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ハニートラップふたたび

「オレは冒険者ギルドに素材を買取りに出してくるから、アリエスは食材の買い物頼むな。とりあえず銀貨5枚を渡しておく。」


「・・・・はい。いってらっしゃいませ。」


アリエスの視線がなんか冷たい気がするが気のせいだ。うん。





冒険者ギルドには狙い通り、他の冒険者はいなかった。まあ、いたら入るの避けてるからね。


「おはようございます。ステラさん。素材の買取りをお願いします。」


「おはようございます。アキラさん。はい、ではこのトレイに素材をのせてください。」


そう言ってステラさんはいつもよりも三倍大きなトレイを出してきた。前回溢れんばかりに魔石をトレイにのせたからな・・・こうなるか。


スライムの魔石(青)280、スライムの魔石(赤)280、コブリンの魔石(小)46、コブリンの魔石(中)2、コブリンの短剣2本をトレイにのせた。


「はい、少々お待ちください。」


スライムの魔石を見たステラさんの目は妖しく光った。あぁ、あの目で見られるとなんかぞくぞくする。


いつも通り三分でステラさんは帰ってくる。あちらでの活動限界はもう三分で決定だな。


「お待たせしました。スライム魔石青は銅貨2枚、赤は銅貨3枚、コブリン魔石小は銅貨2枚、コブリン魔石中は銀貨2枚、コブリンの短剣は銀貨1枚でそれぞれ買取りいたしますので合計で金貨15枚、銀貨5枚、銅貨2枚になります。」


「はい、確かに。」


ガッ!


お金を取ろうとしたオレの手をステラさんが掴んだ。


ズイ、


身を乗り出してくる。すでにステラさんのシャツの上の方のボタンが外されている。ああ、見えそうで見えないのが余計興奮する。ステラさんの息がオレの鼻にかかり、鼻腔をくすぐる。なんだこの甘い香り、頭がくらくらする。


「アキラさん。二階の個室・・・・行きましょ・・・ね?」


「ひゃ、ひゃい、よろこんで!」





三十分後やはり、オレはポーションとマジックポーションの全てを買取りに出していた。


「ポーション280、マジックポーション280で、金貨56枚の買取りとなります。ありがとうございました。また、お願いしますね。」


「はい、こちらこそ。ありがとうございました。」


くそ、少しは残しておこうと思ったのに、また全て出してしまった。ステラさん、恐ろしい娘。

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