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武神戦隊ランセイバー(2)


 日曜日、はるひの大江戸ランドは家族連れがいっぱいいた。

「ここが大江戸ランドか……休日だからか家族連れが多いな」

 ランセブルー、内藤蒼摩は家族連れに辟易した表情を見せた。

「蒼摩、そんな表情をしないの。せっかくの休日だから楽しまないと」

 ランセイエローこと、花島ミサキは蒼摩をたしなめた。

「六郎がせっかく用意してくれたチケットだ……存分に使わないとな」

 真田陽樹は笑顔で3枚の大江戸ランドのチケットを見せた。

 陽樹を先頭にランセイバーは大江戸ランドに入園した。


◆◆◆◆◆


 異空間に浮かぶアバドーン帝国前線要塞ホロボース。瘴気漂う悪の要塞では今日も邪悪な計画が立てられていた。

「モーレツよ……またランセイバーに負けて逃げ帰ったようだな。この恥知らず!」

「申し訳ありません!キョーアーク大司令官様!」

 モーレツは上司のキョーアークの強烈無比な圧力ひ縮こまっていた。

「謝罪の言葉はもういい。貴様場3ヶ月間トイレ掃除だ!」

「そんなー!地球侵略はとうするんですか!?」

「既にアバドーン獣を地球に送りこんだ……俺様にはとっておきの作戦があるんでな」

 そう言ってキョーアークは不敵な笑みを浮かべた。

「とっておきの作戦?」

「お前には関係ない話だ。早くトイレ掃除にいって便器をピカピカにしてこい!」

 危うし地球!


◆◆◆◆◆


「あーっ! 見たことのある後ろ姿だと思ったら、陽樹お兄ちゃんじゃん!」

 はるひの大江戸ランドを散策していたら陽樹の知り合いの少年である虎太郎に遭遇した。

「虎太郎も大江戸ランドに来てたのか」

「だって今日は大江戸ランドの中央広場で新選組スーパーチャンバラショーがあるんだよ!」

「新選組スーパーチャンバラショーか……行ってみよう」

「俺は待ってるからいい」

「 蒼摩も行こ?」

「……わかったよ」

 こうしてランセイバーと虎太郎は新選組スーパーチャンバラショーを見に行くことになった。


「ここが新選組スーパーチャンバラショーの会場か……家族連れがいっぱい来ているな」

「陽樹お兄ちゃん、新選組推しのお父さん、お母さんがこぞって見に来るらしいんだ」

「それは知らんかった」

 大人しく席に座るランセイバーの3人と虎太郎。虎太郎はいつの間にか買ったのかポップコーンが山盛りに入ったバケツを抱えていた。

 新選組スーパーチャンバラショーを今か今かと待つ観客たちだった。しかし、空はにわかに曇り始めた。

「むむむ……なんだこの気配は」

 陽樹が不穏な気配を感じた。


 ドドーン!


 突然、時空のポータルが開き、アバドーン帝国が攻め込んできた!

「アバドーン帝国!」

「侵略しにきたのか!」

 ランセイバーはアバドーン王国の攻撃から立ち向かうため席から立ち上がった!

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