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変な動きをしてはいけない理由は、怪我をしたとき説明するのが恥ずかしいから。

前回の、飛行機出張から無事帰ってきた野丸のメンバー。しかし、彼らにトラブルが起こるのに、旅行先も普段の日常も関係ないわけで・・・


培句「じゃあ、2人とも仕事のことは忘れて養生するんだぞ。」

バタンッ

苑自「いやー、えらいことになりましたね。」

宇多「あのな、元はといえばお前が始めた・・・あのほら、なんとか族の・・・」

苑自「フダベボ族ですか?」

宇多「そうだよ、その部族の雨乞いの儀式をお前が試して、変なダンスでお前が腕をひねって、あまりの雨量に屋根が落ちてきて私が頭を5針縫う大怪我をしたんだぞ。」

苑自「まあ、細かいことはいいじゃないですか。」

宇多「細かくないし、よくないよ。」

苑自「でも、今回は前回と違って確実に保険はおりますよ。」

宇多「そうだよな、前は保険会社に前例の資料がなくて、裁判になりかけたからな。」

苑自「しかし、入院ていうのは暇ですね。」

宇多「だからって言って、あんまりうろうろできないぞ。前回のことがあるんだから。」

苑自「しかし退屈ですね。あっ、そうだ社長お見舞いに何を持ってきてくれたんだろう。」

ベリベリ

苑自「うわー、これか。」

宇多「なんだった?」

苑自「あれですよ、『ものすごくのどが渇くキャンデイー』」

宇多「あーそれか。前に、スーパーで安売りしてたやつ。」

苑自「まあいいや。暇つぶしになるから、舐めましょうよ。」

宇多「しかし、これはものすごくのどが渇くな。なんか飲むものないか?」

苑自「これどうぞ。」

ゴクンッ

宇多「うえっ、これまさか。」

苑自「そうですよ、まさかの佐藤園の佐藤茶ですよ。」

宇多「なんで、こんなもののませたんだよ?」

苑自「だって、『なんか飲むものないか?』って聞かれてこれを差し出したら、勝手に飲んだんじゃないですか。」

宇多「あっ、まずい。なんだかおなか痛くなってきた。トイレ行ってくる。」

苑自「そうですか?じゃあ、部長が行くなら仕方がないですから、私もお供しますよ。」

宇多「野郎、このために・・・(心の声)」

5分後

宇多「あー、全くなんてこったよ。」

苑自「じゃあ、病室の外、出たついでに売店でも・・・」

宇多「いかないよ。」

苑自「ちっ(心の声)」

病院スタッフB「あー、あんたらいつぞやの。」

苑自「あー、あなたは前回私たちがこの病院が来たときに登場したが、作者の気力のなさにより名前を与えられなかった病院スタッフB--。」

病院スタッフB「黙れ、あの時大量発生したゴキブリがいまだに残っていて、こっちは大変なんだぞ。あのときのうらみ思い知れ。」

宇多「やばい、逃げろ。うわっ、追いつかれる。」

苑自「ならば、コレを食らえ。」

バシャッ

病院スタッフB「なんかお茶のにおいがする劇薬らしきものが、顔にかかった。しまった目が見えない。」

宇多「このへやに隠れろ。」

バタンッ

宇多「これからどうする?」

苑自「そうですね、佐藤茶の効き目も長くは持ちませんしね。」

宇多「なんだか、暗くてよく見えないけど衣類らしきものがあるな。」

苑自「じゃあ、コレを着て変装しましょう。」

宇多「なんだこれ、ボウシとマスクか?」

苑自「じゃあ、この『口に当てて、ダイヤルを合わせるだけで声を変えられる機械』をマスクに仕込んでください。」

バタンッ

看護婦D「あっ、松倉先生こんなところにいた。もう、手術の時間ですよ。早く準備してください。」

苑自・宇多「へっ?」

5分後、手術室

看護婦D「患者は・・・才、男、容態は・・・で、・・・・・」

宇多「ちんぷんかんぷんだ・・・ しかし、適当に着たあの服が手術着だったなんて・・・(心の声)」

苑自「じゃあ、・・・方で・・・処置を行う必要があるな。(松倉ボイス)」

看護婦D「はい。」

苑自「じゃあ、ちょっとこの助手君とちょっと2人で、話し合いたいので皆は退室してもらますか?」

皆「はい。」

バタンッ

宇多「お前、さっきのペラペラと難しいこと言ってたやつどうしたんだ?」

苑自「私、医師免許の仮免を持ってるんですよ。」

宇多「医師免許に仮免なんてあったか?まあ、いいや。じゃあ、早く手術しちゃってくれ。」

苑自「それは無理です。」

宇多「へっ?」

苑自「わたし、知識はあるけど、技術はないんでです。だから、仮免なんです。」

宇多「じゃあ、こっから脱出しなきゃな。こっから、出れる場所は・・・そうだ、屋根裏だ。」

ガタンッ ガサガサ

宇多「うわっ。」

苑自「どうしました?」

宇多「屋根裏に大量のゴキブリが・・・」

苑自「この部屋に、スチーム消毒機か何かありますか?」

宇多「あるけど、何に使うんだ?」

苑自「こいつのスチームを、屋根裏に流し込むんですよ。」

宇多「ああ、それか。」

べチャッ

宇多「うわーーー。」

苑自「何、あわててるんですか?佐藤茶が患者の切開された部分に、こぼれただけじゃないですか。」

宇多「それが十分、まずいんだよ。早くふかないと、患者の命が・・・」

苑自「分かりましたよ、あれ?」

宇多「何やってるんだよ?」

苑自「いや、見てください。佐藤茶がかかったら、病巣が縮み始めたんですよ。」

宇多「ウイルスが死んじゃったんだな。あれ、コレってもしかして治ったんじゃないか?」

苑自「そうですね。おーい、皆。」

看護婦D「あの、大手術をたった2人で、しかもこんな短時間で終わらせたんですか?」

苑自「後の処置は頼んだよ(松倉ボイス)」

数日後

患者E「先生、ありがとうございました。」

松倉「いえいえ。 わたしこの人の手術したっけ?(心の声)」

患者E「それはそうと、私、なんだかおなかが痛いんですよ。」

松倉「ああ、今まで重病で食欲がなくて、病気が治って急に食欲が出てきて、食べ過ぎてしまったと、こういうわけですか?」

患者E「いえ、そういうのと違ってなんだか体に違和感があるんですよ。」

松倉「でも、検査では何も異常は見つかってませんけどね・・・」

おそらく、どんな名医でもこの原因は分からないだろう。

ええ、今回も無事書き終わりました。

感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・

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