 「ご飯なんか5回もお替りしちゃう」


 ツッコミ 「それは違う気がする」


 ボケ 「どうしたら賢くなれるかな?」


 ツッコミ 「そうだねぇ、普段から頭を使って、考えて行動する事かな?」


 ボケ 「フダン? コウドウ?」


 ツッコミ 「言い直すね? 日頃から、頭を使って暮らすんだよ」


 ボケ 「ヒゴロ?」


 ツッコミ 「めんどくせぇな。生きてる間は考えて暮らしな? 次はこうしよう、その次はああしようとか」


 ボケ 「考えて生きるのか……。考える……。うん。そうする事で自分という人間を見つめ直すんだね?」


 ツッコミ 「おや?」


 ボケ 「自分という人間を見つめ直す人間は自分だけ。それが自分という存在。自我を証明する事に繋がるんだね」


 ツッコミ 「おやおや?」


 ボケ 「我思う、故に我ありっていうと分かりやすいかな?」


 ツッコミ 「真理!!」


 ボケ 「人間は弱いけど考える事ができる。つまり人間は考える葦である。と言い換える事もできるよね? 人間の尊厳は考える事のなかにあるのかも」


 ツッコミ 「今スゴイ瞬間に立ち会ってる気がする!!」


 ボケ 「でも学び始めたボクはまだ何も知らない。でも僕が何も知らないという事をボクは知っている。無知の知とでもいうのかな」


 ツッコミ 「ソクラテス!!」


 ボケ 「だんだんアタマがすっきりしてきたよ。ボクの人生はこれから始まるのかも」


 ツッコミ 「そんな気がするよ。キミはこれからきっと日本を背負って立つ人間になるかもね」


 ボケ 「じゃあ帰ってSNSでリアルの充実自慢をしている有象無象の揚げ足でも取るかな」


 ツッコミ 「性格は悪いまま!!」


 二人 「ありがとうございましたー」

お粗末さまです。

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