表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/85

味というのは、十人十色

舞台はおなじみ会議室。

マドギワ族の連中も含め、皆が深刻な表情で席に着いた。

培句「皆さん、そろいましたか?これからとても、重要な会議を始めます。これは、命にかかわる問題なので、即急に解決する必要があります。」

宇多・苑自「ええ。」

培句「皆さんもご存知のとおり、今も含め給湯室にはほぼ、お茶組担当の佐藤さんがいます。」

宇多。苑自「ええ。」

培句「これまた、皆さんご存知のとおり、彼女の入れるお茶はとても不味いです。これを、どうにかして、改良しようという話し合いをこれから始めたいと思います。」

宇多「確かにお茶に限らずコーヒーも不味いですけれどね。」

苑自「本当ですよ、この前研究室でよく考えずに飲んだら、なんかの薬液と間違えたかと思いましたよ。」

宇多「かと言って、飲まないで水分が蒸発したら、ものすごい異臭が発生するんですよ。でも、湯飲みの中を見ても、お茶っ葉しか入ってないんですよ」

培句「苑自主任、あのお茶をどうにかしておいしく飲める方法、たとえば薬とかはできないかね?」

苑自「前、分析してみたら確かに飲んでも害はないし、お茶っ葉も普通のものなんですよ。でも、どんな薬品でもあの味は消せませんね、もう舌の神経を麻痺させるぐらいしか方法が無いですね。」

宇多「以前、はっきり言ってみたらおそらく何かを変えたらしく、味は違ったんですけどさらにひどくなったことも、ありましたしね。」

培句「しかも、自分で絶対飲まないのに、大量に作るんだよ。」

苑自「もう、最終手段としたらあの味を好きになる以外ないですね。」

培句「どうしたものかね。」

ガチャッ

佐藤「会議お疲れ様でーす。お茶でもどうぞ。」

ガチャッ バタンッ

培句「行ったか?」

宇多「行きました、うわさをすれば影って本当ですね。さてどうしますか?」

培句「苑自主任、さっき味を好きになる必要があるって行ったろ?おさきにどうぞ。」

苑自「冗談じゃありませんよ。宇田部長から飲んでくださいよ。」

培句「じゃあ、こうしよう、じゃんけんで負けたやつが、このお茶を全部飲もう。」

じゃんけんの結果 培句パー 宇多パー 苑自パー 平野パー マドギワAパー マドギワBグー

マドギワB「・・・・・」

ゴクンッ・・・・バタッ

皆「マドギワB-----」

培句「おい早く、救急車を」

宇多「でも、今月の鍵当番がマドギワBだからこいつしか会議室のキーロックの暗証番号わかりませんよ。この部屋には電話が無いし・・・。そうだ、誰か携帯電話は?」

苑自「私が携帯を持ってます、あっ充電が無い。」

培句「早く充電しろ、命にかかわる」

苑自「待ってください、これこのごろ接触が悪くて。」

宇多「しまった、ここは密室だ、このままだと水分が蒸発して、例の異臭が・・・」

1時間後、会議室にいたメンバーは病院に運ばれた。

これは、落語の「茶の湯」という話をモチーフにかきました。(知ってる人いるかな?)感想お願いします。作者が寂しがるので・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ