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誘拐、ふたたび

前回、突然勃発した誘拐事件、平野さんは、そしてミントちゃん、更には野丸の運命や如何に・・・

公園近くの道

平野「・・・・・。」

そば屋の出前「旦那、だいたいの事情は察したぜ。俺の自転車使ってきな。」

ブオオオオ

出前「行ったか・・・。」

車内

誘拐犯A「うわあああ、走って追いかけてきたああ。」

誘拐犯B「なんで、あんな奴がいる町をターゲットにしたんだよ。」

誘拐犯A「だって、この町って犯罪の発生率低いじゃん。平和ボケしてると思うじゃん。」

誘拐犯B「そんな事言ったら、前の社長も茄茂泣町人だったじゃん。」

誘拐犯A「あっ・・・。」

誘拐犯B「『あ』じゃすまないよ。んっ?あれ、あっちからもなんか来てない?」


出前「待てや、こらあああ。こういうとき普通自転車借りてくだろおお。借りてけやああ!」


誘拐犯B「なんか知らないけど、すごい叫んでるよ。」

誘拐犯A「なんでこの町、こんなおっかない奴が多いんだよ。」


一方野丸の社員達は

宇多「こっちであってるの?」

苑自「大丈夫です。機械がそう言ってるんで。」

宇多「だから、信用できないんだよ。」

苑自「んっ、ここみたいです。」

佐藤「でもここ、住宅街ですよ。誰かのうちに遊びにきてるのかな?」

苑自「いや、違う・・・これは罠だ!」

宇多「どういうことだよ?」

苑自「こういう、閑静な住宅地だと、まさか事件が起こるとは誰も思いませんよね。」

佐藤「と、いうことは・・・」

苑自「つまり、今私達が探している子っていうのは、誘拐されてこの辺りに監禁されてるかもしれないって事ですよ!」

宇多「何だって・・・まあ、金持ちのお嬢さんならそういうこともあり得るか・・・」

佐藤「じゃあ、早く警察に・・・」

苑自「いや、騒ぎを大きくすると相手に気づかれる恐れがあります。相手が興奮すると、何をしだすか分かりません。」

宇多「じゃあ、どうするんだよ?」

苑自「大丈夫です。こんなこともあろうかと、ちゃんと武器を用意してきました。佐藤さんは『クラッカー爆弾』」

佐藤「はい。」

苑自「私は『ガムマシンガン』、部長は『標的アンテナ』をお願いします。」

宇多「『標的アンテナ』って、私どうすんの?」

苑自「いえ、盾になってください。」

宇多「冗談じゃないよ、私にも攻撃用の武器くれよ。」

苑自「じゃあ、あと残ってるのって、『高性能ネズミ捕り』とハエたたきだけですよ。」

宇多「ハエたたきってどんな?」

苑自「あの、プラスチックで出来た、長いやつです。」

宇多「君が作ったの?」

苑自「スーパーで買ってきました。」

宇多「なんで、私の番になったら急激に手を抜くんだよ。じゃあ、いいよハエたたきで。」

苑自「ネズミ捕りはいいですか?」

宇多「いらないよ、捨てちまいなよ、そんな物。」


その頃誘拐犯達

誘拐犯A「どうするんだよ、どうするんだよ。」

平野「・・・・・!」シュタッ

誘拐犯B「あれ、あいつどこいった?」

ガンッ ガンッ

誘拐犯B「うわっ、多分上にいる。何これ怖っ。」

誘拐犯A「最早、ホラーだよ・・・」

そば屋「自転車借りてけやあああ!」

誘拐犯A「最早、あいつは何がしたいんだよ。」

誘拐犯B「兄貴ぃぃ。屋根がへこんできたああ。あいつ素手でやってるのにいい。」

誘拐犯A「なんで素手ってわかるんだよ?」誘拐犯B「だって、拳の形にへこんでる・・・」

誘拐犯A「うわっ、本当だ!構わねえから、スピード上げて振り落とすぞ!」

ブオオオオ

ガンッ ガンッ

誘拐犯B「まるでこたえないよ。」

誘拐犯A「じゃあ、天井が低いトンネルにでも入って・・・」

トンネル

ガンッ ガンッ

誘拐犯A「上、一体どうなってるんだよ。」

誘拐犯B「見えないってのは、こんなにも怖いかねえ。」

ガンッ ボロっ

誘拐犯B「うわあああ、屋根とれちゃったよ。」

平野「・・・・・!」誘拐犯A「あれ?車がいうことをきかなくなった・・・うわあああ」

誘拐犯B「うっぷ、気持ち悪い。酔っちゃったよ。」

誘拐犯A「おい、やめてくれよ、やめて・・・うわあああ」


その頃そば屋

そば屋「どこ行きやがった・・・くそっ!」

バチイイ

そば屋「いってええ!何でこんなところにネズミ捕りが・・・」


その頃ある平和な家庭

母親「あら、あんたハンカチどうしたの?」

娘「あっ、前ミントちゃんに貸したままだった。」

母親「そう、今度あったときに返してもらいなさい。」

娘「うん。」


その頃野丸の社員達

苑自「足跡は大人の物が2種類子どもが1種類・・・大丈夫です。なんとか数で勝てます。」

宇多「武器は大丈夫か?よし。」

佐藤「じゃあ、チャイム鳴らしますね・・・」

ピンポーン

母親「はあい?何ですか?」

宇多「突入うぅ!」

母親「ちょっと、なんですかあなた達。」

宇多「うわあああ、凶悪犯だ!来るなああ!」

佐藤「ちょっと、部長ハエたたき振り回さないでください・・・あっ。」

パンッ パアッン

宇多「うわあああ、銃まで持ってやがる、いやあああ!」

佐藤「違います、クラッカー爆弾が暴発しただけです。ああ、聞こえてないや。」

苑自「よく、ハエたたきだけであれだけ暴れまわれるもんだよ。だから、まともな武器渡したくなかったんだ。」

ガシャン パリン ガシャン パリン

娘「何の音?」

苑自「いたああ!確保お!保護しました。」

娘「えっ?えっ??」

佐藤「あの、苑自さん・・・その子じゃないです。」

苑自「て、いうことは・・・1人ならず2人も誘拐を・・・」

母親「えっ、誘拐?なんのことです?」

苑自「今更、とぼけたって・・・」ハラリ

娘「あ、私のハンカチだ。」

佐藤「えっ?あの、あなたのじゃないでしょ。」

娘「ううん、友達のミントちゃんに貸したけど私のだよ。」

佐藤「あれ、さっきの機械って何の機械でしたっけ?」

苑自「持ち主探し機、私の発明の中で珍しくまともに動く。」

佐藤「と、いうことは・・・別に直前に使っていても別に持ち主には・・・」

苑自「ならないね。」

佐藤「て、いうことはつまり・・・」

苑自「勘違い・・・」

母親「あなた達何考えてるんですかああ!」

宇多「あああ、殺されるうう!苑自、マシンガン貸せええ!」

チュドドドド

皆「うわあああ!」


その頃誘拐犯達

誘拐犯B「兄貴ぃぃ、もう諦めて逃げようよ。」

誘拐犯A「馬鹿やろう、車まで乗り捨てて今頃止められるかい。」

誘拐犯B「でも、もうこの先崖で行き止まりだよ。」

誘拐犯A「なんだって、ええいやむを得ん。やい、これ以上近づくとこのガキ崖から落としちまうぞ!」

平野「・・・・・。」

誘拐犯B「あ、止まった。」

誘拐犯A「そりゃ、そうだろう。ほら、落としちゃうぞ、おっと、おっとっと。」

そば屋「やっと見つけた・・・自転車借りてけやあああ!」

誘拐犯B「うわっなんだ、こいつ。こっち来るな、危ない」

ドンっ

誘拐犯達「うわああああ!」

誘拐犯A「おい、ガキはどうした。」

誘拐犯B「兄貴が持ってたんだよ。」

誘拐犯A「あっ、まずいあんなところに!」

誘拐犯B「人の事気にしてる場合じゃないよ。俺たちも落っこちてるんだよ。」

誘拐犯達「あああああ!」


ミント「・・・・・」フワフワフワ

平野「・・・・・?」

マドギワA「・・・・・!」コクッ

マドギワB「・・・・・!」コクッ


平野「・・・・・!!!」コクコクッ


数十分後

ミント「あれ、今まで何やってたんだっけ・・・?」

平野「・・・・・」

ミント「あ、おじさん・・・あっ、そうだ頼みたいことがあったんだ。ちょっと、こっち来て・・・」

平野「・・・・・?」

ミント「ええと、ああ、いたいた。この猫なんだけど、子猫達の為に食べ物を集めてて怪我しちゃったみたいなの。おじさん治せる?」

平野「・・・・・!」

猫「フニャッ・・・フニャアア!」

ミント「わあ、すごい・・・向こうの屋根まで一回で・・・」


その夜野丸

培句「お前らは今まで何をやってたんだ!子どもはもうとっくに見つかったぞ!しかも、なんだこの修理代の請求書は!罰として、明日から暖房禁止だああ!」


ええ、今回も無事書き終わりました。

感想お願い致しますします、相変わらず作者が寂しがるので・・・

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