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祝福シリーズ

後日談その2:国王はちょっとやる気が出た(だが胃薬は欲しい)

作者: アウリィ

まいどゆるーい設定です(3度目)

友人による盛大な国王就任の祝福以来、周りが今まで以上によそよそしくなったきがする。


元々大聖堂に対して我々王家は不可侵のようなものが暗黙の了解であった。しかし我が友によってその関係がややこしくなってしまった。

いや、一応祝ってくれたのだが、祝うだけで済めばこうはならなかった気がしてならない。

問題なのは大聖堂の御三家の一つであるカスティニオーリが私の後見となると宣言したせいだ。


…オーレリアがロード・カスティニオーリだなんて知らなかったし、ちょっと知りたくなかった!胃が痛いぞ。


オーレリアがロードの名のもとに宣言したことは当然ながらあっという間に広がってしまい、大聖堂というドデカい後ろ盾が出来てしまったために、私の立場は「とりあえず国王立てておこう」というものから、「大聖堂から認められる偉業を成した国王」へとなってしまったのだ。

おそらくオーレリアはそこまで深くは考えてないだろう。単に友人である私個人を祝福したかっただけだと信じたい。お願い、信じさせて泣きたくなる。


なんて泣き言は当然ながら言えるはずもなく、外面としては最早堂々としている他ない。

そして私の立場を結果的に作り上げたオーレリアにはそれはもう働いて貰おうではないかとさえ思えてきた。

人間、開き直れば何でも出来るだろう。


そうと考えれば、私一人に押し付けられていた大量にある業務を周りにガンガン振っていけばいいと漸く気がついた。

今まで言われるがままだったのは、立場が弱い私に余裕がなかったことが大きい。

その盤面を友人が見事にひっくり返してくれたのだ。せっかくドデカい後ろ盾がある国王になったのだから、使えるものは何でも使う。遠慮も容赦も必要ない。


これからの治世を考えてくると、まだまだ不安は多いが、あの友人は間違いなく何かするとなると首を突っ込んでくるだろう。

オーレリアが好奇心の塊なのはそれなりの付き合いだからよく分かる。せいぜい活躍して貰おうではないか。

張り切りすぎる友人は行使する代償に私の胃を破壊しそうだがな!


…最高の「祝福」は、与えられるだけで終わると思うなよ、オーレリア?


後、胃薬よこせ。



この後、国王様とロードは周囲の人々の胃を破壊するでしょう。

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