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課題を見定めろ。

たまに連れて行ってもらう庭園の一角に、ガラス張りのサンルームがあり、ローニャさんを筆頭にメイドさん達がテキパキとお茶の用意をしてくれる。季節の花が飾られ、色とりどりのお菓子は見ているだけでテンションが上る!!


「うわぁ・・・可愛い。スマホで撮りたいのに撮れない・・」


くそ、最高に映えるのに、どこへも発信できない。

とりあえず脳内カメラで激写しておこう・・。


「スマホって何かしら?」

「あ、手の平くらいの長方形の形をした、遠い所にいる人に手紙を送ったり、お話ができたり、見たものを写したり・・とにかく色々できる便利なアイテム・・です。」


「どうやって遠くの人へ手紙を送れるんだ?」


セレムが興味津々で聞いてくる。


「え、ええ〜〜〜っとここの世界にはない電波っていう見えない線??みたいのを飛ばす事で、届けられるんだけど・・・。ごめん、詳しくわからないのに普通に使ってました・・。」


意外と自分が何気なく使ってたものって、説明難しいな・・と、思うのと、

あのぉ・・・お二人に挟まれて座ってる私って、ちょっと違くない?姉弟水入らずでお話してもいいのよ・・・?落ち着かないのよ?頭に「なぜだ・・」が浮かび、そばに控えてるローニャさんを見ると、静かに微笑まれる。美人の微笑綺麗。


「異世界のお話、もっと聞きたいわ〜!今日はもう幻獣ちゃんが心配だしすぐ帰らないとだけど・・本当に絶対!すぐ!遊びにきてね〜!うちの人にぜひ会わせたい!!!」


「姉上の旦那さんがいる国は、こちらの世界へ来た異人達の話を聞いて、実際に異世界にあった物を作る仕事をしてるんだ。」


と、サラ〜っとセレムが説明してくれる。

なるほど、ぜひともスマホを作って欲しいので、話に行きたい。

っていうか、異人の話を聞いて、物作りかぁ・・。すっごい器用だな。

うちの世界でだって、スマホは相当な年月を掛けて作ったものだろうし・・。

可能なのかなぁ・・。できたら嬉しいなぁと、ワクワクする。


「でも、少し生活が慣れるまではここで過ごせよ。」


素気無くセレムに止められた。

なぜ君はそうも私を危なっかしい生き物なのに・・みたいな目でみる。

あ、ちょっ・・・小さい子をあやすように頭を撫でるな!!!失礼な。

人間年齢でいえば、年上なんだからね!

アイシェさんが、それをニヤニヤ見るから、は、恥ずかしいんですけど?!


近く落ち着いたら、絶対行きます!と勝手に約束すると、セレムがむっつりする。

いやだって・・美女からラブコールなんて・・・この先きっとないだろうし、他の国も見てみたい。


アイシェさんのお嫁に行った国は、4番目に大きい大陸だそうで、セレムのいるコルト国のすぐ近くにあるそうだ。資源はあまりないが、発明品を多く作る国として存在感があるそうな。

なんだか自分の国と似てる・・と話すと、嬉しそうに微笑まれた。


「今度来たら、面白そうな物をたくさん用意しておくわ!」


お茶を飲み終えると、幻獣の体調が心配だから・・と、支度し始める。

押しは強いけど、優しいなぁ・・。

私達から少し離れると、指をパチンと鳴らす。

瞬間、アイシェさんの足元に魔法陣ができる。わぁお、かっこいいがすぎる。


「セレム、あんまりカエちゃんを囲いすぎないようにね!あと、好きって香りがすんごく強いわよ!ごめんね〜カエちゃん。ちょっと拗れてる弟だけど、よろしくね!!」


手を振って、一瞬で消えた。


ん?好きって香り???

何気にすごい事言ってなかったっけ・・・???

右手を繋いでいたセレムは、今まで見た中で一番真っ赤な顔をして立ち尽くしていた。


ちょーーーー!!!説明ーーーーーー!!!!????



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