うるさい人
「はぁ。」
なんでこんな事に...。
もう泣きそうだわ。助けてぇ百乃ぉ~(泣)
「だいたいなんでこんなとこにあんたと...赤の他人なんかと一緒にいんのよ!!!
あんたでしょ!私をここに連れてきたの!!!」
「はぁ!??」
「ま、まぁ?私が可愛いから誘拐したっていうなら許してあげても...いいけど?」
「はぁぁぁ!!?」
「マジでなにいってんの!?バッカじゃない!?
そもそもなんであんたみたいなぶりっ子女を誘拐すんのよ!私なんもしてねぇし!!!」
爆発した。怒りがこみ上げてきて、堪忍袋の緒が切れた。ここまでイライラしたの始めてなんじゃないかってくらい。ま、確かに可愛いけどさぁ...
「あ、あっそ!可愛くない事くらい分かるし!それよりここどこ!?」
「知るかぁコンノヤロォォォー!!!」
私はこんなに口が悪かったのか。
「ひっ、酷くない!?そこまで言わんでも良くない!?」
「そぎゃ言うわ!いきなり私が誘拐したとか言い出して、知りもしない場所をどこかって聞かれて!!!当たり前だわ!」
「ごめんよ君」
「絶対反省してないよね?」
「してるよ」
「ならなによその顔は」
ニヤニヤしていた。顔が可愛いから余計に腹の立つ人間だ。
「真顔~」
「どこが真顔じゃぁぁぁ!!!それで真顔とかまともじゃねぇぇぇ!!!」
「はぁぁぁ!??」
仲は最悪。誰か助けてくれ。というか、どこのどいつだこんなやつと一緒の部屋に入れたやつは。
こんなんじゃ元の自分に当分戻れそうにないな。
百乃に逢いたいなぁ...