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VSモンスター

前回、なんだか間違った方向にスイッチが入ってしまった、培句社長と、苑自主任。果たして茄茂泣幼稚園の命運やいかに。


モンスター母A「ちょっと、先生うちの子は小学校受験を控えてるんだから、工作なんかよりドリルでもやらしてください。」

苑自主任「ふはは。あれが噂のモンスターか。よっ、待ってました。」

モンスター「ちょっと、何ですかあなた?いきなり笑い出して。」

苑自主任「まあまあ、奥さん。要はあなたの息子さんが小学生程度の頭になればいいんですね。」

モンスター「まあ、そういうことね。」

苑自主任「それなら・・・ヨイショ。これなんかいいんじゃないかと。」

モンスター「なんなのそれ?」

苑自主任「こいつから出る光線を浴びると、小学生低学年程度の頭になれるっていう、光線銃です。」

モンスター「って、事はうちの子にこれを浴びせれば・・・。」

苑自主任「まあ、そういうことですね。まあ、少しチャージに時間がかかるので待ってください。」

培句社長「待て、機械で抜け駆けは許さんぞ。」

ドンッ

苑自主任「うわっ。」

ビビビビビ

モンスター「ぎゃあああ。あはは、あはは。」

苑自主任「しまった、モンスターに光線が当たって小学生程度の知能になってしまった。」

培句社長「下がる方もありなの?」

苑自主任「あーあ、もう一回チャージしなきゃ、小学校受験に受からないや。」

先生「親の方ほったらかしですか?」

苑自主任「んな事言ってもしょうがないでしょう。これしばらく経たないと、戻らないんだから。まあ、逆に言うとしばらく経つと戻っちゃうんだけどね。」

培句社長「苑自君、君もうちょっと責任持って物を作ったらどうだ。」

先生「ちょっと、待ってくださいよ、苑自さんって事は髪子ちゃんのお父さんですか?」

苑自主任「ええ、そうですけど。」

先生「隣の教室ですよ。」

苑自「えっ、そうですか。失礼しました。」

先生「ちょっと、あの人どうするんですか。」

苑自主任「知らないよ、娘の隣のクラスの母親の事まで。」

隣の教室

母親B「見て、可愛らしいわね。」

母親C「本当、やっぱり子どもは今ぐらいが、一番可愛いわ。」

母親B「このまま、止まってくれたら一番いいのにね。」

母親C「本当。」

苑自「何かあったんですか?」

母親B「あっ、髪子ちゃんのお父さんですか?ほら、あそこのあれ。」

苑自 髪子「わたちね、おおきくなったら培句君とけっこんしてあげる!」

母親C「ねっ、羨ましいわ。あんなに可愛くて、うちのなんかこの頃生意気になって・・・」

苑自「冗談じゃない。」

母親B「えっ?」

培句社長「本当だよ。」

苑自主任「社長、何で居るんですか?」

培句社長「よく考えたら、うちの孫もこの教室だったよ。」

苑自主任「でも、私が社長の親戚になるなんて、本当に冗談じゃないですよ。」

培句社長「こっちだって、願い下げだよ。」

苑自主任「でも、うちの髪子が結婚適齢期になったら、社長はもうすっかりボケちゃって何がなんだか分からないじゃないですか。」

培句社長「なんだと、誰がボケ老人だ。」

母親C「まあまあ、子どもの言った事なんだからそんなにむきにならなくても・・・」

苑自主任「うるさいな。」

培句社長「部外者は口を出さないでもらおうか。」

母親C「いや、ちょっと。」

苑自主任「そうだ、さっきの光線銃を『ゲンジツハアマクナイ』レベルに合わせれば年をとって考え直させられる。よしっ。」

培句社長「何、うちの孫に照準を合わせてるんだ。自分のところの娘にやれよ。」

苑自主任「うちの髪子になんかあったらどうするんですか!」

培句社長「こっちだって、うちの孫がお前のおかしな発明の実験台にされてたまるか、ちょっと貸せ。」

苑自主任「ちょっ、離して。」

ビビビビビ

このとき、光線はうまい具合に鏡に反射して、隣の教室に向かったのであった。


モンスター息子「ぎゃあああ。先生、この幼稚園の教育方針には多大な問題があります。このままだと、小学校受験を控えている子供達にも大きな損失が・・・」

先生「もうやだ、この幼稚園・・・」

ええ、今回も無事書き終わりました。

なんだか、この頃ジブリがいいなって思う作者です。いつかあんな作品を書くのが私の夢です。

感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・

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