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君のせい

 君は何事にも一生懸命で


 いつも失敗ばかりだったね


 笑顔が素敵で


 少し変わったファッションセンス


 天然で


 危なっかしくて


 忘れっぽくて


 男達からよく騙されて


 周りから浮いてた


 だけど君はめげないで


 毎日頑張っていたね


 だけど私は、そんな君を傷つけた


 そんな君が嫌いで


 下に見ていたんだ


 教科書をグシャグシャに破ったり


 水をかけてずぶ濡れにしたり


 脅してお金をとったり


 それでも怒りもしなかった、笑っていた君を


 もっと嫌いになった


 だからといって、殴ったその傷は消えない


 切れた口の中は治っても、きっと心は


 徐々に私の気持ちは


 憂鬱から、嫉妬に変わっていた


 君みたく、自分らしくいられる姿に


 嫉妬していたんだ


 それから、私は自分の罪に気が付いた


 君は許してくれた


 それもあっさりと、あっけなく


 その笑顔のまぶしさに


 私は生まれて初めて、恋をした


 友達でいる自分は


 自らの償いのために


 それと、自分に嘘をつかないために


 君と一緒にいたくて


 ずっといたくて


 君を少しずつ知っていって


 いつも隣で


 いつも同じ景色を見て


 いつも手をつないで


 ただそれだけで幸せだった


 周りから何と言われようとも


 自分らしくいようと思えた


 私は、君が好きなんだ


 だから私は、君を許さない


 この想いを聞かず、知らずに


 旅立ってしまった君を許さない


 全部君のせいだ


 これからいつまで、車を恨めばいい


 これからいつまで、涙を流せばいい


 君の写真に、何を思えばいい


 君のおかげで、私は愚かだと知って


 君のおかげで、私は人を好きになれて


 君のせいで、私の心は空っぽになった


 君のせいで

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