戦士ギルド
戦士ギルドでは、スキルの練習、
クエストを受けることなどができる。
職人ギルドと似たような建物の門をくぐると、職人ギルドとは違い、
賑やかだった。
「じゃあ、最初に簡単なクエストを受けてみようか。」
クエストボードを見ると、いろいろなクエストがあったが、
『フォレストウルフ退治 800G』
と書いてあるクエストを受けることにした。
クエストは、
100Gを手数料として、ギルドに払う仕組みになっている。
クエストを受注しに、カウンターに持っていく。
「そういえば、どうやってお金を払うの?」
明里が聞いてきた。
ゲームでは買い物などをする時には、ウィンドウがでて、お金が表示されるようになっている。
ゲームが現実になった今、
どうやって払うかわからなかったので、私も宿屋の主人に聞いた程だ。
「ええと、『戦士の書』とか『職人の書』に、残高が書いてあるの。
『書』は、自動的に銀行入るキャッシュカードみたいな感じ、他の人にお金を渡すときは、書に渡す金額をかきこめばいいみたい。」
なるほど、と感服している明里を
差し置いて、『紫』の名前でクエストを登録し、100Gを払う。
今回のクエストは、
フォレストウルフを10匹倒す。
ということだ。
今の私の戦士スキルは、
片手剣が30程上がっている程度だ。
死んだら本当に現実でも死んでしまう可能性のある今は、少し危険かも
しれない。
明里もいることだし、なんとかなるだろう。
「じゃあ武器とか買わないとね!」
明里がそう言って、商店街へ走る。
「あっ、待ってよ!」
私も急いで、追いかける。
今日は、忙しい1日だった。