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検証!もしだめな大人たちがヒーローショーの改良をしたら、

前回のあらすじ。第3話を読むこと

宇多「では、これからショーの対策会議を始めようと思います。」

苑自・鎗栗「は-じーめーまーす。」

宇多「鎗栗さん、そういえばどうして、落語家の敬生さんがヒーローの中の人なんかやってるんですか?」

鎗栗「ええ、実は私と知銘生は、中学時代の同級生だったんです。この前、久々に電話がかかってきて『友達よしみで、敬生にいいアルバイトを紹介してくれ』っていうんですよ。ちょうど、ヒーローの中の人がいなかったんでやってもらってるんです。」

宇多「なるほど、まずとにかくこのショーの悪いところを指摘していくと、なぜか戦闘員が2人しかいないことですね。」

鎗栗「すいません、予算がなかったもので・・・・」

苑自「じゃあ、マドギワ族の連中に手伝ってもらいましょう。」

説明しよう、マドギワ族とは、平野がリーダーを務めているなぞの組織である、なぜか皆嫌に動きが機敏だが、目的がよくわからず、あまり近寄らないようにしているのである。実は第1話からいたのだが、全く気づかれてなかったのである。

苑自「平野さーん。」

平野「・・・・」

マドギワA「・・・・」

マドギワB「・・・・」

宇多「なんで、もうスタンバイできてるの?」

苑自「まあ、一応前の回からいましたからね、全く気づかれてませんでしたけど。」

そして、ステージに乗って

宇多「じゃあ、シーン3主人公が戦闘員を軽くいなすシーン、スタッ、あっこらマドギワB、主人公をはがいじめにするんじゃない、あっこら、マドギワA吹き矢を構えるな、平野さん何吹き矢渡してるの。」

苑自「グダグダですね。」

宇多「これはまず、別のところから変えていったほうがいいな、まず敵の組織の名前を変えよう。」

鎗栗「組織の名前?」

宇多「そうですよ、何ですか敵の組織の名前が『二階から目薬』ってもうちょっと悪そうな名前考えられなかったんですか?苑自君なんか無い?」

苑自「岩淵伝内ってどうですか?」

宇多「個人名じゃねえーか、違うよ、もっとこう、何とか団とかそういうやつだよ。」

苑自「でも、私から言わせてもらうと、そんなことより、もっと派手な演出が必要だと思うんですよね。」

宇多「なるほど、1理あるな。」

苑自「だから、まずここにある花火を使って・・・」

鎗栗「ちょっと、これうちの商品!」

苑自「我慢しなさい、売り上げのためだ、そしてこのように後ろで爆発させるわけです。」

宇多「おい、室内で花火やるなよ。」

苑自「まだちょっと物足りないですね、じゃあこのクラッカーを・・・」

鎗栗「ちょっと、それもうちの商品!」

苑自「我慢しなさい、これもサイッ・・・売り上げのためだ。」

宇多「今ちょっと、本音出ちゃったね、おい、『サインのため』っていいそうになっちゃったね、おい。」

苑自「あとは、なぜか意味も無くにかわいらしい、ヒーローのデザインですね、何ですかこれ、こいつ戦うんですよね、何がモデルなんですか?」

鎗栗「すいません、ちょっと前ペットショップで見て感動した動物がいて・・・」

苑自「もう、こんなもの直しようがありませんよ。」

宇多「そんなことよりも・・」

苑自・鎗栗「えっ?」

宇多「鎗栗さん、あなたあの名人の「古来亭 知銘生」師匠の友達なんですよね?」

鎗栗「ええ、そうですよ。」

宇多「だったら、こんなショーやるよりも、知銘生師匠に友達のよしみで、独演会でもやってもらったほうが、お客さんが集まるんじゃないんですか?」

鎗栗「なるほど、その手がありましたね。」

こうして、「古来亭 知銘生」が呼ばれることにより、デパートの売り上げは格段に伸びた。苑自主任も無事、サインをもらうことに成功した。唯一不幸になったのは、敬生がまたアルバイトがなくなってしまったことであった。

ヒーローショー編、後編が終わりました。

思ったより早く更新できて、よかったです。

そのうち、番外編で「もしも古今東西気楽ノ進めのメンバーが落語の○○だったら」というのもやる予定です。なので、なるべく落語を聴いていただけたらうれしいと思います。

感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・。

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