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バイト神様、星の観察なう。  作者: シベリアンハスキー(駄犬の翠月)
9/10

挑戦的に挑むのはいいのだが

前回のバイ星ィ!

…あれ?何だっけ?


柴犬飼ったら必ず「シヴァ」って名前つける。

あ、今回一部グロ注意です。

前略我らが柴犬、クラウよ。元気してるか?モフモフしてるか?冬のクッソ寒い中震えてないか?私は夏の暑さで死にかけてるぞ。


私「これでどうするの?」

燐の手にはスピードガンのような物が見える。

燐「これは能力を測る特殊な機械でな。精度はなかなかだがあまり使う機会が無いんだ。」

私「能力の高さの基準は?」

燐「ふむ、まず能力の単位だが、【魔力強度(マジックレベル)】と言う呼び方をする。ドラゴ○ボ○ルのす○うたぁ?だっけか、そんな感じで測るから遠隔式の技も測れるのだ。」

伏字職人さんお疲れ様です。

燐「例えば、指先から炎を出すとしよう。」

うわぁ本当に炎出たよこっわ。

燐「これを測ると【魔力強度2】と出たな。これの数値が高ければ高い程強い訳だ。」

私「なる程、本当にス○ウターだな。」

燐「物は試しだ。得意な魔法は?」

私「得意…と言うよりこれしかやったことないけど、無機物を自由に動かす程度なら…。」

燐「無機物だな。人形を動かしてみろ。挑戦的に挑むのはいいが、無理はするなよ?」

目の前に急に幾つかの木の人形が現れる。

私「いくよ…」

集中して人形をじっと見る。身体の関節の位置、頭となる場所の位置、そしてどうやってどのように動かすのか。これらを1度にまとめて考える。

私「これで!」

手を前に突き出す。木の人形が立ち上がった。

燐「…!綾、この数値…!」

綾「嘘…こんなに計算が単純なのに!」

私「そして!」

更に木の人形は陽気にタップダンスをし始めた。

燐「重複計算…!」

綾「そんな、僕でも難しいのに!」

何か言ってるけどそんなに珍しいかな?ただ、

【今やっている4つの計算をしながら更に5つ計算足すだけなのに。】

燐「ナギちゃん…お主…!」

綾「やはり逸材でしたね。」

私「どういう事?」

私が疑問をすると同時に木の人形も疑問を抱くようなポーズをとる。何だこいつ、かわいいな。

燐「いいか、今お主がやっているのは重複計算と言う上級者のテクニックだ。」

私「え?私バカだからよく分からないけど…それは凄いことなんだね。」

私が馬鹿なのはよく知っている。昔からテストの点は悪くて、いつも怒られて、なのに皆私を天才と言う。皮肉でもない、憧れの目で。あれ?混乱してきたぞ。弟の頭が良くて私は悪くて、女だから嫌われて…あれ…【私って一体何なんだ?】

燐「どうした!ナギちゃん!」

おかしいな…視界が眩んで…もう一回死ぬのかな…もう一回って言い方はおかしいけど…。


随分前の事だ。私はごく普通の明るい女の子だった。

だが、親からは嫌われていた。何故なのかは分からない。今でも。

ある日、私に弟が生まれた。弟は私よりも愛情を受けていた。

でも、弟の頭は悪かった。酷く悪くて、成績なんて目も当てられないくらい。

それでも弟は親には怒られなかった。「何故?」と聞くと、「まだ幼いから」と言われた。【私が幼い頃は叱られまくっていたのに。】

私が悪い事をすれば怒られる。弟がすると慰められる。

私がいい事をすれば疎まれる。弟がすると褒められる。

私が何かをする度に睨まれる。弟がすると応援される。

そんな日常だった。

ある日、私は眠れなくて飲み物を飲みに行った時に声が聞こえた。

「アイツは生まれなければ良かったんだ。」

「不細工な子供なんていなくればいい。」

間違いなく父さんと母さんの声だ。

「俺より知恵が付いている。恐ろしい。」

「そうだ、あの子と記憶を交換しましょう。」とも言っていた。

そんなこと、出来る訳ない。

それからだ。私は更に恵まれること無く育ったのは。

数ヶ月後の事だ。

私は酷く頭が悪くなった。まるで弟のように。

弟はとても頭が良くなった。まるで私のように。

でも、今までもそうだったのかも知れない。私も、弟も。

しかし、こんな変化もあった。弟が急に女々しくなった。

私は自分でも分かるくらい性格が男勝りになった。

それから、私は学校に行くと必ず天才と言われる。頭なんてこれっぽっちも良くないのに。

更に数ヶ月後、私は外出をしたく無くなった。

でも、学校は休み休み行っていた。高校生が終わるまで。

次の学校を探していた頃、父親から急に【外国に留学しろ、お前へのチャンスだ。】と言われた。無理だよ。頭が悪いんだから。

物凄く悔しい。絶対にこれが一度きりのチャンスのはずなのに、手は届かない。後1cm。それだけなのに。それがすごく長く感じた。でも、やはりダメだ。普通の大学に死んでも行ってやると言ったら「勝手にしろ」と言われた。やってやるよ。

私はやはりダメだった。大学の試験当日に、理不尽な事に母親が阻んだのだ。

「どうせまた家出でしょ。」「ちがうよ、大学の試験に行くんだ。」

「うるさい!そうやって言い訳するんでしょ。」「邪魔だよ!どいてよ!」「嫌よ!アンタの話なんて絶対に聞かないわ!」

そんな会話がループしていた。

結局その日は大学の試験に行けなかった。

私は泣いていた。弟は笑っていた。

父親に怒り気味に「どうした、大学の試験はどうだったんだ。」と聞かれた。私は「行けなかった。」と答えた。「何故」と聞かれた。

「母親に邪魔をされたから」と言った。父親は黙って部屋を出た。

それから数時間、母親が部屋に入ってきた。

母親は偉そうにずかずかと私の部屋を踏み荒らすように入って、こう叫んだ。

「ざまあみなさい!」

と。

こんなの、理不尽だ。殺してやりたい。

手足に力が入る。揺らめくように立ち上がり、

母親の顔をぶん殴った。

私の手には返り血が付いていた。母親は倒れて痙攣を起こしながら

「死んじまえ!このバケモノ!」

と叫んだ。

うっせぇんだよ、もういっぺんやってやろうか。そんな思いで睨む。

もうこんな家にはいられない。私はさっさと準備をして窓から外に出た。もちろん私の家は一階にあるので怪我はしない。

行く宛はあった。数少ない私の友達は不動産屋をしていた。

事情も知っていたのでアパートの一部屋を借りた。

だが、気になることに私の姿を見て酷く驚いていた。殆ど変わっていないのに。

お金なんて殆ど無い事もお見通しだったみたいだ。家賃は代わりに払っていてくれた。

それから数年、私は力尽きたように落ち着いていた。

そして、あの葉書が届いた。

手が届く場所に。


私「…!」

唐突に目が覚めた。ベッドの上で眠っていたらしい。

燐「良かった!」

いきなり燐が涙目になって抱きついてくる。やだうれしい。

綾「大丈夫ですか?急に倒れて動かなk…うわっ!」

綾も来たが、様子がおかしい。

綾「燐様…!これ…!」

燐「ああ、ナギちゃん、落ち着いてよく聞いてくれ。」

私「う、うん。」

燐は私から離れて説明を始める。

燐「まず、ここは私の根城の病室だ。安心していい。」

それは見てもわかる。如何にも病室のようなインテリアが幾つも置いてあるし、そもそもここに居なくちゃおかしいし。

燐「そして、お前さんは…」

私の目の前に鏡が置かれる。しかし、そこには人間の私ではなく、獣人の私でもない。まるで化け物じゃねーか。

目は赤く、耳は尖り、牙も生え、髪は金色。何よりも短い角が生えていた。

燐「【二面一体(ダブルフェイサー)】ではなく、これまでに無い【未知(アンノウン)】だったんだ。」

私「これまでに無い…!?」

綾「ええ、今までに例の無い特殊な種族です。」

燐「そして、お前さんの親もしっかり特定した。」

綾「両親とも分類は【人間(ヒューマン)】ではなく【邪鬼(デーモン)】でしたよ。」

燐「しかし、お前さんが産まれる可能性はほぼゼロに近い。」

綾「そこも調べた結果、【身体の構造、お呼び記憶、そして種族情報も変わっていた】のです。」

私「それはつまり…」

燐「お前さんはレアモンスって事だ。」

おー納得行ったわ。


【()】って書くの面倒いわ。

いやぁ今回は疲れました。私の過去を一部改変して作りましたので今も半泣きです(過去は改変したとしても本当だけど、泣いてません。)

さて、今回のタイトル回収は燐でしたね。分かりにくかったかな?

そして今回は何よりも誤字が酷かったですね。お陰様で疲れましたよ。


そんな訳で次回、「逃げるのは卑怯?」

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