ユウコとの出会い
入学式前日に対して、当日のことは全く覚えていません。
地元の公立小学校で、1学年は100人ほどいましたが、9割は同じ幼稚園で過ごした仲間です。緊張どころか、友達に会える!ぐらいの感覚でした。
期待していた勉強はつまらなかったです(笑)
新しいことが学べると思っていたのに……
国語はひらがなの書き順からだなんて…、書けない子なんているの?
算数は物の数え方から。「2ばんめに○をしなさい」……いやいや、できるでしょ?
あまりにもショックすぎて、よく覚えています。後に、勉強で苦しむので、腹が立った方は期待していてください。
勉強はイマイチでしたが、ここで私は後の人生にも大きな影響を及ぼす人物に出会います。
名前はユウコちゃん。
彼女は春休みにこの街へ引っ越してきたため、同じ幼稚園出身ばかりの新しい学級では、友達がいませんでした。
「はじめに」を読んだ方はご存知ですね。私の性格はクソ真面目です。この性格はどんな行動をとるか?そう、自ら声をかけて友達になる!この一択です。
どうやら彼女は、内気な性格で背の高さにコンプレックスがあり、人と関わるのが苦手なようでした。
一方、この頃の私はどちらかといえば社交的、身長はクラスで1番でした。尊敬する父が長身ということから、身長はまだまだ伸びたい!高くなりたい!と思っていました。
私は覚えていないのですが、このとき彼女の身長を褒めた?らしく、彼女に気に入られました。
「マコちゃん、帰ろ?」
偶然にもクラスで決められた帰宅班が同じでした。
「マコちゃん、先生に連絡帳渡すのついてきて」
ユウコちゃんは内気な性格です。担任の先生と話すのにも私が必要です。
「マコちゃん、係いっしょだね!」
クラスの係は私と必ず同じ係に入ります。
「マコちゃん、トイレついてきて?」
これは断りました。「私、本読んでるから、トイレは一人で行って」と。
「何でそんなこというの?ついてきてよ……。ついてきてついてきて……」
………泣きそうな顔で言われたら、断れませんでした。
「マコちゃんと同じ三つ編みにしたよ」
ユウコちゃんと私の髪の長さは同じぐらい。この日以降、ユウコちゃんは常に三つ編みになりました。
背丈も同じくらいで髪型も同じ。
幼稚園からの友達も担任の先生も、双子みたいと笑っています。
先生からは、いつもユウコちゃんと仲良くしてくれてありがとうと言われました。
私がやってることは褒められることなんだ!
頑張ろう!!
いや、気づけよ私……。
何かおかしいって
今ならそう思います。
なんとなーく、展開分かりますよね。