武神戦隊ランセイバー(4)
大江戸城。はるひの大江戸ランドのメインランドマークだ。この場所がアバドーン軍とランセイバーの決戦場になるのだ。
「ランセイバーよ、よくぞ逃げずに大江戸城に来た……早く大江戸城に入城しろ。たっぷりと可愛がってやる!」
「みんな! 中に入るぞ!」
「おう!」
ランセイバーは意を決して大江戸城に入城した!
大江戸城は薄暗く重々しい雰囲気に包まれていた。
「アバドーン獣よ! 速くでてこい!」
陽樹はイノシシドーンに出てこいと呼びかけた!
「そんなに焦るな……お前たちに紹介したい相手がたくさんいるんだ」
そうイノシシドーンが嘯くと暗がりから何者かが現れた!
「ククク……俺の名前はカブトムシドーン……貴様らを倒すものだ」
アバドーン獣……カブトムシドーンは名乗ると不気味に笑った。
「陽樹……ここは俺に任せてくれないか」
「蒼摩、やれるのか」
「……心配するな」
蒼摩はそう言うとカブトムシドーンの前に立った。
「ほう……貴様が相手か」
「お前を倒してやるよ……武神武装!」
蒼摩はつぶやくとランセブルーに変身した!
カブトムシドーンは構えて戦闘態勢になった。ランセブルーは無言で槍を構えた!
「ククク……ランセブルーよ、俺と戦ったことを後悔するがいい!」
カブトムシドーンはそうつぶやくとランセブルーに鋭いパンチを仕掛けた! ランセブルーはバックステップで避けるとランスを振りカブトムシドーンを攻撃した!
「くっ、ランセブルーめ……なかなかやるな。しかし、これならどうだ」
カブトムシドーンは右手から蜜のような液体を吐き出した!
「これはっ……身動きが取れない!」
「秘技樹液発射……これを食らった相手は身動きが取れなくなるのだ」
勝ち誇るカブトムシドーン!
「卑怯だぞ!」
「アバドーン帝国の辞書には卑怯という文字は存在しないのだ!」
「くっ!」
カブトムシドーンは勝ち誇る!
「ランセブルーよ……アバドーン獣の恐ろしさがわかっただろう!」
カブトムシドーンはランセブルーをいたぶるために接近する!
(このままでは……敗北する!)
焦るランセブルー!
カブトムシドーンはランセブルーに殴りつけようとする!
ランセブルーは力強くランスを振る!カブトムシドーンはノーダメージだ!
「死ね!」
カブトムシドーンの強烈なパンチ! ランセブルーは吹き飛ぶ!
「グワーッ! あれ、樹液から解放された!?」
カブトムシドーンのパンチの威力が強すぎて樹液からランセブルーは解放されたのだ!
「バ、バカなーっ!」
「カブトムシドーン、お前のハードパンチャーぶりが仇となったな!」
ランセブルーは立ち上がりランスを構えた!
「必殺、ナイト・オブ・グローリー!」
ランセブルーの必殺の突きがカブトムシドーンを猛襲! カブトムシドーンは吹き飛んだ!
「グ、グワーッ!」
カブトムシドーンはピクピクと震えると消滅した!
「なんとか勝った……急いで仲間のとこに向かわないと」
ランセブルーは急いで次の階に向かった!