トロール
トロールダンジョンに入り始めて５日目、オレたちはボス部屋があるという岩山の近くまで来ていた。
ミニマップの前方に赤い光点が三つ写った。
「前方に敵だ。シルフィ、バリア展開。」
「はい、ウィンドバリア！」
オレたちを風の障壁が覆う。
オレはアイスボール、ウィンドボール、アイスアローのウィンドウを予め展開しておく。
木を掻き分けて、二足歩行するでっかいカバみたいなものが三体現れた。
でかい！１５メートルくらいありそうだ。
「トロールです。」
やっと、このダンジョン名にあるモンスターのお出ましか。
「よし、左右はアリエスとトレイシーに任せた。中央はオレとシルフィでいく。」
「「「はい。」」」
返事と共にアリエスが左、トレイシーが右に飛び出していく。
トロールもこちらき気付き、三方に分かれて突撃してくる。
オレは中央のトロールにウィンドボールを撃つ。
しかし、当たった感触すらみせずに奴は突っ込んできた。
ガン、
ウィンドバリアに当たり、その動きは止まった。
ガガン、
拳をフルって、バリアをたたくが、びくともしない。
ゼロ距離からアイスボールを３発たたき込んだ。
トロールは綺麗に凍りついた。
あ、こいつ冷気に弱いわ、この巨体で３発のアイスボールで綺麗に凍るってないわぁ。
「アンブレラアタック！」
螺旋撃がトロールにトドメを刺した。
アリエスは巧みに動き回り、トロールを翻弄していた。
「スラッシュ！」
スキルの斬撃がトロールの右足のアキレス腱を切り裂いた。
ドドン！
トロールは前のめりに倒れた。
「スラッシュ乱舞！」
アリエスの１５連撃がトロールの頭を粉砕した。
ガン、
トレイシーはトロールの拳を大剣の腹で受けた。
衝撃にトレイシーの顔が歪む。しかし、左手の鉄壁リングが衝撃を緩和してくれた。
次の拳を大剣を斜めにして受け、衝突の瞬間に横にずらすことで受け流した。
トロールの体がバランスを崩して、前のめりになる。
「ハードアタック！」
大上段からの必殺の一撃がトロールの体を真っ二つにした。
トロールたちは光の粒子となって消えていき、後に深い緑のゴルフボールくらいの魔石と紐で縛られたハムのようなものがそれぞれ残った。
アイテムウィンドウに入れるとトロールの魔石（小）とトロールローストとでた。
岩山に辿りつくと、中央に大きな裂け目があり、中に入っていけそうだ。そして、ミニマップで見るとその中に赤い光点が複数。
えと、これって、外から魔法撃っちゃってもいいのかな？、これまでのボス部屋は中に入らないと敵がでなかったんだけど・・・・ま、いっか。
「ブリザード！」
オレは、ミニマップで赤い点の群れの中心をクリックした。
ゴォオオオオ！
岩山の中の広間に極寒の嵐が吹き荒れた。
中に入ると１５匹の凍りついたトロールの中心に鉄の鎧をつけて剣を持ったキングトロールがいた。
「ゴガァアアァァァ」
凍りついた周りのトロールのせいで動きが殆どとれない上に、キングトロール自身も半分凍りついている。
オレ自身の魔力が上がってる上にトロールも、もともと冷気に弱いんだろうな。
オレはアイスボールをキングトロールにクリック連打で撃ち込んだ。
１０発撃ったところで、キングトロールは完全に凍りついた。
なんともしまらないボス戦になったなぁと思いながら、トロールたちにトドメを刺していった。
キングトロールのドロップは野球ボール大のトロールの魔石（大）とトロールの剣だった。
キングトロール以外のトロールはザコトロールが１２にナイトトロールが３。
ドロップはザコトロールは前と同じでナイトトロールはトロールの魔石（中）とトロールの短剣だった。
あれ？、掌握のウィンドウが出ない？
広間の奥に宝箱、そしてミニマップのその場所に赤い点。
・・・・・
「ファイヤーボール」
ミニマップの赤い点をクリック、
ドン！
宝箱に擬態したミミックは光の粒子となって消えていき、後に銀貨が１枚あった。
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トロールダンジョンボス部屋を掌握しました。
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さて、では、ここのサブメニューオープン。
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一部開放
全開放
モンスター設定
隠しダンジョンへの入口を開く
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やっぱり、ありましたね。隠しダンジョンへの入口を開く。
これをクリック。
広間の奥に亀裂のような穴が出現した。
ドロップを回収し終えたオレたちは、その亀裂に入っていった。
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ドラゴンダンジョン（１）を掌握しました。
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なにぃ、ドラゴンダンジョン？！
１０万字突破記念落書き
（アリエスのつもりです。）
