キャトラレルはネトラレルより怖い
帰宅してからまだ30分くらいしか経ってない。入学式は午前中で終わったから時間を何処かで潰そうと思った。
妹は部屋に引き籠ってるから暫くは、相手して貰えないだろうし。
バイクで軽くツーリングでもする事にした。原付だけど別に、スピードを出して走行するのが、目的でもない。今日は近くの山に行って、桜見ながら微風に吹かれる事で時間をゆっくり過ごそうと思った。
「陽菜今から山行ってくるからな。夕方には、帰ってくるから」
と二階の部屋の扉の前から一応声をかけた。可愛い妹様に心配かけたくないので。
『お兄ちゃん私も、一緒に行きたい』
て返事が、来る事を期待していた。しかし……いや予想通りの否定的台詞を妹が発した。
「あっそ……しばらく帰ってこなくていいよ。あと三次元の妹は話かけただけでは、好感度上がらないからね」
と若干理解不能な返事をだが。
山はいくつかこの町にある。しかし今日向かうのは、山頂まで車やバイクで行ける所だ。
山頂に付きバイクを公園の駐車場に止めた。3人掛けの石のベンチに寝転がって目を閉じた。
木々の香りと春風を感じれる俺おしゃれだろと自分に浸る。頭の中で俺が魔法使いだったらとか、異世界から召喚された勇者ならどんな戦い方するかと妄想していた。
しばらくしたら眠っていたと思う。
しかし腹部に痛みを感じ起きた事から、寝ていた事に気付いた。
「ふーん君油断しすぎよ」
その声に焦り目を開くと、目の前に強い白色の光しか見えない。
「おいここはどこだ?なんで手足が固定されている?」
自分がベットの様な物に固定されていたのを、立ち上がろうとしたが出来なかった事で分かった。
「それを此方が言う必要があるのですか?」
全く置かれている状況が分からない。しかしこれは予想は付く。宇宙人によってUFOに攫われアブダクトかキャトルミューティレーションを受けている可能性。
余談だが俺はUFOと宇宙人に多少詳しい。趣味の範囲だが。
しかしもう一つある。悪の組織に人体改造されて、バイクにお乗り自分を改造した悪の組織と戦うかの2択だ俺が考え付いたのは。
と妄想する時間を相手が与えてくれた事からして、最悪の状態でないのに安堵した。
「どうなるの殺されるのか?それとも俺が、まだ覚醒していない異能力が目的か?」
幾多の二次元の主人公を参考にして、一番適切な返答を導き出せる余裕が、俺にあるのに驚きながら返答した。
「こういうのては優しく今君に、起こっている状況と私の素性を明かすのが、てんぷれーしょんか普通。」
「そうしてくれると助かる」
「あなたは今地球人で言う所の私のUFOにキャトラレてます。寝取られる方がましだと思うくらいの災難が待ち受けていると説明しました。」
そう言われてキャトラレの意味が予想が付き、再び危険を感じた。
おそらくキャトルミューティレーション受けるという事を寝取られた風に言ったものだろう。
キャトルミューティレーションとは宇宙人に全身の血を抜かれるという事だ。
そうなったらもう死亡フラグが立つ。
今は全力でキャトラレを拒絶するしかない。しかし両手両足縛られてUFOの中だともう逃げようがないが、とにかく拒絶しないと絶対拒絶……。
「早く何かしないと本当に血を抜きます。」
そう言って宇宙人は何かの機械を動作させた。
ウィーンウィーンウィーンと歯医を連想させる音が響く。
拒絶しないといけないと何故か頭を過る。だが何も出来ないが音の発生元が近づく。
「こんな辺鄙な星まで来たんだから、早く貴方の力も見せなさい。焦らされるのは嫌い」
「俺には力は何もない。諦めてくれ」
非力アピールを選択したが、意味がなかった。
「冗談言ってる余裕あるみたいね。もういいわ何も出来ないなら死ねばいい」
そう言われた後ガーガーと鈍い音に変わった瞬間、左腕に痛みがした。
「うあーやめてくれ……やめろー」
そう反射的に発した後俺は気を失った。
ここで俺の人生が変わる。いや変えられた……再び日本征服いや地球いや銀河を征服出来る可能性に気付かされる。
宇宙から来た侵略者によってだ。
すいません中途半端で……
ゴールデンな連休終わるころにはラノベ1冊分くらいは書きたいです