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雪山社員旅行

めっきり寒くなりました。しかし、いくら寒くなっても野丸の社員はなかなか頭が冷えないようで・・・。


めっきり寒くなりました。しかし、いくら寒くなっても野丸の社員はなかなか頭が冷えないようで・・・。


宇多「あっ、社長も来た。」

培句「いやあ、遅くなって悪かったね。」

宇多「いえ、大丈夫ですよ。後は、苑自君だけか・・・。」

苑自「皆さん、どうも遅くなりました。」

佐藤「あっ、苑自さんも来たんじゃないですか。」

宇多「そうらしいな、でも声はすれども姿は見えぬ・・・。」

苑自「こっちですよ、上、上。」

宇多「上って・・・。あっ、なんでお前飛んでるんだ?」

苑自「ちょっと、待ってくださいね。今、降りますから。ヨイショ。お待たせしました。」

宇多「いや、そんな事より、どうして飛んでたんだ?」

苑自「これですよ、この『着けると無重力状態になれるベルト』にエンジンをつけたんですよ。」

宇多「なるほど。」

培句「それじゃあ、全員揃ったところで、始めるか。」

皆「はい。」

20分後

ザアアアアッ

培句「じゃあ、次は宇多君の番だ。」

宇多「はい。」

苑自「部長。」

宇多「なんだ?」

苑自「すごく、恥ずかしいんですけど。」

宇多「しょうがないだろ、予算がないんだから。」

苑自「だからって、いい大人がそりのレンタルしなくたって、いいじゃないですか。」

培句「お前はそういうかもしれないがな、こっちだって大変だったんだぞ。まるで余裕が無いところから、予算を絞り出し・・・。」

苑自「なんで、現地集合、食事持参、日帰り、の旅行でそり借りるだけで、予算がパツンパツンになるんですか?」

宇多「パツンパツンって、お前ジーンズじゃないんだから。」

苑自「ジーンズの方が、履けるだけましですよ。こっちは予算がないはかない(儚い)身・・・。」

培句「情けない事言うなよ。平野さんを見ろ、文句も言わずにマドギワ達と、おとなしくしてるだろう。」

宇多「あっ、あれ雪食ってますね。」

培句「何してんだあああ。」

宇多「ちょっと、平野さん駄目ですよ。意外に汚いんですから。」

平野「・・・・・!」宇多「えっ、何?うわっ、雪崩だ!逃げろ。」

佐藤「いや、もう間に合いません!」

平野「・・・・・!」

ピカッ

皆「うわあああ。」

ドンッ

宇多「あたたたた。なんとか、助かったみたいだな。」

佐藤「それはそうと、ここどこなんでしょう?」

培句「多分、山の中にいることには違いないが・・・。なんでこんなところに?」苑自「多分、平野さんの、平野テレポートでしょう。」

宇多「平野テレポート?何それ?」

苑自「平野さんが、人の身に危険が及んだ時に発動される能力のひとつそれが平野テレポート・・・。」

宇多「ふーん、そんな能力があったのか。」

苑自「じゃないかと、思うなあ。」

宇多「なんなんだよ、それはそうと救助が来るまで、どうにかして暖をとらないと・・・。」

佐藤「あの、私お茶持ってきたんですけど、皆さんよければ・・・。」

宇多・苑自・培句「いや、結構です。」

培句「まず、火を起こしたいんだが・・・あっ、マドギワAお前の持ってるそれ貸してくれ。」

培句「とにもかくにも、これをあのゴミに撃てば、多分火が・・・。」

ボンッ ベチャッ

培句「あれ?なんだ?」

苑自「ああ、カラーボールですね。逃げた犯人とかに投げて、目立つようにする。」

培句「なんで、そんなもの持ってきてるんだよ。それに、そういう物ならもう少し目立つ色にすればいいだろ。なんで、茶色なんだよ。」

宇多「誰か他になんか持ってるか?」

苑自「そうですね、佐藤さん、お茶を貸してください。」

佐藤「いいですけど、何するんですか?」

苑自「こいつをこの木片にかけて、2・3回振ると・・・ほら、火が点いた。」

培句「灯油みたいな、お茶だな。」

宇多「まあ、これがあれば、なんとか耐えられるか。」


ええ、次回に続きます。

来週はクリスマスですね。大切な人と過ごす方、そうでない方も今後ともこの小説をご贔屓ください。

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