表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/25

リッチ姉が登場しました。

 水晶玉に白いオオカミが映る。

「どうもリッチ姉です。妹がお世話になったようで」

「初めましてリッチ姉さん、妹さんは元気ですか?」

 ひよこがそう言うとオオカミは嫣然と笑う。

「まあ、結構衝撃的な話を聞いてしまって今ちょっと疲れているみたいなの」

「疲れているって?」

「実はうちの姑がリッチに味方することになったの」

「詳しく」

 ブチ犬がリッチ姉に迫る。

「リッチのあほ旦那が浮気三昧してるのを見てしまってねまあ、義母の実家が妹の嫁ぎ先といろいろと因縁があってその恨みもあったみたい」

「元婚約者への忘れられない恋はどこ行った?」

「ああ、それ聞いてあきれたわ」

 オオカミはふんと鼻を鳴らして見せた。

「まあ、それも含めて全部話を聞いて、うちの実家の父と兄にも話を通したら二人ともかなり気分を害されてしまって」

「そりゃそうよね」

 ハリネズミが相槌を打った。

「うちの旦那もあほな義弟を締め上げることに賛成したわ」

「やっぱり母上の気持ちを汲んで?」

「いいえ、あの義弟が家より爵位が上の家の奥様にちょっかいをかけようとしてるという話を聞いて。放置するより制裁しようと努力したほうが火の粉を被らないと判断したみたい」

 説得力がありすぎた。確かに放置しているより、制裁を加える予定でしたのほうが通りがいい。

「生存本能が仕事してなさすぎだろうって言ってたわ」

 状況を考えるなら、くだんの元婚約者の夫は妻の男遊びに寛容なんてありえないのだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ