行き先は分かるがなかなか行かれない
前回を読めばあらすじは分かります。
なんだかなああ。
弟「やったよ、兄貴。通じたよ。」
兄「きっ奇跡だ。」
アナウンサー「お名前とご質問をどうぞ。」
弟「えーっと、名前は匿名希望で、あの爆弾はどうやって解除すればいいんですか?」
野鳥「えっ、えーとですね。つまりね。ちょっと待ってね。えーとですね。」
兄「さっきまでペラペラしゃべってたのに、なんでまたあがってるんだよ。」
野鳥「つまり、はいそういう事ですね。」
ガチャッ
弟「・・・・・」
兄「もう駄目だああ。」
弟「じゃあ、もう最後の手段でいくか。」
兄「最後の手段?」
弟「町の離れにちょっと高めの崖があるじゃん。あそこに捨てに行こうよ。」
兄「でも、揺れると爆発するぞ。」
弟「だから、兄貴が爆弾ごと台車に乗って、俺が揺れないように押して、崖まで爆弾を持っていけばいいんだよ。」
兄「大丈夫なのか?」
弟「でも、どの道、後1時間しかないよ。」
兄「もうこうなりゃヤケだ。」
弟「じゃあ、行くよ。はい、そこ段差あるから、足を上げないで摺り足でそうそう。乗った?」
兄「乗ったよ。」
弟「じゃあ、出発。」
5分後
ひそひそ
町人A「ねえ、何あれ?」
町人B「さあ、チンドン屋か何かじゃない?」
町人A「でも、それにしちゃ地味よ。」
兄「なお、弟よ。」
弟「どうした?」
兄「めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。もう少し、人通りの少ない道無かったのか?」
弟「いや、ここしかないよ。」
兄「それにしてもさ・・・子どもが指差して笑ってるんだよ、なんか母親に『近づいちゃ行けません。』って怒られて泣いてるし。」
弟「この10分間で5回ぐらい見た光景だよ。」
子どもC「お母さん、見て見て!」
弟「こら、どっか行けって。」
兄「もう、いいよ。ほっとけよ。もう」
母親「こら、こっち来てなさい。」
兄「ほらな。」
母親「時次郎ちゃん、さっきテレビの質問に電話してあげたでしょ。言う事聞きなさい。」
兄「お前かいいいい、こっちはお前のくだらねえ質問で死にかけとるんじゃあああ。」
時次郎「うわああああん。」
兄「早くいくぞ。」
15分後
キキーッ
弟「なんか、車止まったぞ?」
チンピラ「お前らかい?」
弟「へっ?」
チンピラ「うちの若頭泣かせたのは、あんたらかいって聞いてんだよ。」
弟「若頭と申しますと、先ほどの・・・」
チンピラ「何やったか知らないが、子どものやった事なら一言優しく注意してやりゃいいんと違うか?」
兄「え、はい。」
チンピラ「いい加減にせえよ、我。おっと警察か、ここは引いとくがこれから夜道は気を着けな。」
兄・弟「・・・・」
5分後
弟「着いたよ。捨てて。」
兄「ああ。」
確して、彼らは爆弾を捨てた。しかし、彼らはもっと大きな爆弾を背負う事となった。
ええ、今回も無事書き終わりました。
感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・
これを書いた次の日、ボウリング大会です。