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2、飛ばして3回戦

5分後

スタッフA「大林さ-ん、大林さーん!」

スタッフB「大林さんってこんな体弱かったの?」

スタッフC「先生が救急車が到着されました。」

救急隊員「一体、どうしたんです?」

スタッフB「分かりません、お茶を飲んだら急に・・・」


宇多「これ、私たちのせいだってバレたらどうなるんでしょう・・・」

培句「ああ・・・死んでなければいいけど・・・」

苑自「お茶を飲む直前に大林の体をアップグレードさせたから、あれぐらいで済んでるんですよ。」

宇多「アップグレードしてあれか・・・もし、してなかったらどうなってたんだろう・・・」

苑自「教訓ですね、助平心は時に命まで脅かす。」

スタッフ「あのう、すいません・・・」

培句「いえいえいえ、知りません!私は何も知りません!」

スタッフ「えっ?」

宇多「あっ、すいません気にしないでください。何ですか?」スタッフ「実はこれ3本勝負なんで、もしここで引き分けになると勝負がつかなくなるかもしれません。大変申し訳ないのですが、向こうのチームの不戦勝ということにしても・・・」


スタッフ「ああ、ありがとうございます。なんて、話の分かる人々だ。あんな大金がフイになるかもしれないのに、勝ちを譲ってくれるなんて・・・」

宇多「いくら図々しくても、そうなるでしょ・・・(心の声)」


司会「ええ、思わぬハプニングがありましたが、いよいよ最後の勝負です。屋根、オープン!」

司会「第三試合はこちら、『契約は我らの物、山あり谷あり障害物レース対決ううう』」

観客「わああああ。」

司会「ルールは簡単、数々の障害物を乗り越え先にゴールの契約書にサインが出来た方のチームが勝ち。この勝負を取ったほうが優秀です!」観客「わああああ。」


培句「いよいよだな。絶対取るぞ。」

苑自「あれ?おかしいな、どこ行った?」

培句「どうした?」

苑自「アップグレード倍々光線銃がないんです。この辺に置いといたと思ったのに・・・」

宇多「ちゃんと、しまわないからどっか行っちゃったんじゃないの?」

苑自「まあ、いいですよ。そのうち、出て来るでしょう。」


司会「それではよろしいですか?レディ、ゴー!」

培句「・・・結構すごいな。」

宇多「明日は筋肉痛ですね。」

培句「君、まだ筋肉痛次の日に来るの?いいなあ、私もう年だから遅くて遅くて・・・」

佐藤「社長、そんなこと言ってる間にかなり先行かれちゃいましたよ。」

培句「まずい、みんな急ぐぞ!」

皆「はーい。」


司会「さあ、最終レース、状況は向井ビルチームが一歩リード!しかし、チーム野丸も怒涛の執念で追い上げています。」


培句「うおおおお、待てやこらあああ!」田向「野丸の奴らすごい追い上げてますよ。」

向社長「一目散に走れ、追いつかれたら八つ裂きにされるぞ。」

向課長「社長、大変です!」

向社長「どうした?」向課長「この先行き止まりになってます。」

向社長「えっ、嘘だろ、道はこれしかないし・・・」

田向「野丸の社長が迫って来てます!」

向社長「そうだ、葉向。」

葉向「はい?」

向社長「例の光線をみんなの靴に打て!」葉向「分かりました。」

向社長「出来たか?みんな壁を登れ!」


宇多「社長、向井ビル、壁を垂直に登ってますよ。」

苑自「あっ、アップグレード倍々光線銃だ!あいつらが持ってたんですよ。」

培句「やい、ズルいぞ。降りろ、降りろ!」

向社長「いやいや、いくら壁を叩いたってお宅の技術者さんの光線のおかげで落ちない・・・」

培句「降りろ!」

ドンッ クルッ

佐藤「しゃ、社長が消えた?」

宇多「違う、これ壁が回転扉なんだ。そうだ、マドギワAそっち側を押して・・・マドギワBはそっちから・・・走れ!」


向社長「あああ、止めろ壁を回すな。」

向課長「社長、何だか気持ち悪くなってきました。もう、三半規管が限界です。」

向社長「吐くなよおお、ここで吐いたらみんな巻き添えだぞ。」

田向「社長、向島がもう大分・・・」

向島「・・・。」

向社長「向島、吐くなよおお、吐いたらクビだぞおお。」

葉向「うっぷ・・・」

ポロッ

苑自「キャッチ!」

宇多「よし、ここはマドギワ達に任せてみんな急げ!」

田向「あ、まずい!よっ!ふぅ、やっと降りられた・・・んっ?」培句「・・・やっと、降りて来てくれたねえええ!」

田向「ひいいいい!」


向課長「向島、大丈夫か?」

向島「・・・・・」

向課長「社長、向島がもう駄目っぽいです。」

向社長「馬鹿やろう、今更田向の犠牲を無駄に出来るかい。今のうちに行かないと、俺達まで捕まるぞ。」

角田「大丈夫かなこの会社・・・(心の声)」


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