決着
そんなこんなで3年目。
小3の1月に事態は突如決着します。
給食後のお昼休み、いつもなら私のところに飛んでくるユウコちゃんがその日は来ませんでした。それを確認して、数ヶ月ぶりに友達が話しかけてくれました。何でもない話なのに、本当に楽しくて……。
でもその現場はユウコちゃんに見られていました。
友達が去るなり、
「マコちゃん!何で約束が守れないの!?話すなって言ったでしょ!?」
私も限界だったので、そんな約束はしていない、他の友達とも話したいと正直に言いました。
「マコちゃんが悪い!二度としない、ごめんなさいって言うまで、つねるから!ちゃんと約束するまでつねるから!!」
私の腕をつねります。爪と爪で身をつぶすようにつねるので、血が滲みます。ユウコちゃんは動物を飼っています。爪に動物の毛や成分が入っていたのでしょうか?つねられて、血が滲んだところがみるみるうちに腫れていきます。
痛かったけど、他の友達と話さないなんて約束はしたくない。
つねって気がすむなら好きにしたら?
そんなことを考えながら、無言で真顔で痛みに耐えました。
掃除時間の始まりを知らせるチャイムが鳴るまでずっと。
「続きは帰りだからね!」
そんな捨て台詞を残し、ユウコちゃんが去った後、私は血だらけになった腕を水道の水で洗いました。腕は晴れ上がり、痛くて痒くて、何でこんなことになっているのか分からなくて、ぼーっと流れていく赤い水を見ていた記憶があります。
学校からの帰り道、捨て台詞の通り、つねられながら帰りました。痛いを通り越して、無でしたね。
血だらけの制服を見て、母が驚愕。
問い詰められて、事実を淡々と話しました。
その後はあっけなかったですね。
母と父が学校へ連絡。
→事実を確認した学級担任が、ユウコちゃんの家へ連絡。
→ユウコちゃんの親から謝罪。
謝罪後、幸か不幸か、私はインフルエンザに2回なり、ほとんど学校に行かなかったため、ユウコちゃんと会うこともそれほどなく、3年生が終わりました。
あっ、4年生はさすがにクラスが別になりました。
ユウコちゃんの最後の台詞は、
「私のお母さんはマコちゃんに謝ったのに、マコちゃんのお母さんは一言も謝らなかった。マコちゃんが悪いのに……!」
今なら思える、ドン引き(°_°)
この出来事は私に様々な影響を与えました。
一番大きいのは呼ばれ方。
マコちゃんとユウコちゃんからあまりにも呼ばれすぎて、周りの友達にあだ名をつけてと頼みました。
今でもマコちゃんという呼ばれ方が嫌いです。だから、友達は全員あだ名で呼びます。
本名で呼ぶのは、何人か例外はいるものの基本的には親ぐらいです。
あとは、新しい環境へのストレスが半端無いです。
進学や就職、バイトなど新しい集団と接する前日はメンタルがやられます。なぜなら、ユウコちゃんがいるかもしれないから。
他にも影響はありますが、それはまた追々。
幼少の記憶なんてほとんど残らないとはいえ、この3年間はユウコちゃん関係以外の記憶がマジでありません。
正確には何を思い出しても、どの写真を見てもユウコちゃんがいるので、当時の「どうしたらいいんだろう…しんどいなぁ」でいっぱいになります。
ちなみに、ユウコちゃんのその後はというと、
4年生の秋に転校したので、全く分かりません。
これにて、小学校1〜3年編は終わりです。
ユウコちゃんレベルにクレイジーな人は、また出てきます。それも追い越す勢いで!!
どうなったんだ、私の縁……。