友人を紹介しよう
sideレイア
「皆の者、今日は良く集まってくれた。本題はまた後だ、今は食事を楽しもう。
それでは、乾杯‼︎」
現在時刻7:00、どうも俺だけ早く呼ばれたらしくパーティー開始は7:00だった。
「レイア、宮廷、魔導師、探そう」
「アヴァール・・・」
今日のアヴァールは、普段の眠たげな目はいつも通りだが、
真っ黒なゴシックドレスに同じく黒いブーツ、手袋を付けている。
長くて綺麗な金髪はポニーテールに纏められていた。正直言ってかなり可愛い。美しいと言えない幼さがあるが・・・
「アヴァール、その前に挨拶回りをしないといけない。一応、俺が主役だしな。
アリシアにアヴァールの事を紹介しておきたいし」
「・・・・わかった。でも、アリシア様以外、任せた」
「ああ、元からそのつもりだ。アヴァールについて聞かれたら学友だと答えておくよ」
「よろしく」
さて、面倒極まりない挨拶回りをしないとな。
挨拶回りが終わり、最後にアリシア、イリス様、エンドルフ様に挨拶する事になった。
「エンドルフ様、イリス様、アリシア様、ご機嫌麗しゅう・・・」
「あぁレイア、そう言う硬いのは良いから今後の予定について話しましょう」
イリス様、世の中には様式美と言うものがあるんですよ。
「ええ、ですがその前に友人を紹介させてください。アヴァール」
「ん、アヴァール・アワリティ。エルフ族、15歳、です。レイアと、同じ、クラス、です。
今日、は、スキルに、ついて、聞く為に、来ました」
「よろしく、アヴァールちゃん」
「よろしくな、アヴァール。ドジなレイアを頼むぞ」
「はい・・・・」
「ちょっと、エンドルフ様⁉︎」
珍しくエンドルフ様が冗談を言った。俺はドジじゃないぞ⁉︎
「・・・・・アリシア・フォン・イーストラルよ。レイアの幼馴染よ、よろしく」
「ん、レイアから、聞いてます。可愛い、幼なじみだと。
私は、レイアとは、スキルを、調べる、為に、居る。異性として、興味、ない。
安心、して。寧ろ、手伝う」
「ーっ‼︎アヴァールさん、貴女、いい人ね‼︎」
「アヴァール、で、良い、です」
「なら私もアリシアで良いわ。敬語も要らない」
何やら仲良くなった様で何よりだ。
と、賑やかになってきたところで水を差す男が
「ご機嫌麗しゅうございます陛下、王妃様、王女様」
「あぁ、ブルアーノ公か、久しいな」
無駄に脂肪のついた体、ガッチガチに整えられた茶髪、濁った緑の目をしたこの国の公爵の一人、
ブルアーノ・ヒスタリン・グラム公爵。
「僭越ながら陛下、
そこのレイア・ドライア・ナイトヴァンス殿を『名誉騎士』に指名なされると聞きましたが、事実ですかな?」
「あぁ、それに相応しい功績もある。問題なかろう」
同時に、黒い噂の絶えない公爵だ。
「確かに、齢14にしてレベル32、Bランクの未確認の魔物を単独撃破、
国からの信頼も厚く次期公爵家当主、確かに素晴らしい方だ。
ですが、本当に『名誉騎士』に相応しいでしょうかな?」
「・・・・何が言いたい」
ブルアーノ公爵は口元を歪めながら大きめの声で言った。
「Bランクの魔物を単独撃破、その程度でしたら騎士団でも出来ましょう。
レベルが32と言ってもやはり、彼より高い物も多い。良く良く考えれば平凡であるという事です。
聞けばエンドルフ陛下はナイトヴァンス家、特にレイア殿との仲が良く、アリシア様の婚約者にと言う話も聞きます。
はっきり申し上げますと、身贔屓ではございませんかな?」
身贔屓、確かに身贔屓だろう。表向きの情報だけ見ればな。
俺には国家機密に指定されているカーススキル、そして魔法面でのデメリットがあるとは言え、3つの加護を持っている。
我ながら意味不明なステータスをしていると思う。【剣神の加護】のお陰で剣の扱いは上手い、
【聖神の加護】のお陰で【光魔法】と【神聖魔法】の効果は上昇、
【戦女神の加護】のお陰で戦況掌握力、戦闘技術力が上昇している。
十分に化け物だと思う。
「いいや、レイアにはステータスにはない素晴らしい技術がある。『名誉騎士』に指名するに相応しいだろう。
身贔屓に関しては、ない、と言わせてもらおう。私は国王だ。公私を混同させるほど、愚かではない」
「・・・・・そうですか。出過ぎた真似、ひいては私の無礼をお許し下さい。
それでは陛下方、またお会いしましょう」
ブルアーノ公爵は珍しく、大人しく引いていった。目に怒りの色をみせながら・・・・




