トレイシートレイン
「たすけてぇ!」
オークダンジョンの先の方から女性の悲鳴が聞こえてきた。
ミニマップを見ると急速に近づいてくる黄色い光点とその後に続く赤い光の群れ。30以上ありそうだ。
また、トレインか。しかし、今回は確保領域で待ち伏せしている訳ではない。ここは一本道。
面倒だな・・・しかし、やるしかないか。
オレはアイスアローのウィンドウを展開して、迎撃準備をする。
追われていた女性が抱きついてきた。
「たすけてください。お願いします。」
「下がっていろ。」
オレは女性をシルフィにあずけ、先頭を走るオークたちにアイスアローを連続クリックして撃っていく。
「「「「プギャアア」」」」
先頭を走っていたオークの四匹が凍りつく。それに躓いて後ろのオークたちの進軍も止まる。
「ブリザードの範囲外まで後退だ。」
オレたちは走って後退して距離をとる。よし、これだけ離れれば大丈夫。
「ブリザード!」
ミニマップでオークの群れの中心をクリックした。
ゴォオオオ!
極寒の嵐が吹き荒れた。
後には・・・32ものオークが氷付けとなっていた。
「よし、手分けしてトドメをさすぞ。お前も手伝え。」
オレは追われていた女性にも声をかけた。
「は、はい。」
二十分後、やっとオークにトドメをさし終った。
うん、大漁大漁、今回はなんとロースが3つもでた。ロース以上に珍しいヒレ肉もでた。もううはうはだね。
「・・・・あのぅ」
追われていた女性が声をかけてきた。
改めて見てみる。
赤い髪はおさげにされており、瞳は琥珀色、整った顔立ちをしている。女性にしては背は高く、ガッシリしている。シルフィよりちょっと高いくらいかな?、皮鎧をつけて、得物は大剣を背中に担いでいる。まぁ、あの剣を振り回す体力があるなら、オークの三匹ぐらいは相手にできるのかもしれない。
「助けていただき、ありがとうございました。」
「ああ、いいっていいって、美味しい狩りができたし、気にしないで。あ、そうだトドメをさすのも手伝わせたし、これは、駄賃だよ。」
オレはオークの魔石四つと、オーク細切れ肉四つを渡した。うん、勿論ロースやヒレ肉は渡しませんよ。
「ええ、そんな、ご迷惑をかけたのに受け取る訳には・・・」
「あなたも、危険を冒してここまで来てるんだから、必要でしょう?、とっときなよ。」
「あ・・はい、ありがとうございます。あの、私、トレイシーって言います。あなたのお名前をお聞かせ願えませんか?」
「オレはアキラだよ。よろしくね、トレイシーちゃん。じゃあ、オレたちはこの先に行くから、気をつけてね。」
「アキラさんですね、ありがとうございました。」
「・・・・って、ことがあったんですよ、ステラさん。」
「ふーん、それはそれは、その子、アキラさんに惚れたわね。」
「やっぱりステラさんも、そう思います?」
「そりゃ、あたしがその子なら、ねぇ・・・」
ステラ邸のリビングでステラさんとシルフィがそんな会話をしてオレのことをジトーっとした目で見ている。なんだよぉ、オレ、なんも悪いことしてない・・・よね?
アリエスはオレの膝の上に頭をのせて気持ち良さそうに寝ていた。
ステータス、アイテム確認
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名前:アキラ・クラタ
種族:人間
性別:男
年齢:25
レベル:48
HP:540/540
MP:700/700
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名前:アリエス
種族:銀狼族
性別:女
年齢:15
レベル:42
HP:550/550
MP:220/220
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名前:シルフィ
種族:エルフ
性別:女
年齢:18
レベル:36
HP:360/360
MP:360/360
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エリクサー:2
ハイポーション:4
ポーション:230
マジックポーション:231
スライムの魔石(極大):2
スライムの魔石(大):7
スライムの魔石(青):281
スライムの魔石(赤):280
オークの魔石(小):71
白金貨: 5枚
金貨: 332枚
銀貨: 15枚
銅貨: 24枚
青銅貨 7枚
オークロース 5
オークヒレ肉 1
オーク肩肉 11
オークバラ肉 11
オークモモ肉 10
オークタン 5
オーク豚足 3
オーク細切れ肉 25
鉄の長剣 1本
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