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アイとレイ

黄金色に煌めくドラゴンが来襲した。


冷静に考えれば危機的状況なのだが、私はそのドラゴンから目が離せなかった。


なんて美しいドラゴン。この子が敵のはずないわ。


よく見ると、ドラゴンの背には人が乗っている。


このドラゴンはあの人の従魔?、


こんな美しいドラゴンを従えるなんて・・・





私はアイ・コーカス、コーカス王国の第6王女。


王女とはいっても王位継承順位は16位と低い。それに私と双子の妹であるレイは側室の子。王家での立場もかなり微妙なものだ。


迎賓館の管理などの雑用を任されていることからもそのぞんざいな扱いを伺い知ることができる。


しかし、この日ほど、迎賓館の管理をしていて良かったと思ったことはない。


先ほど光り輝くドラゴンで飛行していたドラゴンマスター様がここに滞在してくれるそうなのだ。


ドラゴンマスターのアキラ様はドラゴンダンジョンを発見され、この国で初めて黒ランク冒険者になるそうだ。


黒ランク冒険者は世界に25人しかいない。数多ある国の王族なんかめじゃない。これはなんとしても、この殿方をものにしなくては。





接客室でレイとアキラ様を挟んで接待する。自慢の胸を押し付けてやると、アキラ様は鼻の下をのばしてデレデレしている。これは、このまま押し切れるかもしれませんわね。レイとアイコンタクトで頷きあった。


夕食でもレイと二人でアキラ様を挟み込み、食事を食べさせてあげた。


ここでもアキラさまは分かりやすくデレデレして私の胸やレイの胸を覗き込んでいる。


今私たちがアキラ様に食べさせている食事には媚薬が入っている。もう、これは落ちたも同然ね。





「ささ、こちらがアキラ様の寝室ですわ。どうぞ。」


媚薬が効いて、あそこがビンビンになっているアキラ様を寝室に案内した。


私とレイも寝室に入り、後ろ手に鍵をかける。


「あれ、アイさん。なんで寝室の鍵をかけたんですか?」


「それは、邪魔がはいらないようによ。これからあなたを私たちで骨抜きにしてあげますわ。」


「私たちは生娘ですが、二人がかりなら、あなたを篭絡できるでしょ?、それにさっきの食事にたっぷり媚薬を入れておいたし。」


「さぁ、余計なことは考えずに楽しみましょう?」


私たちはドレスをはだけさせてアキラ様ににじりよった。


アキラ様は壁によりかかり、荒い息をしていましたが、その壁をトンと指でたたいたと思うとそこに見知らぬ扉が現れた。


アキラ様はその扉を開け放った。


「皆、王女様たちがオレを骨抜きにするって言ってる。逆に骨抜きにしてあげようぜ。」


「「「「「はーい」」」」」


そこから、下着姿の女性たちが5人でてきた。


「な、あなたたちどこから?」


「転移魔法?、なんなのこれ?」


「さあ、王女様たち、夜はこれからだぜ、たーっぷり楽しみましょう。」


多勢に無勢とは正にこのこと、アキラ様をもて遊んで篭絡しようと思っていた私とレイは逆にアキラ様たちにいいように踊らされ、可愛がられた。


次の日の夜、アキラ様は一人で私とレイの相手をして下さいましたが、それでも私たちはいいように乱れさせられて可愛がられた。


完敗、もう何も考えられない。私たちは完全にアキラ様の虜になった。心と体に刻まれた快感が忘れられない。もうこの人なしでは生きていけないとさえ思えてきた。





黒ランクカードの授与式でのアキラ様、堂々としてカッコよかった。エスコートしている間、胸のドキドキが止まらなかった。





お披露目の立食パーティでは、お父様の前で肩を抱いてもらえた。


あれは、私たちはもうアキラ様の女って宣言してくださったってことですわよね?、そう思っちゃいましたからね。





「そんな妾の子たちと話すよりも楽しいと思いますわ。」


アキラ様との会話で放たれたリリム王女の言葉が心に突き刺さり、頭から離れなかった。


気がつくとアキラ様はアリエスちゃんたちと楽しそうに踊っていた。


彼女たち、本当に楽しそう、そして輝いている。幸せなんだな・・・・





「アイさん、踊っていただけますか?」


いつのまにかアキラ様が目の前にきて手を差し伸べていた。


え?、いいの?、私もあの子たちのように幸せになれるのかしら?


「アキラ様・・・はい、喜んで。」


アキラ様は相手を引き立てる術が上手い。私とレイは本当に楽しくアキラ様と踊ることができた。





ゴールドちゃんが光に包まれたかと思うとその光はどんどん大きくなり、巨大な黄金色に輝くドラゴンになった。


大きい。先日、王都上空でみたものよりも遥かに、いったいどれくらいあるのかしら?、王都の巨大な城壁をも上回る大きさ、これがカイザードラゴン・・・


私たちは王都西側の草原にきている。


お父様のたっての願いにより、アキラ様がカイザードラゴンの勇姿を見せてくださったのだ。


そして、アキラ様はこのドラゴンに乗ってイネルバに帰ってしまう。


「話には聞いていたが、本当にすさまじい大きさだな。」


お父様が呆然と見上げて呟いている。


「はい、私も本気のゴールドの姿を見たのは初めてですが、大きいですね。」


『ご主人様、早くするのじゃ、この姿はお腹が空くので急ぐのじゃ。』


「はは、ゴールドがああ言っていますので、陛下、これで失礼いたします。」


「ああ、気をつけてな。それと、たまにはアイとレイに逢いにに来てやってくれよ。泣かせたら許さんからな。」


「はい、勿論です。」


アキラ様が私とレイに向き直る。


「それじゃあ、アイさん、レイさん、お世話になりました。・・・良い子にしてたら、また逢いにきますからね。」


そう言って、アキラ様は私たちをハグしてくださいました。


「良い子にしてますから、必ずまた来てくださいね。」


アキラ様は頷くと、ドラゴンの背に飛び乗った。アリエスちゃんたちは既に乗って待っている。


「よし、ゴールド。イネルバに帰ろう。」


『ああ、行くぞ。』


巨体が羽ばたき、あたりに強風が吹き荒れる。


フワリと浮き上がったかと思うと、その巨体はグングン上昇し、あっというまに小さくなった。


王都上空を2回旋回したあと、その姿はイネルバ方面に消えていった。


ああ、行ってしまった。私の頬にはとめどなく涙が流れていた。





アキラ様、私の体と心をこれほど虜にしておいて行ってしまうなんて罪な方。ああ、逢いたい。また抱かれたい。


私とレイはアキラ様が泊まっていた客間のベッドの上にいた。


アキラ様の臭いが染み込んだこのシーツ、もう絶対洗わせませんわ。


私はアキラ様の臭いがついた枕に顔を埋めて叫んでいた。


「アキラ様!」


「呼んだかい?、アイさん。」


え?、これは幻?、目の前にアキラ様がいる。


「幻じゃないよ、逢いにきたんだよ。」


アキラ様は私とレイを抱きしめてくれた。ああ、この臭い、肌触り、本物だ。本物のアキラ様だ。


「「アキラ様ぁ」」


私とレイはアキラ様に抱きつき。涙を流していた。


「でも、どうして・・・あ、もしかしてあの不思議な転移スキル?」


アキラ様は私の口に指をあてて内緒にするようにジェスチャーをした。


「オレのスキルについては誰にも喋っちゃダメだよ。もし誰かに話したら、二度と逢えなくなるかもしれない。」


私は強く抱きついて叫んだ。


「絶対誰にも言いません。絶対、絶対!!」


こうして、私とレイは、また幸せな時間を過ごすことができた。

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