表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/118

ちょっと待とう。

糖分高めの2部ですー。

日本に住むお父さん、お母さん、あとついでに私のアイスを勝手に食べた挙句、最近太ったなって言ってた弟よ許さん。・・・とりあえず、お元気でしょうか?私は今、死にそうです。



植物に対して言霊の力があって、発芽させたり、花を咲かせたり、

それでバリスさんが言うには、森の精霊に呼び寄せられて、

なんやかんやで地底に流れる湧き水まで浄化しちゃったり、

そのために森の精霊に気に入られたり、

色々・・・ね、色々あったの。



弟よ・・・あんた異世界とか行きて〜!って言ってたよね?

可愛いエルフちゃんとお知り合いになりたいとか、いや、あん時バカだな〜って思ってたけど、訂正しよう。お前は大馬鹿だ。なぜなら、異世界人の顔面偏差値は世界を超えるからだ。

顔面宝具の人間に迫られると、息ができない。死ぬ。


ソースは私だ。



「・・・カエ?」


ふわっ・・と、柑橘系のいい香りと共に、私の後ろから低音ボイスが聞こえる。

セレムの長い髪が、机で手紙を書く私の背後でサラっと音がして、肩に掛かる。



「何を書いているんだ・・?」


甘い顔で、私を見つめてくるのは、ええ・・・セレムさんです。

ただ・・、一つ違うのは彼は成長を止めるのをやめて、今本来の年齢に近づいてるんです。ゆっくり戻った方が、体に負担が掛からないらしく・・、今は20歳くらいだと話していまして・・。

美少年の時だって、十分イケメンだったのに、色気とか、色気とか、色気とかが、出てきてですね・・・。



「カエ?聞いてるのか?」


クスクスと面白そうに、耳元でセレムが聞いてくる。


「聞いてる!!!!!み、耳元禁止!!!!」

「そうかそうか」


ニコニコして、後ろから抱きしめようとするな!!!

こら、顔をすり寄せるんじゃない!!!


・・端的に言えば、私は現在セレムに猛烈に、せ、迫られている・・・。



あの洞窟行方不明事件から、1ヶ月。

セレムの「絶対逃がさない」宣言以来、攻撃の手は一切止められる事なく繰り広げられている。なんか昔は『竜族の剣』とか呼ばれるほど、強かったそうで・・・。まさにその時のごとく・・の猛攻撃ですね♪って、ローニャさんに言われた時、私はぶっ倒れたくなった。なんなら白目むいたわ!!



知らなかったとはいえ、求婚に対し「YES」の意味である、き、キスをですね・・いつもやられっ放しで悔しくて、手の甲にしちゃったんですけど・・・否定したんですけどね???


「・・・カエは、俺が嫌いか?一緒にいてくれないか?」


ちょっと、悲しげな瞳でイケメンから聞かれてみ?

ちょ・・・ちょっとは好きだなぁ・・?なんて相手に「いたくない!」って言える?ああそうだ言えなかったよ!!!顔を赤くして、うーとかあーとかしか言えなかったYO!!!

肯定と取ったの?!日本人でないのに空気読まなくていいよ?!



とにかく私は、「結婚だけはまだしません!!!」と、そこだけは強く宣言している。が、戦では猛将で知られるセレムは、私の心の鉄壁を毎日、毎回、毎秒、破壊せんとしている。

このままではいかん!毎回やられっぱなしではいかん!

そんな事で消耗してる自分も情けないが・・。




「そうだ、カエ・・。アイシェ姉さんがお前に会いたいとしつこいんだが・・、遊びに行くか?」


私はその話に飛びついた。

戦局が変わらないのであれば、変えてみせようホトトギス。

確か、セレムはアイシェさんにはタジタジだったはずだ!!きっと味方になってくれるはず!私は一縷の望みを持って、遊びに行く事を快諾した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ