サイン会は後半へと続くのであります。
前半のサイン会終了時に、後ろの方で見学されていた方たちが挨拶に来ました。
どうやら他社の出版社さん方らしいです。
韓国では、日本や台湾のように複数の会社が合同で開催する大型のアニメや漫画のイベントは行われていないそうでございます。
今回のこのイベントも、先方の出版社さま単体による開催のもので、先方の出版社さまとしては初の試みであるとか。
ですから、他社さんが見学に来ること自体は珍しくはないと思うんですが……
……他社の出版社さんが、わざわざ作家に挨拶に来るってこと、よくあるんですか?
「いや、普通あんまりないことです」と、うちの担当編集。
ならば何故……
「こちらの編集の方が、『うちの娘』のファンだとか」と、先方が状況を説明してくださいます。
成程、読者の方でしたか。ありがたいことであります。読んで下さってありがとうございま……
ガクガク((((;゜Д゜)))ブルブル
……おや?(゜_゜;)
担当編集「CHIROLUさん、これガチのやつです!」Σ(´□`;)
うぉとぉっ!? と、当方、噛みませんよ!?Σ(-∀-;)
ガクガク((((;゜Д゜)))ブルブル
駄目だ! この人のこれ、ガチで緊張している奴だ! 若いおにゃのこにこんな反応されると、当方、逆にパニクるから!
当方、こんなに緩い生きモノなのに! そして、流行りに乗るなら「噛まない」じゃなくて、「食べない」だった!
小動物みたいにガタブルしとるっ! このまま挨拶だけで終了するのは、あまりにいたたまれない!
控え室に連れ込んで(語弊がある)、先ほどのボードを一枚頂きます。お名前などを書き込んで差し上げることに。
ガクガク((((´;ω;`))))ブルブル
……当方、そんな大御所じゃないんですうっΣ( ̄ロ ̄lll)
まあ、そんな出来事を挟みながら、再び休憩時間を利用して、書店様用のサインの続きに戻ります。
差し入れとしてドーナツと珈琲を頂きました。ダンキンドーナツって久し振りに聞きました。
なんてことをしている間に、後半のサイン会の時間となりました。
流れは前半と同じ感じにございます。
そんなこんななお客様の中には、印象深い方もちらほらといらっしゃいます。
「自分はファンではありません」と、開口一番言われた時は、当方はどんなリアクションをするのが正しかったのでありましょうか。(;゜∀゜)
その後の補足で、ご友人が拙作のファンだと仰ってくださり、状況がわかることになりました。
整理券があっという間にはけたこともあり、人海戦術で申し込みに挑んだ方もいらしたそうですが、原則申し込んだ当人のみがサイン会に参加出来るそうです。
ですので、友人の代わりに自分が参加した……という意味であったと、解釈してみました。
そんな『原則』を外した『例外』のお客様も。
年配の男性--そういえば、韓国でのサイン会の参加者は、十割男性でありました。台湾では二割位は女性もいらっしゃいましたが、韓国では完全に『ライトノベルは男性向け、というイメージがついているそうで、女性向けの販路を広げることに苦心してらっしゃるとか--の参加者の方は、息子さんの代理でいらしたとか。
このサイン会が行われた約一週間前--韓国で大きな地震が起こったことや、それに伴い受験が延期になったことなどは、日本でもニュースで取り上げられていたかと思います。
「息子さん、被災地の受験生だそうです」
それは、無理だ!Σ( ̄□ ̄;)
事態が事態だけに、『例外』による対応が認められたようでございます。
結構、受験生の参加者の方は多かったそうにございます。
当方も何人かに直接言われました。
後、反応に困ったのは……
「闘病中です」
というカミングアウトでしょうか……
突然すぎると、上手いコメントも出てこない……
「お、お大事に……無理はなさらないで下さい……」というのが精一杯であります。当方の『想定内』に、こういったコメント返しは含まれておりません……
そんなこんなではありましたが、何はともあれ、無事にサイン会は終了であります。
会場内のパネル……スタンディと言うんですかね、は、この後展示するそうなので隅にお名前を書き込んでおきます。
当方撤収後は、作家様三名による合同サイン会を行うとのこと。そちらは事前に整理券の配布を行わない、制限時間内無制限勝負だということです。どんな様子なのか、少し気になります。
いつの間にか外は再び雨になっております。人手が鈍るのが懸念材料となる天気にございます。
せっかくですので、サイン会以外の場所も見せて頂きました。
物販ブースであります。
机の上には、グッズのサンプルが置いてありまして、スタッフのいる場所にて会計と引き渡しとなります。
なんか『うちの娘』マグカップとか売ってました。先ほどのにゃんこと一緒のイラスト仕様であります。他には、タペストリーなんかもあるのですが、在庫を遠目で確認して減っていることに安堵する当方でございます。
こちらはスタンディが並ぶスペース。後で先ほどの『うちの娘』のものも並ぶそうです。
……いや、こうやって先方の出版社さまが扱う他の作品を並べられると……
そんな中、こんなに大きくアピールされると……
『うちの娘』……本当に韓国で何があったんですかね……?
日本国内でのグッズの発売予定は、全くありません……