スリップストリーム
メイド服を着たエルフが大きな車輪付きのトランクケースをコロコロ転がしながらついてくる。
アリエスの時は貫頭衣だけだったのに、シルフィは今着ているメイド服は勿論、他の衣服も数点ついてくるらしい。
まぁ、それだけ金額の差があったからか。
ちなみに今のアリエスはレギンスの上にチェニックを着ている。オレは安定の黒のジャージ。あ、ジャージはいっぱいもってるからね、着たきりスズメじゃないからね。戦闘の時はこれらの上から皮鎧ね。
「それじゃ、あたしはギルドに戻るわね。」
「はい、ありがとうございました。ステラさん。」
ステラさんと別れてしばらく歩き、人目がないのを確認して、壁をクリックして1LDKの扉を出して開いた。
「さ、入って、」
「え?、これは転移魔法なんでしょうか?」
シルフィが目を丸くして驚いている。
1LDKのリビングでシルフィと向かいあって座った。オレの隣にはアリエスがいる。
「改めてよろしく頼むね、シルフィ。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
「それで、オレは異世界から、来た。この部屋もだ。」
「・・・・はい。そうなのかもしれませんね。見たことがない機器がこの部屋にはいっぱいあります。」
「オレは特殊なスキルも持ってる。これらのことは秘密にすること。いいね、命令だよ。」
「はい。分かりました。あ、ステラさんにもですか?」
「いや、彼女はこのことを知ってる。そして普段、オレたちは、彼女と一緒に冒険者ギルドの社宅に住んでる。ここはあくまでも隠れ家的なものと思ってくれ。」
「わかりました。」
「それで、言いたくなかったら、無理に言わなくてもいいが、シルフィはどういった経緯で奴隷になったんだ?」
「私は家の借金を払うために、親に売られたんです。」
「そか・・・・わかった。」
「それにしても、そのメイド服、かわいいな。な、アリエスもこんなの着たら可愛いと思うんだが?」
シルフィが着ているメイド服はミニスカでスカートにヒラヒラがいっぱいついてて、ニーソックスをガーターでつっている。絶対領域が目に眩しい。まぁ、ぶっちゃけエロイものだ。これをアリエスやステラさんにも着せてみたい。
「そ、そうですか?、ご主人様がそう言うなら、着てみたいです。」
「はい、きっとアリエスさんにも似合うと思います。」
「どこで仕立ててもらったかわかるかな?」
「はい、ご案内しましょうか?」
「そうだな、是非たのむ。善は急げだ。これからアリエスのを作ってもらいにいこう。」
イネルバのメインストリートに面したその店は銀座にあるブランドショップを思わせる立派なものだった。看板には[レディスファッション クリス]とある。
店に入ると各種メイド服の他、煌びやかなパーティドレスなどもマネキンに着せられてディスプレイされていた。
「いらっしゃいませ。」
スリーピースのスーツを着た若い店員が出てきた。
「彼女が着ているメイド服はここで仕立ててもらったと聞いてきたんだが?」
シルフィを指して言った。
「はい、確かにあのメイド服は本店で仕立てさせてもらったものです。」
「では、同じものを彼女用に頼めるか?」
アリエスを指して言った。
「勿論大丈夫です。」
「いくらくらいになる?」
「銀貨五枚になります。」
「わかったではそれでよろしくたのむ。」
「かしこまりました。では採寸いたしますので、こちらにどうぞ。」
奥から女性の店員が出てきて、アリエスを連れていった。
「出来上がりはいつくらいになる?」
「はい、三日いただければ、大丈夫かと。」
「では、先に支払いをすませておこう。」
「はい、受け取り証を用意しますので、こちらへどうぞ。」
男に連れられて奥のレジ横に来た。ふと、レジ横に飾られていた女性用のスリップを見て目が釘付けになった。
スベスベの薄い生地が微かに透けてみえる。部屋着として是非皆に着てもらいたい。
「このスリップももらおう。これはいくらするんだ?」
「はい、それは、一着銅貨5枚になります。」
「では、いま採寸している彼女用と、このメイド服と着た子用、それにその真ん中くらいのサイズのものを白と黒、それぞれ一枚ずつくれ。」
「かしこまりました。スリップの方は各種サイズとりそろえていますのでスグ用意できます。全部で銀貨八枚になります。」
「うむ、ではこれでたのむ。」
「はい、確かに。少々お待ちください。」
「ご主人様、お待たせしました。」
アリエスが採寸を終えて出てきた。
「では、これが受け取り証となります。それとこちらがスリップです。」
男は受け取り証とスリップが入った包みを渡してきた。
「うむ、では三日後に取りに来る。」
「はい、ありがとうございました。」
三日後が楽しみだ。あと今夜も・・・ムフ。
メイド服の店を出た後、さつき軒で昼ご飯を食べた。
今は[武器・防具の店 ブライアン]に来ている。
「いらっしゃい。今日はなにをお求めで?」
「こんにちは、おっちゃん。今日はこのメイド服の彼女用なんだけど。シルフィ、必要な装備は皮鎧と盾と・・・槍か?」
「いえ、ご主人様。戦闘では常にウィンドシールドを発動させますので盾は不要です。皮鎧と槍だけでお願いします。」
「ふむ、槍は殆ど使ってないオレのがあるから・・・・おっちゃん、皮鎧だけ頼む。」
「あいよ。」
おっちゃんは、籠の周りとごそごそやっていたが、目当てのサイズのがなかったようで、奥に入っていった。適当にやっているように見えて、ちゃんとサイズ見てたのか。
しばらくして大きめの皮鎧を持ってでてきた。
「お嬢ちゃんにあいそうなのはこれくらいだと思うんだが。つけて見てくれ。」
うん、シルフィ、おっぱい大きいからな、大きめじゃないとな。
シルフィがその皮鎧をつけると、ウエストのところがややぶかぶかだったが、紐をきつく縛るとピッタリになった。
「シルフィ、じゃ、その状態でこの槍を振ってみてくれ。」
おれは、リュックから出すふりをして、アイテムウィンドウから鉄の槍を出した。
「ほう、そりゃ魔法の鞄かい?、いいものもってるなあんちゃん。」
シルフィは槍を何回か振って動きを確かめた。
「ご主人様、いい具合です。」
「よし、じゃあ、その鎧をくれ、おっちゃん。」
「あいよ、銀貨六枚だよ。」
「では、これで。」
「まいどありい。」
カポーン!
庭の鹿威しの音が耳に心地良い。
そう、今オレはステラ邸の露天風呂に入っている。
まだかなまだかな、どきどきが止まらないぜ。
「「失礼します。お背中をお流しします。」」
きたぁ。アリエスは相変わらずの可愛さなのは言うまでもない。
シルフィのダイナマイトボディは正に暴力。もう、ブルンブルンです。
アリエスに前から、シルフィに後ろから徹底的に綺麗にしてもらった。シルフィのたわわな果実を使った洗体は正にパラダイスだった。勿論オレも二人を洗い返し。その後、じっくりまったり、美味しくいただきました。
フロ上がりにまったりしていると、ステラさんが帰ってきたので、一緒に晩御飯を食べた。アリエスが作ってくれたクリームシチューは美味しかった。
「アキラさん、お待たせ。」
ステラさんの一番大きなベッドがある寝室で待っていると三人が入ってきた。
昼間買った白い方のスリップを着けている。
この世界に上の下着はない。つまりスリップが如実に体のラインを見せてくれる訳で、たまりません。控えめだけど十分美しいステラさん。成長途上の滑らかな丘のアリエス。そして、暴力的な頂のシルフィ。おもわず拝んでしまった。スリップの肌触りはすべすべで本当に気持ちいい。そしてその奥の柔らかさを思う存分堪能した。スリップストリームが吹き荒れた。スリップ最高!、




