武神戦隊ランセイバー(7)
イノシシドーンの猛攻により武器を落としたランセレッド!
「楽に終わらせないぞ……覚悟しろ!」
イノシシドーンは嗜虐的な笑みを見せた!
「あっ!陽樹お兄ちゃんが危ない!」
駆けつけた虎太郎たちはランセレッドのピンチに驚いた!
「アバドーン獣の猛攻で体力が減って助太刀ができないよ」
ランセイエローは悔しそうに呟いた!
「俺たちに出来ることはランセレッドを見守ることしかないのか!?」
ランセブルーも声を震わせていた!
「……頑張って、陽樹お兄ちゃん!」
無力な少年である虎太郎にはランセレッドに声援を送るしかなかった!
「この声は虎太郎くん……虎太郎くんが大江戸城に来ているのか!」
ランセレッドの脳裏に四神城での想い出が浮かんでは消えていく!
「まだだ……アバドーン獣に負ける訳にはいかないっ!」
ランセレッドの瞳に闘志の炎が燃える!
「ランセレッド……まだ戦おうとするのかっ!」
イノシシドーンはランセレッドの姿に怯んだ!
「ウォーッ!」
ランセレッドのストレートパンチがイノシシドーンにヒット! イノシシドーンは大きくのけぞった!
その隙を逃さず刀を拾った!
「必殺剣! 六紋閃!」
ランセレッドが握る刀に情熱の炎が宿り、イノシシドーンを斬った!
「アバーッ!ランセイバーめ、覚えていろ!」
イノシシドーンは断末魔の悲鳴を上げて爆発四散した!
「これで、アバドーン獣は全員倒したな」
ランセレッドは息を切らせながら全員倒したことを確認した!
これではるひの大江戸ランドで煽った騒動は幕を閉じたのであった!
「これで終わったと思うな!」
どこからともなく声が響き渡った!
「そ、その声はキョーアーク!」
「ランセイバーよ、3体のアバドーン獣を倒していい気になっているだろうが……それは単なるデモンストレーションに過ぎない!」
「何だって!」
「現れよ!キメラドーン!」
キョーアークの言葉と共にはるひの大江戸ランドが暗黒に包まれていった!
次の瞬間、巨大アバドーン獣キメラドーンが出現したのだ!
「ランセイバー、これで終わりだ!死ね!」
はるひの大江戸ランドの戦いは最終局面を迎えようとしていた!