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コブリンダンジョン

「・・・さま。ご主人様、朝ですよ。起きてください。」


ちゅ、


あ、なんか頬っぺたに気持ちいい感触が・・


パチリ


目の前に赤くなったアリエスの顔があった。


「おはよう。アリエス」


ちゅ、


遠慮なくオレはアリエスの唇にキスをした。アリエスは真っ赤になっいる。可愛いなこんちくしょう。


「おはようございます。ご主人様。朝ごはんできてますよ。」





ダイニングに行くとほかほかご飯と味噌汁。それに目玉焼きの朝食がテーブルに載っていた。


「「いただきます。」」


「美味い。美味いよアリエス。」


「ありがとうございます。」


これでもう朝食はアリエスに任せておけるな。あ、でも食料の備蓄ってそんなにないかも?、今のままじゃ、アリエス一人に買い物に行かせたらここに帰ってこれない?、まずいなぁ・・・


悩みながら、ダンジョン掌握のメニューを見ていたら。


1LDKを右クリックしたらサブメニューが出た。


===============

□PTメンバーに使用許可。

===============


おぉ、いけるかも。これにチェックを入れた。つづいてイネルバ裏路地袋小路にも同様の処理をした。これでアリエス一人だけで、イネルバに行って帰ってこれるようになったか?


「「ごちそうさまでした。」」





アリエスと二人で玄関で靴を履いた。


「アリエス、イネルバ裏路地袋小路って、言って扉を右手の人差し指でタッチしてみて。


「?、はい。イネルバ裏路地袋小路」


アリエスが玄関扉にタッチした途端。そこは裏路地の出口となった。


「おぉいけた。いったんここから出るよ。アリエス。」


「!!、はい。」


二人で裏路地に出た。


「じゃあ、アリエス今度は1LDKって言って、この壁にタッチして。」


「はい。1LDK。」


アリエスが壁にタッチすると玄関扉があらわれた。


「よっしゃあ。」


オレたちは玄関に戻ってハイタッチをかわした。





「よし、まだ冒険者ギルドにいっても混んでる時間だろうから、軽く準備運動してから行くよ。」


そう言ってオレは玄関扉をそのまま出てスライムダンジョンの奥に向かう。


「はい。ご主人さま。この奥にはなにがあるんですか?」


「まぁ、見てのお楽しみってことで。」


奥の広間に到着すると。床一面にビッシリとスライムがいた。


「!?これは、スライム?」


「ああ、大丈夫だよ。広間からやつらはこちらに出てこられないから。ファイヤートルネード!!」


掛け声と同時にミニマップの広間の中央をクリックして魔法を発動させる。うん、やっぱりオレも音声入力できたんだよ。


ゴオォオオオ!


激しい炎の嵐が吹き荒れた後、床一面のスライムたちは、全て光の粒子となって消えていった。


「!!、すごいです。さすがご主人様です。」


アリエスがキラキラとした尊敬の眼差しで見つめている。あぁ、気持ちいい。もっと褒めて。


二人で床一面に散らばった魔石とポーション、マジックポーションを拾い集めていると。広間の奥に宝箱が出現していることに気付いた。宝箱の出現はランダムだったのか?、


アイテムを全て拾い集めて、アイテムウィンドウに突っ込んだ後。宝箱に近づく。


槍でつつく。反応なし。槍で蓋を開ける。バックステップ。


ヒュッ


なんか矢が飛んできた。やっぱり罠があることもあるのか。


おそるおそる宝箱の中を見ると・・・・・傘が一本入っていた。なぜに?





冒険者ギルドが朝の混雑がひと段落し、閑散とした頃、オレはアリエスと二人で訪れた。人多いの苦手なんです。


「おはようございます。ステラさん。」


「おはようございます。アキラさん。あら、アリエスちゃん?」


「はい、おひさしぶりです。ステラさん。」


「アリエスちゃん、オークダンジョンで大怪我して、奴隷になっちゃったって聞いてたけど・・・」


「はい。その通りです。でもこのご主人様に買っていただき、怪我を治していただいたんです。」


「そう・・・よかったわね・・・でいいのかしら?」


「はい、良かったです。今とっても幸せですから。」


「アキラさん、アリエスちゃんのことよろしくお願いしますね。とっても良い子ですから。・・・それにしても、大怪我を直した?・・・もしかしてハイポーションを使って?・・・」


あ、やばい。ステラさんの目が妖しく光ってる。あれは感づいたっぽい。ここはなんとか話をそらさねば・・・


「ステラさん。これからアリエスと一緒にダンジョンに潜りますので、二人のPT登録をお願いします。」


「分かりました。では一旦冒険者カードをお預かりしますね。」


ステラさんは、いつも通り三分たってもどってくる。


「はい、これで二人の実績は共有されることになりました。」


「ありがとうございます。では今日はコブリンダンジョンに行ってきますね。」


「いってらっしゃい。今度はできたらアキラさん一人で来て下さいね。」


ステラさんはウィンクして言ってきた。それを見てアリエスはキッと睨んでオレに抱きついてきた。





街の東門から外に出る。出入りでカードチェックがあるから。やっぱり帰る時は一旦街の中に入ってからの方がよさそうだな。ダンジョンも出入りチェックありそうだから、最初はちゃんと出口から出て帰らないとな・・・・まぁ、一回いったら、次からは家から直接行って帰ればいいと思うけど。





門を出てしばらく草原があり、一キロほど歩くと岩山があった。そこにポッカリと洞くつが開いている。


入り口前のギルド職員らしき人にカードを見せて中に入った。


スライムダンジョンと同じく岩壁がぼんやり光っている。入ってすぐに右上にミニマップウィンドウがでたが、青色領域はなし、やはり一度袋小路に行かないといけないらしい。


入り口広場は早速三つの分かれ道になっている。


「よし、とりあえず。右手の壁づたいに進むぞ。」


「はい、ご主人様。私が前衛をさせていただきます。」


「ああ、まかせた。」


右の道をアリエスを先頭に進んで行く。狼の耳がピコピコしてて可愛い。いやいや、もっと緊張感をもってすすまねば。


しばらく進むとミニマップの前方に赤い光点が一つ近づいてきた。よしこいやぁ、コブリン!、相手になるぜぇ・・・・アリエスが。


子供くらいのサイズの黄緑色の一角の鬼が一匹いた。腰に襤褸を巻き。手に棍棒を持っている。うん、典型的なコブリンだな。


「グギャ!」


こちらに気付いたコブリンは叫び声をあげて駆け寄ってきた。


「スラッシュ」


掛け声と共にアリエスのロングソードの刃が煌めく。


ザシュ!


コブリンは一刀のもとに切り伏せられた。

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