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平野さんの1日

人生っていうのは、ひとりひとり違う物が噛み合って成り立っています。もちろん、自分の勝手で人様に迷惑をかけるなんざ言語道断です。でも、その噛み合いのおかげで世の中が面白くなったりもして・・・

培句「ハ・・・節・・ああ。」

宇多「え・・・、で・・か?」


平野「・・・・・。」

バタンッ


テクテクテク

平野「・・・・・。」

女の子「うわああん、早くとってよおお。」

執事「ちょっと、待ってください。木登りは苦手なんです・・・よっ、よいしょー」

平野「・・・・・!」ポキッ

執事「あっ、お嬢様とれましたよ、風船。枝ごと・・・」

女の子「わああい。」

テクテクテク

サラリーマン「おいおい、急いでくれ今回の取引がパァになったらうちは倒産なんだ。」

タクシー運転手「ちょっと、待ってください・・・あれ、やっぱりエンストかな?」

平野「・・・・・!」ブルルルル

タクシー運転手「あっ、お客さんエンジンかかりましたよ。」

サラリーマン「そうか、良かった良かった。よし、急いでくれ。」

ブオオオ

テクテクテク

孫「おじいちゃん、腰大丈夫?」

平野「・・・・・!」

おじいちゃん「治った!」

孫「嘘っ!」

テクテクテク

通行人A「火事だあ!」

平野「・・・・・!」

通行人A「突然雨が!」

テクテクテク

テロリストA「ククク、この爆弾を仕掛ければ・・・」

平野「・・・・・!」

テロリストA「やっぱやあめたあ。」

テロリストB「えっ」

テクテクテク

小説家「小説の続きが・・・」

平野「・・・・・!」

小説家「そうか!謎の超能力で町中の困ってる人を・・・」

テクテクテク

茄茂泣デパート屋上

平野「・・・・・。」ゴクゴクゴク

(おい・・・まだ・・・のか?)

平野「・・・・・?」テクテクテク

舞台裏

スタッフA「おい、主役の俳優の代わりはまだ来ないのか?」

スタッフB「はい。」

スタッフA「誰だっていいんだよ、どうせ衣装で顔を隠しちゃうんだから。」

スタッフB「いえ、そうは言いましても、アクションがウリですから、やはり動けるやつじゃないと・・・」

スタッフA「どうするんだよ、うちの支店長の珍しく予算がかかった一大プロジェクトだぞ、これがパァになると・・・」

平野「・・・・・!」

フワッ トントン

スタッフA「んっ、なんだ?あっ、なんだ代わりの人が衣装着て待ってるじゃないか。あなた、アクションできるの?」

衣装「・・・・・」コクッ…ガクッ

スタッフA「おっとっと、大丈夫かい。首が座らない人だね。じゃあ、頼んだよ。」


司会者「はい、皆さん。こんにちはあ。今日はみんなのヒーロー、マクラガッパショーに来てくれてありがとうう。それじゃあ、みんなで声を合わせて・・・」

敵役「ちょっと、待ったあ。おい、子ども達ここは我々エンラエンラ団が制服したあ。」

司会者「きゃああ、みんなあ、エンラエンラ団が攻めて来たわよ。じゃあ、みんな声を合わせて・・・」

子ども達「マクラガッパー!」

マクラガッパ(衣装)「・・・・・」

フラア

悪役「えっ、なんか動きおかしくない?(心の声)」

悪役「ええい、出てきたなマクラガッパ。みんなかかれえ。」

戦闘員A「えっと、まずここで一発・・・(心の声)」

衣装「・・・・・」 パシッ

戦闘員A「か、完璧に受けられた。(心の声)」

衣装「・・・ハッ!」スドオオン

戦闘員A「こ、拳が触れる前に吹き飛ばされた。(心の声)」

戦闘員B「えっ、なんか話と違う・・・でも、続けなきゃ・・・(心の声)」

戦闘員B「イエアアア!」

衣装「・・・フゥ。」フワッ

戦闘員B「あれ、どこ行った?(心の声)」衣装「・・・ハッ!」戦闘員B「グハッ・・・」

戦闘員B「う、上から・・・?(心の声)」司会者「えっ、ワイヤーアクションとか聞いてない・・・ていうか子ども向けショーでそこまで・・・(心の声)」

悪役「えっ、ええい役立たず共め。こうなればワシが直々に・・・。」ガクガクガク

子どもD「震えてやがる!」

悪役「うるせえ!や、やい、かかってこい!」

衣装「・・・・・。」ふらぁ

悪役「ひええい。(心の声)」

衣装「・・・・ハアアッ」シュタタタタッ

悪役「ぎゃあああ。」

司会者「えっ、あんな動きあったっけ?仕方ない、アドリブで・・・(心の声)」

司会者「あっ、あれは新技『∞トルネード突き』みんな、もっと応援してえ!」

子どもE「応援しなくても勝っちゃうよ。」

悪役「もう無理・・・(心の声)」ガクッ

子ども達「わああい」

舞台裏

スタッフA「いやあ、良かったよ、君。」ポン

衣装「・・・・・。」ガラガラガラ

スタッフB「うわあああ、崩れたああ。」

スタッフC「な、中に何もいない・・・」

スタッフD「お化けだあああ。」

スタッフA「うわああああ。」

テクテクテク ドンっ

平野「・・・・・!?」

???「いてて、ぶつかってごめんなさい。あっ!」


ええ、この話は11月には書き終わっていたのですが、なんで神田で年末まで伸びてしまいました・・・

感想お願いします、相変わらず作者がさみしがるので・・・

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