宇多部長、日曜の昼下がり
サラリーマンのオアシス日曜日、宇多部長にとっても例外ではないようで…
宇多「今日は日曜日。嫁さんは買い物、息子は部活動、絵に描いたような自由な日曜日だ。まあ、ゆっくりテレビでも見てから昼寝して、その後本屋に立ち読みでもしにいこう。(心の声)」
ピッ
宇多「さすが日曜日だ。ゴルフ中継がやってる。そういえば、この頃ゴルフ行ってないな。(心の声)」
グキッ
宇多「しまった、いい年してゴルフの真似なんかするんじゃなかった、腰を痛めた(心の声)。そうだ、確か携帯電話がテーブルの上に…(心の声)。」
5分後
宇多「まったく、歩ければ4・5歩の距離なのに、匍匐前進で行くとこんなに疲れるとは…ああ、これだ。(心の声)」
充電してください。
宇多「チクショーー。なんでこんなときに、限って充電が切れてるんだよ。カメラとかつける前にこっちを何とかしろよ。ああ、もうこれで助けも呼べやしない。痛すぎて昼寝もできやしない。このパターンは嫁さんと息子が帰ってきたときにちょうど腰が治るパターンだ。こうなったら意地でもこの状態で、休日を楽しんでやる。さっそくテレビでも見よう。(心の声)」
ピッ
宇多「ゴルフ中継がやってる、今はこんなもの見たくない、お前のせいだ。このヘタクソ。次は、バラエティーだ、なんだこれ一回みたな、ああ再放送か。次、ニュースか、これもまた、いつもと同じようなニュースしかやってないな。なんだ全然見るものがない。録画した番組でも見たいが、やり方が分からん。いつも息子にやってもらってたからな、あれ、こうか?こうかな?あっ、できた。腰痛めるのも、まんざら悪いことでもないな。この年でひとつ成長できた。でも、嫁さんの韓国ドラマしか入ってないな。しかし今のテレビは凄いな。他にはどんな機能が…(心の声)」
こうして、宇多部長は日曜日をテレビの新しい機能を探すことに費やした。
ええ、今回も無事書き終わりました。
感想お願いします、相変わらず作者が寂しがるので・・・