資料の腹綿
まあ、前回の続きです。
クリスマスで、こんな小説に付き合ってくれる酔狂なかたが、一体いるのでしょうか?
2時間後
培句「なかなか、救助が来ないな。」
佐藤「まさか、熊とか出てきませんよね。」
宇多「まさか、スキーとかに使う山だから、ないと思うけど・・・。火も焚いてる事だし・・・。」
培句「でも、確か熊とかが火を怖がるっていうのも、今、迷信だっていうし・・・。」
平野「・・・・・!」ピカッ ドカッ
悪魔「おお、痛っ。」
培句「なっ、なんだお前。」
悪魔「悪魔です。」
培句「えっ?」
悪魔「悪魔です。」
宇多「悪魔?熊じゃなくて?」
悪魔「ええ、今そこのアゴヒゲの旦那から変な光を浴びて、気付いたら落っこちたんです。」
宇多「ああ、さてはお前だな、熊が出るかもって思わせて、不安にさせたの。」
悪魔「ええ、まあ。」
苑自「悪魔さん、私の顔知りませんか?地獄では少し名が知れてるんですが・・・。」
悪魔「あなたの顔?あっ、もしかして苑自の旦那ですか?」
苑自「そうだよ。そこまで知ってるなら、知ってると思うけど、今ここで私が死ぬような事があれば、地獄がもっと地獄になることも分かってるね。(第29話参照)」
悪魔「分かってますよ、前にあなたが三途の川に仕掛けた廃液のタンクが破裂して、渡しの船がみんな溶けちゃったんですから。川にはまった亡者は生き返るし、船は作り直すはでえらい損害ですよ。」
苑自「あの、タンクが破裂した?おかしいな、滅多なことじゃ壊れないはず・・・。」
宇多「まあ、ここに出たのも何かの縁だ。まあ、どうにかして私達を無事に返すんだ。」
悪魔「いや、それだったらそのアゴヒゲの旦那のテレポートで帰ってくださいよ。」
宇多「駄目だよ。この人のテレポートはいざってときじゃないと、使えないんだから。悪魔ならそれぐらい出来るだろ。」
悪魔「普段なら出来るんですけど、さっきの光を浴びてから力が使えないんです。」
宇多「仕方がないなあ。じゃあ、どうにもならないじゃないか。」
苑自「いや、部長そうとも言えませんよ。今、ポケットに標的アンテナがあったのに気づきました。エイッ」
ピピ
悪魔「ちょっと、何したんですか?」
苑自「大丈夫ですよ。標的アンテナを取り付けただけですから。さあ、今度はこのベルトをはめて。」
悪魔「なんだかだんだん体が軽く・・・。あっ、浮いてきた。」
苑自「今だ!さあ、皆さん、スピードをつけてそりに乗ってください。悪魔さん、あなたはそのまま浮きながらふもとに降りるんだ。」
悪魔「すいません、喉がカラカラなんですけど、何か飲むもの有りませんか?」
苑自「これを受け取れっ!」
ゴクッ
悪魔「あああああ。」
培句「やっぱり、人間以外でも、佐藤茶は有害なのか。耳が逆立って毛が生えてきた。(小声)」
宇多「あんまり、暴れちゃ駄目だよ。あっ、マドギワA危ない。」
ボンッ ピピビ ベチャッ
悪魔「グエッ」
佐藤「あーあ、悪魔さんカラーボールで茶色くなっちゃった。」
その、地上ではこんなことが言われていた。
スキー客A「おい、あの飛んでるのなんだ?」
スキー客B「なんだか、茶色い動物がそりを引いてるみたいね。なんだかサンタクロースみたい。」
ええ、今回も無事書き終わりました。
一体こんな日にこの小説に付き合ってくれた酔狂な方が、いたんでしょうか。
感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・