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全部嫁さんにする

「ところでアキラはステラさんと何時結婚するんだ?」


「ぶっ!」


オレは飲んでいたエールをガンツの顔にぶちまけた。


「きったねぇなぁ」


ガンツは店のおしぼりで自慢の銀髪と顔を拭きながら言った。


オレたちはイネルバの美食牛亭の個室で先日の礼と称してガンツたちにごちそうしてもらっている。


「急にそんなことを言うからだろ。」


「急でもないだろ、同棲してやりまくってるんだろ?、それともなにかそこまでしておいて捨てる気か?、あーん?」


ガンツがチンピラのマネをしてふざけて凄んでくる。いや、おまえがやるとケッコウ洒落になんないから。


「いや、オレは好意をよせてくれて抱いた女は全部幸せにしてやるつもりだ。ただなぁ・・・」


この世界は一夫多妻が認められている。強い男や強い女は複数の伴侶をもつのが当然のように認められている。


欲望のままに女を抱いてきたオレだが、オレを愛してくれているこの子たちは全部嫁さんにして幸せにしてやる。これは決定事項。


元の世界に未練がなくなったわけではないが、今オレが愛する女たちの幸せが最重要。


「ただなんだ?」


「女の中に王女様もいるんだよな。結婚するとなるとどうしてもその子たちが正室あつかいになっちゃうから、ステラさんや他の子たちに悪いかな・・・と。」


「その子たちって、おまえ何人も王女様に手をだしてるのか?・・・ったく。でも、ステラさんはそんな形の上での正室とか側室とかにこだわる人じゃないだろ。それにここにいる子たちも・・・おそらくな。」


「そう思うか?」


「ああ、もっとも、どんな王女様がこようとも、しっかりとおまえの金玉握ってるのはステラさんだと思うけどな。」


「ちがいねぇ」


「「ぷっ、ははははははは!」」


オレとガンツは心の底から笑いあった。


「ありがとう、ガンツ、かなり気が楽になったよ。」


「おぅ、絶対にステラさんを幸せにしろよ。」





「ご主人様。ミノタウロスロースのステーキ美味しいです。」


アリエスは今日オレたちがダンジョンからとってきたのをこの店のシェフが料理してくれたミノタウロスロースのステーキを口いっぱいに頬張り、ニッコニコだ。


自分たちのとってきた素材だと思うと、何倍も美味しく思えるから不思議だ。


今日はこの子をオレのそばから離さないぞ。そうそう恥ずかしい話を暴露させないのだよ。


「「「えー?、毎日、一緒にオフロに入っているの?」」」


「そうなのじゃ、ご主人様は毎日我の体の隅々まで洗ってくれるのじゃ。」


「アキラさんってストライクゾーン広いのね。」


「いや、我はご主人様に女として相手してもらう時はおぬし達よりも少し年上に見えるくらいに姿をかえるぞ。」


「そうなんだ?、それでそれで、その時他にどんなことしてるの?、」


「うむ、この前はエプロンだけを身に着けて・・・」


ああ、アリエスをおさえて安心していたら、ゴールドがユリちゃんたちにとんでもないことを暴露してるよぉ。


オレはあわててゴールドに駆け寄ろうとしたら、うしろから抱きつかれて止められた。


この感触はシルフィ?、グリグリと胸を押し付けてくる。


「ご主人様、飲んでますか?、あたしは飲んでますよぉ。なんかとってもいい気分。この気持ちをご主人様にも分けてあげます。ほら、オッパイ好きでしょう?、」


そう言ってさらにその爆乳をグリグリ押し付けてくる。おおぉおお、たまらん。気持ちいい。


シルフィって酔うとこんなになるんだ。


「ご主人様ぁ、あたいのも感じておくれよぉ。」


正面からトレイシーが抱き着いてきて胸をグリグリ押し付けてくる。


トレイシーのは大きくはないが、それなりにあり、正面から押し付けられるとすこぶる気持ちいいのである。


あ、もうなんかどうでもよくなってきた。


ユリちゃんたちの会話にはアリエスも加わり、さらなる暴露話に発展していた。

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