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ミノタウロストレイン

ドドドドドドドドド


地の底から響くような地鳴りがしている。


なんだ?、


オレたちはリタンブールのミノタウロスダンジョンに来ている。


ミニマップに黄色い光点が6つ映る。


急速にこっちに向かってきている。


そしてその後ろに赤い光点が・・・30以上ある?


まさかのミノタウロスのトレインかよぉ!?


オレはアイスボールとアイスアローのウィンドウを展開しながら指示を出す。


「シルフィ、バリアだ。アリエスたちは今回は飛び出さずに様子見だ。」


「ウィンドバリア!」


風の障壁がオレたちを覆った。


追われていた冒険者たちが視認できた。あの大盾の男とそのパーティだ。


「にげろぉおおお、いっぱいくるぞぉ!」


オレの横をそいつらが通りすぎたところで、オレは両手のクリック連打でアイスボールとアイスアローをミノタウロスの足に撃ちまくった。


これだけいればこの距離で撃ったアイスボールも外れない。ってかどれかに当たるだろ。


「少しずつ後退だ。」


後ろに下がりながら連打すると、先頭のミノタウロスたちが次々に足を凍らせて転倒、後ろからくるミノタウロスがそこで詰まった。


「よし、ブリザードの範囲外まで急いで後退だ。」


十分距離をとったところで、ミノタウロスたちを見ると、いい具合にかたまってくれている。


「ブリザード!」


オレは叫んで、ミニマップでミノタウロスの集団の中心をクリックした。


ゴオォオオオオオオ!


極寒の嵐が吹き荒れた。


後には凍り付いたミノタウロスたちがいた。


光の国の巨人クラスが30以上も凍り付いているのは壮観だ。なんとかなってよかった。


オレの魔力もかなり上がっているようだな。


「いやぁ、すまんすまん。でも、お前さん凄いな。あれだけのミノタウロスを凍り付かせるやつなんて初めてみたぜ。」


大盾の男が戻ってきて、オレの背中をバンバンたたいた。いたいってえの。


「お喋りは後だ。今の内に止めを刺すぞ。お前らも手伝え。」


「お、おう、分かった。」


最後のミノタウロスがトレイシーのハードアタックで光の粒子となって消えていった。


結局、ミノタウロスは34体いた。よくもこんだけ集められたもんだ。


「お前らのとり分は人数分の6でいいな?、」


「ああ、もらえるだけありがたい。すまないな。おい、スミス、収納してくれ。」


大盾の男はポーターと思われる男に指示を出して、取り分をそのリュックに収納させる。あれは本物の魔法のバッグかな?


オレも自分たちの取り分をリュックに入れるふりをしてアイテムウィンドウに収納していく。


全部収納し終えたところで、大盾の男が右手を差し出して声をかけてきた。


「あぶないところをありがとう。オレはガンツ、こっちの大剣のやつはラルフ、ポーターのスミスに魔法使いのユリ、ナナ、シノだ。」


「「「あぶないところをありがとう。」」」


野郎どもは一礼しただけだったが、女の子たちは可愛い声をだしてお礼をいってきた。


お揃いのローブを着て、護身用の槍を持っている。髪もそろって亜麻色だ。


なかなか、可愛い子たちじゃないの、おじさん助けてよかったな。


デレデレして見ていると、アリエスとゴールドのジトッとした視線を感じた。


はっ、いかんいかん。しゃきっとしなければ。


「なに、困ったときはお互い様だ。オレはアキラ、こっちはアリエス、シルフィ、トレイシーにゴールドだ。」


オレはガンツの手を握りながら言った。


「そういえば、前もあぶないところを助けてもらったよな?」


「さぁ、知らないな。」


「ふ、まぁいいさ。今回助けてもらったのは間違いないんだ。今度お礼をさせてくれ。」


「ああ、イネルバの街でなら、いいぞ。」


「ん?、なんでリタンブールじゃないんだ?、あ、アキラってイネルバの美人ギルドマスターの男のアキラか?!」


「え?、それってそんなに有名なの?」


そこはこの国初の黒ランク冒険者のか?って、ところじゃなかったの?、


「そりゃ、あの数多の冒険者を玉砕させてきたステラさんをものにしたとあっちゃあ・・・・な?」


「おぅ、オレたちも玉砕したんだぜ・・・な?」


「うむ、ちなみにガンツもだからな。」


「「「あたしたちも!」」」


いや、君たち女の子でしょ。あ、でもステラさん、デイジーちゃんや、アイ、レイとかにも異常に好かれてたっけ。


思わぬところでステラさんの凄さを垣間見たな。





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