社員を試合に連れてった。
野丸のメンバーは、相変わらず元気です、そして相変わらず暇です。
今日は、向かいの向井ビルの人たちと草野球です。
向井社長「野丸さん、今日こそ頼みますよ。」
培句「何をですか?」
向井社長「この前、貸したテレビがまだかえって来てないんですけど。」
培句「えっ、テレビなんて借りてましたか?」
宇多「今、給湯室で使ってるやつじゃないですか?」
培句「ああ、そうか。あれか、忘れてた。」
向井社長「大体、借りたもの忘れるやつはそういうんだよ。今日こそ、返したもらいますからね、ゲームの回から、かなり経ってるんですから。」
苑自「じゃあ、今日の試合で勝ったら、もらっていいですか?」
向井社長「いや、駄目ですよ。それだったら、私たち、どの道損しかしないでしょう。」
アナウンス「それでは、両チームはベンチに戻って、準備運動を始めてください。」
培句「じゃあ、失礼します。」
培句「え、ん、じ、く、ん」
苑自「何ですか?いつにも増して気持ち悪い。」
培句「ところで、天才発明家さんちょっとバットを貸してほしいんだけど。」
苑自「別にいいですよ。」
培句「どれどれ・・・あれ、スイッチとかないけど、これどう使うの?」
苑自「何言ってるんですか?バットにスイッチなんかある訳ないでょう。」
培句「えっ、じゃあこれ、普通のバットなの?」
苑自「ええ、そうですけど。」
培句「おい、ちょっと待てよ。皆大変だぞ、苑自主任、何も用意してないぞ。」
宇多「おい、嘘だろ。これ、賞金かかってるんだぞ。お前がなんか作ると思って、何も練習してないぞ。」
苑自「いや、スポーツは努力によって勝利を勝ち取るものでしょう。」
宇多「どうした、お前はそんな常識的なこと言うキャラじゃないぞ、絶対何か作っていんちきするタイプだぞ。」
苑自「いや、珍しく練習したんです。」
培句「おい、どうするんだよ。40過ぎのおっさんが2人もいるんだぞ。」
苑自「しかも、無練習の。」
佐藤「あの、社長・・・」
培句「おい、やめてくれよ。これ以上なんかいうの・・・」
佐藤「いえ、今ここに8人しか、いないんですけど。」
培句「えっ、ちょっと待てよ・・・私と、宇田部長、苑自主任、佐藤さん、平野さん、マドギワA、マドギワb、小森さん・・・ あれっ?」
佐藤「助っ人とか、いないんですか?」
培句「あれ、マドギワ族ってもう何人かいなかったっけ?」
苑自「そんなに、たくさんの社員に、この今の満足でない給料でも、払えるほどうちは儲かってますか?」
培句「いや、ちがうけどさ。でも、マドギワたちって戦闘員みたいなものじゃん、もっとたくさんいそうじゃん。」
宇多「社長が、自分の会社の社員に何てこと言うんですか。」
佐藤「どうするんですか?」
培句「苑自君、なんか助っ人ロボットみたいなの作れないのか?」
苑自「無理ですね、工具とかもないんで。」
培句「誰か、来れそうな野球がうまい知り合いとかいないのか?」
苑自「あっ、そうそうあの手がありました。」
培句「なんだ?」
苑自「私の開設してるブログによく来る人に、なんだかプロ野球の2軍か3軍の選手の人がいるんです。今度、暇だからいつでも呼んでくれって言ってるんです、」
培句「そいつはいいや、早く呼んでくれ。・・・なんで手を差し出してるんだ・・・2千円でいいか?
」
苑自「はい、どうもありがとうございます。それじゃあ・・・もしもし、うん、今、茄茂泣グラウンドだから。うん、急いでね。」
宇田「どうだった?」
苑自「来れるって言ってました。」
宇多「ブログって、どんなのやってるの。」
苑自「『上司が尊敬できない優秀な部下の会』っていう会です。」
宇多「上司に向かって堂々と言うせりふじゃないだろ。」
苑自「ちなみに、前、出張で使った飛行機の副機長と、茄茂泣町の副町長も会員です。」
宇多「なに?茄茂泣町の部下は、そんな腹黒いのしかいないの?その選手は何で上司嫌いなの?」
苑自「いつまでも、一軍に上げてくれないかららしいです。実力がないくせに」
宇多「逆恨みじゃねえかよ。」
かくして、プレイボールとなった。
ええ、今回も無事書き終わりました。
次回、とうとう試合開始です。
感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・