前へ目次 次へ 13/16 弟と彼女 5 ベッドの中で 少しでも疲れが取れるようにと、竜二君はわたしと一緒にベッドに入った。 だけど、彼はこう言った。 「俺、今日は陶子さんの抱き枕だから。絶対、手は出さない。」 その言葉通り、竜二君はわたしを一晩中わたしを抱き締めたまま、何もしなかった。 キスさえしないで、ただ、抱き締めていてくれた。離さないでいてくれた。 それが反ってわたしをドキドキさせた。 異性と一緒にベッドの中にいて、キスもセックスもしなかったなんて、始めての経験だった。