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馬鹿が風邪を引かないのでなく、馬鹿みたいなことをするから風邪を引く

前回病院に運ばれた、野丸の社員たちは入院生活を送っていた。


宇多「偉い事になりましたね。」

苑自「本当ですね。」

培句「会社のほうは、佐藤さんが留守番しててくれてるから、一応心配は要らないけどね。」

宇多「あの人は、普通に仕事さえしてくれればかなりできる人なのに、何故かお茶汲みしかしてくれないんですよね、特に我々がいる間は。」

苑自「そういえば。」

培句「どうした?」

苑自「私、保険に入ってるんですけど、これって保険でおりるんですかね?」

培句「そうだな、今までこんなこと無かったから、保険会社も相当困ってるんだろうな。」

看護士A「みなさーん、回診のお時間でーす。」

5分後

培句「そういえば、看護士さん。」

看護士A「なんですか?」

培句「さっき、回診のときに若い先生の近くでうろうろしてた、年配の方がいましたよね?あの人、私が前この病院で健康診断受けたときも見かけたんですけど、相当長いですよね?かなり悪いんですか?」

看護士A「どの人ですか?」

培句「ほら、あの黒ぶち眼鏡の、口元に髭を生やしてた人ですよ。」

看護士A「ああ、あの人はうちの病院の先生ですよ。」

培句「えっ?」

看護士A「ですから、あの人はうちの病院の『松倉まつくら 崎緒さきお』先生ですよ。」

培句「でも私、あの先生に1度も病状とかを聞かれたことが無いんですけど。」

看護士A「ええ、松倉先生は一目見ただけで、患者さんの病状がわかってしまう名医なんですよ。もっとも、健康のためにあまり大きな声を出さないし、少食でやせてますからよく患者さんに間違われるんですけどね。今は若い人の教育のために、あまり自分で口を出さないようにしているので、わからないかもしれませんね。」

培句「じゃあ、あの先生が私のお見舞い品の、さきいかを持っていったのも何か意味があったんですか?」

看護士A「いえ、それはたださきいかがほしかったんだと思います。」

15分後

宇多「しかし、少しのど乾きましたね。」

苑自「そうですね。培句社長も一緒に自動販売機探しに行きませんか?」

培句「そうだな、ずっと寝てると腰が痛くなるしな。」

宇多「でも、この病院結構広いから、なかなか見つかりませんね。」

培句「誰かに聞こうにも、誰もいないな。」

苑自「ここになら、誰かいるんじゃないですか、ほら、『薬品研究室』」

ガチャッ

苑自「あれ、誰もいませんね。」

宇多「おい、あんまり入ってると怒られるぞ。」

苑自「誰もいないんだったら、空の試験管が今あまりなかったんで、何本かくすねていっちゃいましょう。」

培句「だから、やめなさいって。」

苑自「そんなにいうんだったら、もうちょっと予算出してくださいよ。」

病院スタッフB「こら、誰かいるのか?何をしてるんだ?」

苑自「マズイ、逃げろ。」

宇多「おいおい、逃げちゃだめだろ。」

ガラガッシャンガッシャンガッシャン

20分後

病院スタッフB「はあ、やっと捕まえた。」

宇多「何で私たちまで逃げちゃったんでしょう。」

培句「突然、大声出されてびっくりしちゃったんじゃない?」

病院スタッフB「そういえば、あなたが逃げるとき、何か落っこちませんでした?」

苑自「確か26番の札が貼ってあった試験管が割れましたね。」

病院スタッフB「26番は確か、動物の繁殖作用を高める薬ですね、あの部屋に生き物は・・・あっしまった。」

宇多「どうしました?」

病院スタッフB「あの部屋には、新種の殺虫剤を作るための、ゴキブリがいたはずだ。」

宇多「とりあえず、薬品研究室に行って見ましょう。」

薬品研究室前 ガサガサガサッ

宇多「やばいですね」

皆「やばいですね。」

宇多「なかの状況を確かめたいんですけど、とてもじゃないけど入りたくないですね。」

苑自「この機械で、レントゲン写真が取れますよ。」

宇多「またお前勝手に。」

カシャッ

苑自「地獄絵図ですね。」

培句「おい、どうすんだよ。この大量のゴキブリ」

苑自「心配しないでください、ここに私が作った『噴霧してゴキブリを退治する機械』があります。ここに、平野さんの吹き矢の毒を入れれば、毒霧でゴキブリが退治できます。」

宇多「そういえば、平野さんもマドギワ族もいたんですね。」

苑自「マドギワBは集中治療室ですけど、せりふが無いので全く気づきませんでしたね。」

培句「とりあえず、誰かがこの中に入って、スイッチを押せばゴキブリを退治できるわけだな。じゃあ誰かいくかじゃんけんで決めよう。」

宇多「前回、じゃんけんで悲惨な結果になったのを覚えてないんですか?」

じゃんけんの結果

培句チョキ 宇多チョキ 苑自チョキ 平野チョキ マドギワAチョキ 病院スタッフBパー

病院スタッフB「そういえば、何で私までじゃんけんに参加させられてるんですか?」

苑自「とにかく、あんたは負けたんだからおとなしく入りなさい。」

ガチャッ ドンッ

病院スタッフB「うわーー」

培句「大丈夫かー?」

病院スタッフB「なんとか、スイッチは押せました」

苑自「じゃあ、早く脱出してください。自力で、」

5分後

宇多「おい、まだガサガサ聞こえるぞ。」

苑自「薬が効かなかったんでしょうかね?ちょっと中を見てみましょう。」

ガチャッ

宇多「おい、うかつに入るなって。うわーっ」

培句「逃げろー」

ガラガッシャンガッシャンガッシャン

宇多「おい、またなんか倒したぞ。あれ?」

培句「なんか、だんだんゴキブリが弱っていく?」

病院スタッフB「わかった、今、開発途中の殺虫剤の試験管を倒したからだ。」

培句「とにかく、事が収まってよかったな。」

病院スタッフB「ところで、今壊したものや、殺虫剤の弁償は誰がしてくれるんだ?」

皆「えっ?」

その後、佐藤さんの入れたお茶を殺虫剤として送ってみたら、意外と好評だった。

  

ええ、今回も無事書き終わりました。今回は少し長めになった気がします。

感想お願いします。相変わらず、作者が寂しがるので・・・

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