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蘇って、黄泉帰る。

前回、地獄から蘇った苑自主任のご先祖様『苑自衆多院』。わざわざ訪ねた子孫にまさかの帰れ攻撃を喰らうが・・・


苑自主任「とにもかくにも、あなたが追われる身だっていうのが問題だな・・・」

衆多院「そうだな、外に出られなければ、墓を掘り起こすどころじゃないからな。」

苑自主任「そうだ、昔作ったあれを使えば・・・。ちょっと、出すの手伝ってください。」

衆多院「おい、埃だらけじゃないか。大丈夫か?」

苑自主任「大丈夫ですよ。長らく使う機会がなかったんで、ふーっ。」

衆多院「そんなファミコンのソフトに埃が入ったときみたいな直しかたでいいのか?」

苑自主任「細かいこと言いっこなしですよ、これは『変身チップ』です。」

衆多院「これをつけると、好きな姿に変身できるんですけど、何かデータをスキャンしなきゃ・・・あっ、あそこに山本さんの爺さんがいる。よしっ、スイッチオン。」

ビーッ

苑自主任「よしっ、スキャン完了。じゃあ、これを背中につけて・・・。どうです?」

衆多院「すごいねぇ、さすが私の優秀な遺伝子を受け継いでいるだけある。さっきの爺さんそっくりじゃないか。これ、私の姿も作れるの?」苑自主任「出来ますよ、一回チップを取ってください。」

ビーッ

苑自主任「こっちのチップをつけると、あなたの姿になりますよ。」

衆多院「素晴らしいねぇ、じゃあ早速さっきのチップをつけていこうか。」


閻魔「ああ、駄目だ全然見つからない。普通なら、人間1人見つけることぐらい、何てことないのにもしかしたらあいつ変装してるのかな?」

作業員「そこの人、危ない!」

閻魔「えっ?」

ガンッ

作業員「大丈夫ですかあああ?どうしょう、あんな鉄骨当たったらえらいことになる・・・。あれっ、誰もいない?」


地獄

閻魔「うーん…」

看取鬼28番「大王、大王!」

閻魔「あれっ?なんで戻って来てるんだ?」

看取鬼28番「そうですよね、さっき舟が出てましたからね。なんか、あっちの世界であったんじゃないですか?」

閻魔「確か上から鉄骨が落ちてきて・・・。ああ、あれが当たってまいっちゃったんだ。仕方ないもう一回行ってくる。」


苑自主任「で、あなたの墓はどの辺でしょうか?」

衆多院「ちょっと待てよ、何分昔から随分変わってるもんで・・・。」

苑自主任「何か目印になる物ないですかね。」

衆多院「確か昔は近くに寺があって・・・。」

苑自主任「そりゃ、墓の近くなら、寺はあるでしょう。なんていう寺です?」

衆多院「何だったかかねぇ・・・。なにしろ、当時この町には寺がひとつしかなかったから、わざわざ名前覚えてないんだよ。」

苑自主任「今もひとつしかありませんよ、茄茂泣寺でしょう。」

衆多院「そうそう、それ。」

苑自主任「なんで町の名前がそのままついてて、分からなくなるんですか?確かこの辺りに・・・。あれじゃないですか?」衆多院「そうそう、古くはなってるけど間違いない。」

苑自主任「じゃあ、早速寺に入って掘り起こしますか。」


閻魔「やれやれ、やっと着いたよ。」

母親「きゃああ!」

閻魔「なっ、何だ?」

母親「まだ中に子どもが・・・中にうちの子が・・・。」

閻魔「えっ?うわっ、火事だ!」

母親「誰か助けてくださいぃぃ!」

息子「助けてえぇ。」

閻魔「もおお、しょうがないなあ・・・。ウオオ。」

野次馬A「おい、誰か入ってっちゃったよ!」

閻魔「おーい、無事か?」

息子「おじさん、助けてえぇ。」

閻魔「なんでせめて、もう少し下の階に降りないんだよ下に全然火ぃまわってなかったぞ。ぜぇぜぇ。」

息子「随分、息切らしてるね。」

閻魔「そりゃそうだろ、この煙が充満してるなか、随分階段を上ったんだよ。ここ、何階?」

息子「14階。」

閻魔「14階?なんで一般民家が14階もあるんだよ?」

息子「お父さんの趣味で・・・。あと、どうでもいいけど・話してる間に大分火がまわってきたよ。」

閻魔「どうでもよくないよ、ああ、もう間に合わない、飛び降りるぞ!とうっ!」

息子「うわあああ。」

野次馬B「おい、飛び降りたぞ!」

野次馬A「子どもは無事だ、良かったなあ。」

息子「あれ、さっきのおじさんは?」


to be continued

ええ、次回に続きます。

まさか、こんなに長くなるとは・・・

次回、苑自衆多院編簡潔です。

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