表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒銀の魔眼剣士  作者: 神名一葉
第1章:学院2年生
9/124

夏休み

sideレイア


テストぎ終わり、クラリスの追試も終わり、本格的に夏休みが来た。一般的にはこの休みを利用して帰郷したり実家に帰る人が多い。

事実エッジはクラリスを連れて故郷のエルフの里へ帰っている。

そして俺とソフィも、王都内にある校舎から遠目の場所にあるナイトヴァンス公爵家へ帰っていた。


「ただいま父様、母様」


「ただいま戻りましたお父様、お母様」


「おかえり二人とも。父さん寂しすぎてお前達の弟か妹を作ろうかと思ってたところだぞ」


「やだあなたったら、態々子供たちの前で言わなくたって良いじゃないの」


「あぁ、それもそうだな。はっはっはははは!!!」


相も変わらず二人でイチャイチャと、一般的な貴族から見たら怠惰とも言えるレベルの暮らしを送っている様だ。


まぁ、最近忙しかったらしいからな(半分位は俺のせいだが)。流石に国王様も休暇を下さったのだろう。

国王様と父様は学院時代同級生だったらしいから、たぶん父様の野性的な性格を理解してるのだろう。

相変わらず手回しが良すぎる。丁度夏休みだしな。文句なんて意地悪な王妃様に関して以外は無い位だ。


今更だが、この家には使用人が少ない。

メイド二人、執事一人、使用人二人、庭師兼馬小屋係り二人の七人だ。家族を入れれば十一人になる。

公爵なだけあって家は広い、しかし使用人は少ない。執事さんは父様の補佐だから実質六人で屋敷を掃除している。

そのため迎えは来ない。来る余裕がないのだ。その為家は基本的に静かだ。基本的には、だが


「レイア様ぁぁぁぁ!!!お帰りなさいませぇぇぇぇ!!!」


「うん、ただいまシャル」


俺が部屋で荷物を整理し、、一息着いたときに現れたのは20代のメイド、猫系獣人の黒髪青目の女性、シャルル・シーストーンだ。

俺が生まれて少ししてから入ったらしく、ある意味幼馴染みとも呼べる人だ。

可愛いし、家事全般出来るし、元気だし、居るだけで周りを暖かくしてくれるが、ただ一つ欠点があるとすれば


「お久しぶりです!!このシャルル、レイア様のお部屋を毎日欠かさず掃除しておりました!!レイア様の好物をひたすら練習し、

模擬剣もしっかり手入れしておきました!!ただ掃除しておりましたら色本を何冊か発見しましたので本棚に戻しておきました!!

なので前まで色本があった場所にはわたくしの使用済みの下着を三枚ほど忍ばせておきました!!」


「ちょ、ちょっと!!?なにやっちゃってるの!?」


慌てて本棚を確認すると隅の方に薄く、カラフルな妖しい本が確かにそこにあった。

そして隠してあった場所にはシャルの物らしい可愛らしい下着がチラリと覗く。

うん、明らかに変態の部屋と化していた。


シャルは俺のステータスについて知る数少ない人物の一人だ。

勿論【色欲】についても知ってるため、俺の為なのか何なのか、俺の部屋に色々仕組む様になってしまったのだ。

全く、迷惑極まりない。ソフィにバレたらどうするんだ、生きていけないぞ。


「要らないから‼︎要らないから持って帰ってくれ‼︎

それと俺の部屋は掃除しなくて良いから‼︎」


多分、この発言の通りにしてくれはしないんだろうな。


そして時間が流れ、夕食の時間。

この時間が俺の帰ってきた理由の一つだ


「父様、母様、聞きたい事があるんですが・・・」


「あぁ、父さんに答えられる事なら良いよ」


「何かしら?」


「・・・・実は、」


俺は『ぼく』の事について説明する


「それで聞きたいんだけど、人の心を人に植え付けるスキルってあるんですか?

そもそも人の心に干渉するスキルがあるんですか?」


「なるほど・・・・・母さん、レイアは血は繋がって無くとも俺たちの子供だ。

話しても良いんじゃないか?」


「・・・・一部だけよ。あと、私が話すから」


「わかった」


「レイア、確かに人の心に干渉するスキルはあるわ。

でも誰が所有しているか、何処に居るのか、どんなスキルなのかは言えないけど、確かに存在するわ」


「・・・・・なるほど、国家機密ですか。ならアリシアを通じて探してみます」


それだけの強制力があるなら国そのものしかあり得ない。

流石に正直にそのまま聞くのはマズイ。だからそれとなく聞くつもりだ


「そう、レイア、言っておくけどアリシア姫はご存知ないから無駄よ。それだけ言っておくわ」


この国じゃない?なら神聖国?いや、神聖国は宗教的だからあり得ない。

なら帝国か技術国、技術国なら持ち前の技術力で作ってそうだ。

帝国だったら存在を誇示してきそうなものだ。なら可能性的に技術国、帝国、神聖国の順。小国を入れればキリがないが


「お兄様、お食事中ですよ。もう少し軽い話をしましょう」


「あ、あぁ、そうだな」


確かに今考える事じゃなかったな。


それから俺たちは他愛の無い話をしてみんなで食事を取るのだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ